お賽銭を101円にしている人をたまに見かけます。
5円とかならわかるのですが、101円ってどういう意味があるのでしょう。
何かいい語呂合わせなどがあるのでしょうかね。
ここでは、お賽銭に101円を入れる意味と縁起の良し悪しについて紹介します。
お賽銭を101円にする意味
お賽銭を101円にする背景には主に3つの理由があります。
「祝い」の語呂合わせから
日本では昔から語呂合わせが縁起を担ぐ一環とされてきました。
「101円」は「いわい(祝い)」と音がかぶり、縁起が良いとされています。
具体的には、「1(イチ)=い」「0(ゼロ)=わ」「1(イチ)=い」と分解されます。
神社でお参りするときはお願いではなくお礼をするものですので、この例の「祝い」はまだ叶ってないことを祝うことになりますね。
実は、未来の願い事をもう叶ったものとして先にお礼を伝える方が願いが叶いやすいと言われています。
神社では白い硬貨が適しているから
神社のお賽銭では「白い硬貨」を使うのが良いとされています。
その理由は、神様への供え物がかつて白米であったことや、神社の鈴が男性の象徴であり、男性が紅白の白を指すことに起因しています。
白い硬貨とは1円玉、50円玉、100円玉、500円玉のことを言います。
101円は白い硬貨である1円玉と100円玉を組み合わせたものだから縁起が良いという説です。
それなら51円や501円でも良さそうな気もしますが。
なお、神社の鈴が男性の象徴なのに対して女性の象徴なのがお寺の鰐口です。
お寺のお賽銭では神社の白に対して紅白の紅ということで赤い硬貨がいいとされています。
偶数より奇数のほうが縁起が良いから
陰陽道では、偶数が陰の数であり、奇数が陽の数とされていました。
そのため、奇数の方が縁起が良いとされお賽銭の習慣にもこの考え方が反映されました。
これが、「101円」を含む奇数の額面が好まれる理由であり、100円や50円のような偶数よりも奇数の方が選ばれるようになりました。
以上の理由からお賽銭を「101円」にしているのです。
お賽銭は101円にしない方がいい理由もある
お賽銭は通常語呂合わせによって選ばれることが多く、101円もその例外ではありません。
ただし、101円には悪い語呂合わせも存在します。
例えば、「いれい(異例)」や「とおい(遠い)」などです。
「いれい」は異常な事態が起こることを予感させ、「とおい」は目標が遠く、また親しい人との距離が遠くなることを連想させます。
まあ、語呂合わせは気の持ちようですから気にしなければいいと思います。
また、1円は神社にとって迷惑となる可能性があります。
現在、銀行で大量の硬貨を両替する場合、その枚数に応じて手数料がかかります。
したがって、1円や5円などの少額硬貨を多く使用すると、それだけ手数料が高額になります。
神社の立場からすれば、できるだけ高額な硬貨を選び合計の硬貨の枚数を減らしてもらいたいというのが本音です。
この理由から、初詣などで賑わう有名な神社であればまだしも、小さな神社では101円のお賽銭は迷惑となりうる可能性があります。
まとめ
お賽銭の101円の意味は
- 祝いの語呂合わせ
- 神社では白い硬貨がいい
- 奇数の方が縁起がいい
ということでした。
切りの悪い数字で一見怪訝に思いますがそんな悪い意味でもないので101円をお賽銭にしてもいいかもしれませんね。