ナスの葉が枯れる病気とは?よく見られる症状と症状別の対策を紹介

近年は家庭菜園を誰でも気軽に始められるようになりました。

ベランダなどでも簡単に栽培できるよう、背丈が大きくならない品種も多く出回り、中でもトマト、ナスは、人気が高いです。

 

品種も多種多様に出回り、簡単に栽培できるイメージですが、この2つは、とても繊細で病気になりやすい野菜ともいえます。

 

ナスの代表的な病気といえば

  • うどん粉病  
  • 半身萎凋病(はんしんいちょうびょう)
  • 青枯病(あおがれびょう)
  • 灰色かび病
  • 黒枯病(くろがれびょう)
  • すずカビ病

代表的な病気だけでも、6種類もあります。

 

それぞれの病気の症状や対策を説明していきますので、元気でおいしいナスが収穫できるよう、がんばりましょう。

 

ナスが枯れる原因とは?

役目が終わり、葉が自然に黄色くなり枯れ落ちる場合もありますが、病気にかかっていることが大半です。

 

ナスの苗が、元気がない。

葉の色がおかしい。

そう思われたら以下の点をチェックしてくださいね。

 

【うどんこ病】

  • 症状
    葉が、うどん粉をまぶしたように白くなり、徐々に範囲が広がり、葉全体を白く覆っていきます。
  • 原因
    土、落ち葉に潜む『糸状菌』と呼ばれるカビ。
    糸状菌は風にのって植物に付着します。

【半身萎凋病】

  • 症状
    葉や株の片方だけがしおれる病気です。
  • 原因
    病原菌は『糸状菌』と呼ばれるカビで、土壌病害によるものです。
    うどんこ病との違いは、土の中に長く生息し、好適な植物が植えられると根から侵入します。

【青枯病(あおがれびょう)】

  • 症状
    根から侵入した病菌により、元気だった株がある日突然、青く色味を残したまま数日のうちに枯れてしまいます。
  • 原因
    土の中の細菌が水を介して、根の傷から侵入します。

【灰色枯れ病】

  • 症状
    葉の一部分が、水でにじんだように褐色し、その部分から腐り灰褐色のカビに覆われます。
  • 原因 
    『糸状菌』カビが原因でおこります。

【黒枯病(くろがれびょう)】

  • 症状
    黒や紫に近い0.5から1㎝ほどの点状の斑点が葉に出来始め、やがて大きく広がっていきます。
  • 原因
    土の中で生息している糸状菌が原因になり、斑点状にできた胞子の空気伝染で広がっていきます。

【すずカビ病】

  • 症状
    葉の裏側に白い小さな斑点ができはじめます。やがて、円状になり拡大していきます。
    病気が進行すると、葉全体が黄色く変色し枯れ落ちてしまいます。
  • 原因
    前年使用した土が病菌におかされていると、そこに残った葉や根などの植物の中で、越冬し、新しく伝染源となります。

 

あなたのナスに当てはまる物はありましたか?

 

どの病気もカビが原因になっていて、土の中に潜むもの、風に乗って来るものがあります。

防ぎようがないと感じられたかもしれませんが、初期の適切な対策で病害を最小限に食い止めることはできますので頑張りましょう。

 

ナスが枯れる時の症状別対策

ここからは、ナスが枯れ始めた時の対策と、病気を連鎖させない対策について説明します。

 

うどん粉病、半身萎凋病、青枯病、灰色かび病

この4種類の病気は、すべて糸状菌と呼ばれるカビが発生源になっています。

中には同じ植物だけにしか発生しない菌もありますが、対策として共通して言えることは、密集をさけて植えることがポイントになります。

 

日が当たらない場所が出来ると、そこからカビが悪さをし始めます。

蒸れないように風通しの良い場所に植えましょう。

雨や水やりの時の泥はねなども、菌を付着させることになりますから、注意が必要です。

 

黒枯病、すずカビ病の2つは、カビの伝染病になります

風にのって飛んでくる菌により、病気を発生させます。
こちらも、密集をさけ風通しを良くして育てることが大切になります。

 

カビは人間の目で目視出来ないので、土の中に潜んでいても、風で運ばれてきても、葉や茎に異常が出ない限り気がつきませんよね?

そこで、病気を連鎖させないポイント対策を説明します。

病気を連鎖させないポイント

  1. 病気になった作物は、根ごと綺麗に抜いて処分する。
    処分した物を入れた袋は固く結び菌をシャットアウト。
       
  2. 病気が発生した土は殺菌消毒して、使用は翌年へ。
       
  3. 使った道具、シャベル、支柱などは綺麗に洗い天日干しにする。
       
  4. 回りの枯れ葉なども綺麗に取り除く。

 

作物を病気から防ぐ対策は、苗の購入から始まっています。

安く売られている苗…大丈夫ですか?
一部分が枯れていたりしませんか?

 

作物の病気は連鎖させないことがポイントになりますので、初期段階の苗購入時は、よく苗を観察してからの購入をおすすめします。

 

まとめ

自然界では人間は無力と感じる事も多く、家庭菜園の中でも無力差を感じますよね?

雨、風、太陽、沢山の心配を抱え、細心の注意をはらって育てても病気になってしまうのは悲しいですよね。

 

口にいれる物は農薬を使うのをためらってしまいますが、安全安心な薬も沢山出回っています。

人間が風邪予防で飲む薬のように、野菜たちにも予防薬は必要なようですよ。

 

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