スマホに替えてからもう何年にもとしてます。
いわゆるガラケーからスマホに移った際に厄介だと感じた事の一つに「文字入力」がありました。
大多数の人はスマホのフリック入力の方が速いと言いますけど私にはそうは思えませんでした。
というのは、私はケータイの文字入力に「ポケベル入力」というのを利用してたからです。
ポケベル入力の打ち方
ポケベル入力は、機種によっては2タッチ入力とも呼ばれます。
その入力方法は昔のメッセージ付きポケベルに文字を送信する時に使用されたあの方法です。
つまり二つの数字だけで文字を表すやり方です。
一つ目の数字は、あかさたな~を表し、二つ目の数字は、あいうえお(母音)を表す。
何のこっちゃ分からん人もいると思うので具体例を出します。
あ行は1から。「う」なら13と押します。
「あ、い、う」と上から3番目だから3を押すのですね。
同様にか行は2。「け」なら24と押します。
「か、き、く、け」と4番目だからです。
「かきくけこ」は2122232425となります。
ポケベル入力のメリット
ポケベルのメリットをいくつか挙げていきます。
どの文字も二回押すだけで良い。
「え」なら、一般的な入力では1111と1を4回押さなくてはなりませんが、ポケベル入力なら14と押すだけで良いのです。
モードを変える事なく数字も英字も打てる。
普通は「かな・英字記号・数字」とモードを変えて打たねばならない所を
A=16、B=17、F=26
1=96、2=97、6=06
などという様にカナを打つのと同様に入力する事が出来ました。
また、カッコ()もそのまま打てました(82と84)。
ハートマークも打てました(89)。
まあ、これにはコードを覚えなければならないというのと、練習が必要というデメリットがありますが。
「5」ボタンにポチが付いてるから、そこに親指を合わせて画面を見なくても文字が打てます。
「あああ」と打つ時、
1を押して(決定)か(→)をおしてまた1を押して…としなければならない所を、
111111と押すだけでよくスピードは格段に上がります。
ポケベルの初期からの進化
ポケベルは私の小さい頃から父親が持ってましたが、その当時のは連絡が入ると「ピーピー」と呼び出し音が鳴るだけの簡素なものでした。
それがちょうど私が高校生の頃か、ちょっとずつ進化してバイブ機能が付いたり数字が送れるようになっていきました。
元々は、ポケベルが鳴れば会社に電話する、とかなどのあらかじめ決められた番号に連絡するという使い方でした。
しかし、進化するにつれポケベルで呼び出された人が、ポケベルに表示された番号を見てその電話番号に連絡するというような使い方が主流になっていきました。
まだ文字とか送れない時代でしたが、頭が柔らかいというか発想が柔軟というか数字を暗号化して送るというのが若者の間で流行っていきます。
例えば、
バイバイ=8181
品川=47111
六本木=666666
などです。
やがて、私が大学生の頃に文字が送れるポケベルが出てきました。
そこで登場したのがポケベル入力です。
ポケベル=女子高生の時代
当時の女子高生も持ってましたね、ポケベル。
当時のテレビで女子高生が公衆電話からポケベルに文字を送信してる様子が放送されてるのを見ましたが、そのボタン連打の超高速ぶりにビビったものです。
熟練のレジのおばさん以上のスピードでした。
勝手なイメージですが、当時の女子高生はだいたいがポケベルを持ってた印象があります。
携帯電話の普及でポケベルは衰退していきましたが、その入力方法は生き残ったわけですね。
ただポケベルモードを利用してた人が少なかったんですよね。
あんだけ速く打ててた当時の女子高生などは使ってたのでしょうか。
機能が付いてる事を知らなかった人も多かったかも知れない。
ポケベル谷間世代?
ここまで偉そうにポケベルの話をしてきましたが、実は今まで一回もポケベルを持った事が無いし、文字を送った事もありません。
ていうか私の回りで持ってる人もあまりいませんでした。
微妙にポケベル世代とずれてる第二次ベビーブーム世代な気がします。
私より2,3歳ほど下の昭和50年代生まれの人がその世代だと思います。
つまり、私はケータイを持ってしばらくしてからポケベル入力を覚えたのです。
そう、おっさんになってから覚えました笑
スマホはさすがにフリック
スマホの時代になってさすがに今はフリックで入力してます。
アプリでポケベル入力も出来るみたいですが、「ボタン押した感」が無いスマホでは使いづらいです。
あれはガラケーの「ボタン押した感」と5のボタンにポッチがついてたから早業が出来たのです。
メールが超高速で、しかも見ずに打てるこの技術も無用の長物になってしまいました。
短い寿命でした。
ワープロみたい。
スマホの入力でも「ジェスチャー入力」という、フリックより速く打てる方式があるのですが、これはまた別の機会に。