時代劇で定番といえば「水戸黄門」「遠山の金さん」「大岡越前」「暴れん坊将軍」などがある。
これらは東映が制作。
太秦の撮影所で撮ったりお寺でロケしたりで作られてる。
いつも思ってたのは、これらの時代劇は年代がバラバラなのに流行りや風俗がどれも同じであるのはおかしいだろって事。
黄門様と金さんでは200年の差がある
水戸黄門は17世紀後半。
遠山の金さんは19世紀半ば。
大岡越前と暴れん坊将軍は18世紀の初め。
上下200年くらいの差があるのに同一である。
元禄と化政では時代の雰囲気も文化も違うはずなのに。
娯楽時代劇だからそんなに細かい事を突かなくてもいいとは思うが、
こういうので勝手にその時代のイメージが形作られるのが切ない。
今、なめ猫が爆風スランプの「Runnner」を歌ってるCMがある。
同じ80年代って事で組み合わせてるのだろうが、その時代を生きてた我々にとっては全く同じ時代のものとは思えない。
何せ、なめ猫の時は小学生、Runnnerの時は高校生だったから。
前者は80年代初め、後者は80年代後半。
10年ですらこんだけ違うのに。
※私が時代の変化を一番感じやすい年齢だったって事もあります。
現に30歳を超えてからの10年は一瞬でした。
わずか30年前の10年の差ですら一緒くたにされるのだから、200年前の100年の差は、さもありなんってとこか。
あさま山荘をスマホで撮影?
誰かのツイートで見かけましたよ。
「23世紀の時代劇には、あさま山荘事件をスマホで撮る民衆が描かれる」と。
なるほどなー。
1972年の事件だから今から40年ほど前。
現代を生きる我々からすると「んなあほな」って感じだが、時代劇では実際そんな描かれ方がされてる。
200年先では40年は誤差。
まあ、時代劇を見る時はその描かれてる風俗などは妄信しない事が大切。
韓国時代劇なんかもっと酷いらしいからね。
あれはファンタジーであると専門家が言ってた。
といっても今は民放で時代劇を全然やらなくなったから見る機会もあんまり無いのだが。
時代劇好きにとっては寂しい限りである。
NHKでは大河も含めちょこちょこやってるが、
民放は不景気でテレビ局も厳しいから制作費のかかる時代劇は作れないそうだ。
あまりに作らない時期が続くと蓄積された技術やノウハウが継承されなくなり廃れていく危機がある。
幸い映画やスペシャルでたまに作られてるから大丈夫なのかも知れんが。
東映の時代劇について記したが、松竹も時代劇を作ってる。
でも松竹は撮影所が狭いから堪忍してあげて。
必殺シリーズは大好きですよ。
でも必殺は時代劇だと思っちゃいけません。
あれは現代劇です。
そういや必殺仕事人2016、まだ観てないや。
今の仕事人についても言いたい事は色々あるが、またの機会に。
ていうか、なめ猫は懐かしいな。
小学生の時、なめ猫の免許証とかハンカチとか持ってましたよ。
死ぬまで有効とか書かれたやつ。