ごみを捨てるときも分別して捨てることになってるペットボトル。
当然またペットボトルにリサイクルされてると思ってましたが実際はそうでもないようです。
実はリサイクルできないペットボトルもあって再びペットボトルに生まれ変われるのはそんな多くありません。
どんなペットボトルがリサイクルできないのか、またペットボトルはリサイクルされたら何になるのかまとめました。
先に答えを言いますけど、ごみを入れたペットボトル、これがリサイクルできません。
ペットボトルのリサイクルが無駄になってしまう理由とは
私たちは毎週決められた日にペットボトルをごみとして捨ててます。
ほとんどの人は真面目に分別してるのですが中には色んなものが混ざって捨てられてたりします。
たとえペットボトルであっても吸い殻などの異物を入れたものや薬品が入っていたもの、油汚れなどの汚れが落ちてないものはリサイクル出来ません。
なので回収されたペットボトルは資源にはならず、ごみとして燃やして処分することになります。
それと、ラベル付き、ふた、キャップ付きペットボトルのペットボトルも焼却処分されます。
ペットボトルを捨てるときあはラベルをはがしてキャップも取って捨てるようにしましょう。
また、着色ペットボトルもリサイクルに支障があります。
現在では着色ペットボトルの国内生産は行ってませんが、海外で生産された輸入物には一部に着色ペットボトルがあります。
着色ペットボトルはリサイクルできませんので、海外で生産される日本向け商品の着色ペットボトルは無着色へ仕様を変更してくれるようにお願いしてるようです。
ペットボトルはどれくらい回収されてる?リサイクル量は?
2019年度のデータですが、指定ペットボトルの販売量593千トンのうち、回収が確認された量(キャップ・ラベル・異物を含まない)は、552千トン(回収率93.0%)でした。
また、2019年度の指定ペットボトルの販売量593千トンに対し、指定ペットボトル本体のリサイクル量は509千トン(リサイクル率85.8%)と推計されました。
なのでリサイクルに回らなかった量は84千トンになります。
出典:https://www.petbottle-rec.gr.jp/qanda/sec8.html
回収率93%はまあまあ優秀だと思いますがどうでしょう。
回収された552千トンのうちリサイクルに回らなかったのは552-509で43千トンとなりますね。
これが無駄にしてしまった量です。
そもそもペットボトルってリサイクルしたら何になるんです?
ペットボトルはごみとして回収されると、フレークという破片やペレットという粒になります。
そのフレークやペレットは服やカーペット、文房具に使われたり、再び容器になったりします。
主な再利用製品
繊維
- 自動車の天井・床材の内装材や吸音材
- カーペット
- ユニフォーム など
シート
- 卵パック
- 食品用の中仕切り
- ブリスターパック(台紙の上の商品をその形に合わせた透明な
硬質プラスチックでおおう包装) など
ボトル
- 洗剤ボトル
- 飲料用ボトル など
成形品
- 回収ボックス
- 排水ますふた など
そのほか
- 結束バンド
- ごみ袋 など
参考:https://www.jcpra.or.jp/consumer/understand/tabid/805/index.php
ペットボトルがペットボトルに生まれ変われる割合は?
ペットボトルがユニフォームや卵パックに再利用されてるのは分かりました。
じゃあ、ペットボトルにはどれくらいの割合で再利用されてるのでしょうか。
2019年(令和元年)度の再商品化製品販売量です。
計(トン) | 179,714 | 100.00% |
シート | 76,535 | 42.60% |
繊維 | 58,060 | 32.30% |
ボトル | 39,983 | 22.30% |
成形品 | 5,074 | 2.80% |
その他 | 63 | 0.00% |
出典:https://www.jcpra.or.jp/recycle/related_data/tabid/507/index.php
この表を見て分かる通り、ボトルへの再利用は約22%です。
ペットボトルのリサイクルまとめ
再利用できない無駄になるペットボトルは異物が入ってたり、油汚れなどの汚れが落ちてなかったり、ラベルがはがされたなかったりしたペットボトルでした。
日本のペットボトルの回収率は93%ありますが、その中の一部が雑に捨てられたペットボトルなんです。
ペットボトルへの再利用率は22%ほどとそんなに高くはないですが、繊維になったり卵パックになってたのを知るとそんなに無駄にはなってないかなという感想を抱きました。
分別ごみはしっかり分けて捨てたいと思います。