8時ちょうどのあずさ2号の始発駅と停車駅は?2号なのになぜ下り?
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8時ちょうどのあずさ2号の始発駅と停車駅は?2号なのになぜ下り?

狩人の「あずさ2号」

昭和52年のヒット曲です。
いわずと知れた名曲ですが、学生時代からずっと気になってた事があります。

それは、「あずさ2号」の「2号」の部分。
2号ってのは上りの列車じゃないのか?ってこと。
JRの列車名の号数は東京からの下りが奇数、東京へ向かう方の上りが偶数となってます。(当時は国鉄ですが)

となると「あずさ2号」は東京に向かう上り列車という事になりますが、歌詞の内容をみるに「信濃路へ」とあるので信州へ向かう下り列車という事になります。

これはどういう事なのでしょうか。

あずさ2号は2つ存在した

実は昭和52(1977)年当時は、上り下りの列車それぞれに1から順に列車番号を振ってたというのです。

つまり、上り列車に「あずさ」1号、2号、3号、…があり、下り列車にも「あずさ」1号、2号、3号、…があったという事です。

すなわち下りにも「あずさ2号」が存在したという事なのです。
しかもちゃんと8時ちょうどに新宿から出発してたらしいです。

8時ちょうどのあずさ2号が実在して、それを歌にしたという事でした。
昔の列車番号がそんな風だったとは思いもしなかったですねえ。

今のように下りが1,3,5…、上りが2,4,6…となったのはいつからなのでしょうか。

短命だった8時ちょうどのあずさ2号

それは昭和53年の10月。

そりゃ我々が物心ついた頃には今みたいに下りが奇数、上りが偶数になってたわけですから知る由もないですね。

てことは、昭和52年に発売された「あずさ2号」は1年ちょっとで歌に出てくる列車が存在しないことになってしまったのですね。

それ以降8時ちょうどのあずさ2号は存在してませんでしたが、平成28(2016)年のダイヤ改正で大月駅に停車するあずさ2号が8時ちょうどに出発するようになりました。

地味に嬉しかったですね。

当時のあずさ2号の始発駅と停車駅

当時のダイヤです。新宿発、白馬行でした。

新宿 8:00
八王子 8:38
大月 通過
甲府 9:51
茅野 10:41
上諏訪 10:49
辰野 11:09
塩尻 11:33
松本 11:46
信濃大町 12:24
白馬 12:51

当時は大月駅に停車しなかったんですね。
その大月駅で後に8時ちょうどのあずさ2号が復活したというのも面白いです。

 

あずさ2号消滅

2016年に復活した8時ちょうどのあずさ2号。
しかし2019年、平成最後のダイヤ改正であずさ2号は大月駅に停車しなくなり、8時ちょうどのあずさ2号はまたもや無くなってしまいました。

そして2020年のダイヤ改正では「特急あずさ」は「特急かいじ」と号数が通し番号で付けられるようになり、あずさ2号そのものが消滅してしまいました
今までのあずさ2号はあずさ4号になります。

まとめ

8時ちょうどのあずさ2号の始発駅は新宿でした。

下りのあずさ2号は存在しないと思い込んでたので、これは作詞家が語呂がいいから実在の列車と関係なく下りの列車を「あずさ2号」と呼んだだけなのかも知れないと勝手に思ってました。

でも実際はちゃんと実在してたんですね。

余談になりますが、「特急あずさ」って新宿から出てるものだとばかり思ってましたが東京発があったり、千葉から出てるのもあったりするんですね。

千葉から出てるのって東京駅の何番線に停まるの?と不思議に思いましたが、千葉発の列車は東京駅は通らないようです。
なるほど。

しかし、あずさ2号がこの世から消滅してたとは…。

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