初詣や神社へのお参りなどで入れるお賽銭。
小銭が100円玉しかないってときはどうしましょう。
5円とかでなくてもいいのでしょうか。
でも100円で大丈夫です。
ここではお賽銭に100円玉を入れるときの意味や縁起のいい金額、悪い金額を紹介します。
お賽銭を100円を入れるとどんな意味がある?縁起は良い?
実は、100円はお賽銭に最もよく使われる金額なのです。
意外ですね。
初詣などの特別なときだと100円を入れてもいいかなと思いますが、普段の神社やお寺のお参りで100円を出すのはちょっと勇気が要ります。
お賽銭で100円は安い金額ではありませんので、投げるときにはしっかりと感謝の気持ちが込められてるのでしょうね。
お賽銭に100円を入れるのには、「100のご縁がありますように」といった意味が込められています。
縁起のいい金額ということですね。
非常に良い意味が込められているため、100円はお賽銭に入れるのにぴったりの金額なのです。
100円玉しか持ってなくても安心してお賽銭に入れてみてください。
100円と50円でお賽銭に違いはあるのでしょうか?
お賽銭に100円を使うと縁起が良いというのは分かりました。
では、50円玉も同様に縁起が良いのでしょうか?
実は、50円玉も100円と同じくお賽銭として使用するのに縁起が良い硬貨なのです。
50円は「五重(ごじゅう)に縁がある」という理由から50円玉をお賽銭として使うことも良いですよ。
「五重に縁があるように」だけでなく、「10倍のご縁」「十分なご縁」といった意味も込められています。
50円は5円(ご縁)の10倍で「10倍のご縁」なのですね。
参拝時、お賽銭を入れる際には財布の中の目についた硬貨を適当に使う方も多いと思います。
でもそれでいいと思います。
お賽銭は金額の大きさよりも日頃からの感謝の気持ちが大切なのです。
神社やお寺を訪れてお賽銭を入れる際には、心からの感謝の気持ちを込めてお納めしましょう。
縁起の良いお賽銭と悪いお賽銭
お賽銭の金額には縁起が良い額、縁起の悪い額があります。
また、硬貨にも縁起の良し悪しがあるのです。
縁起の良い金額と悪い金額についてご紹介していきます。
縁起の良い硬貨
縁起が良いとされる硬貨は以下の4つです。
- 1円玉
- 5円玉
- 50円玉
- 100円玉
1円玉と5円玉にはご縁がありますようにという意味が込められていて、50円玉は5円玉の10倍ということで十分なご縁を意味しています。
そして、100円玉は最初に説明した通り、100のご縁がありますようにという意味があります。
縁起の悪い硬貨
逆に縁起が悪いとされる硬貨は2つあります。
- 10円玉
- 500円玉
中でも10円玉は意外と使われている方も多いですよね?
しかし、この10円玉には「遠縁」の意味が込められています。
10のことは「とお」って言いますから10円は「とおえん」=「遠縁」となるのです。
なんだか使いたくなくなりますね。
500円玉は高価なので一見ご利益がありそうですよね。
でも、500円玉は硬貨の中で最も大きいので硬貨でこれ以上のものはありません。
ですので「これ以上の硬貨がない」=「これ以上の効果がない」という意味があります。
縁起のよい金額
100円とか50円などの切りのいい数字だけではなく、端数でも縁起の良い金額があります。
硬貨を組み合わせて縁起の良い組み合わせでお賽銭を入れてみましょう。
- 11円=いいご縁
- 15円=十分なご縁
- 20円=二重に縁
- 21円=2人の縁が切れない
- 25円=二重のご縁
- 31円=恋愛の縁
- 41円=終始良い縁
- 45円=終始ご縁
- 115円=いいご縁
- 125円=十二分のご縁
- 415円=良いご縁
- 485円=四方八方のご縁
- 1万円=万事円満
これだけでもたくさんの種類がありますね。
縁起の悪い金額
逆に悪い組み合わせも存在します。
- 65円=ろくなご縁がない
- 75円=何のご縁もない
- 85円=やはりご縁がない
- 95円=これでもご縁がない
自分にとって都合の良い硬貨や組み合わせを選んでお賽銭をお供えしてみてください。
お賽銭の入れ方
お賽銭って何となく賽銭箱の前から投げて入れてません?
実はお賽銭を投げ込むのは神様に対して失礼な行為になります。
お賽銭箱にお金を入れるときは、静かにそっと納めることが大切です。
私も指摘されるまで知らずに悪気なく投げ入れていました。
神聖な場所でのお供えなのですから丁寧に扱わねばなりませんね。
お賽銭ってそもそも何?多いほどいい?
そもそもお賽銭って何なのでしょうか。
普段、神社やお寺にお参りすると、お賽銭箱にお金を納めて願い事や感謝の気持ちを神様に伝えますよね。
「賽」という字には、「神仏からの恩恵へ供物を捧げ感謝を示す」という意味が込められているのです。
お賽銭は食物の実りへの感謝から、祈願が成就したお礼として神様に奉納するお供え物のことなのです。
実は、お供え物のお賽銭が金銭で捧げられるようになったのは比較的最近のことです。
かつては海や山の幸、お米などの自然の実りを捧げ、秋になると、豊穣に感謝し刈り取ったお米を神様に捧げる習慣がありました。
歴史が進む中で、金銭がお米の代わりとして捧げられるようになり、1700年ごろには神社やお寺にお賽銭箱が設置されるようになりました。
お賽銭はもともと実りへの感謝だったのがお金を入れるようになったのです。
現代でもお米をお供えする習慣は残ってますし、金銭を捧げることも同じく感謝の表れなのですね。
お米を白い紙に包んでお供えしたりしますよね。
また、お賽銭をすることで、「参拝へ来ました」と神様に知らせるという意味も込められています。
お賽銭箱の上にある鈴や鐘を鳴らすのも、神様や仏様に自分の存在を知らせる合図とされてますもんね。
ということで、お賽銭は神様のお礼としてのお供え物と参拝に来た合図なのです。
願い事をするときの頼み料ではなく、願い事が叶ったお礼に供えるものなのですね。
お賽銭は神様への感謝の気持ちを表すものだったのです。
なので「お賽銭は高額な方が願いが叶う」ということではありません。
多ければ良いというものではないということです。
金額の多さなどにはこだわらず、身の丈にあった額を感謝の気持ちと前向きな心を込めて入れましょう。
ちなみに、神社とお寺でお賽銭の意味には微妙な違いがあります。
お寺のお賽銭には「お布施」の概念が含まれ、これは欲望や執着を捨てる修行の一環とされています。
お賽銭の意味は神社とお寺で異なる?
お賽銭には神社とお寺で捧げる際の意味が少し異なります。
お賽銭の「賽」は、「神様仏様から授かった恩恵や福徳に感謝し、お供えをして祀る」という意味があります。
神社でのお賽銭は、基本的に神様への感謝を表すお供え物であり、願い事がかなった際のお礼ともされています。
お寺でのお賽銭も仏様への感謝を表しますが、修行の要素も含まれます。
お賽銭箱には「浄財」と書かれていることがありますね。
これは、浄らかに財を喜捨する修行を意味し、己の欲望を捨て穢れを払うという趣旨が込められています。
まとめ
お賽銭に100円を入れる意味について解説しました。
100円は縁起の良い金額でしたね。
ポケットや財布に100円玉しかなくても縁起を気にせずにお賽銭に入れることができますね。