今日は楽しみにしていた夏祭り!
いざ新調した浴衣を着ようとしたら、浴衣の糊がパリパリすぎてうまく着られない…。
匂いが少し気なるけど、どうしたら取れるんだろう?
なんてこと、今までにありませんでしたか?
浴衣って普段は着ない分、どうやってお手入れをすればいいのかわからない…という方が多いのではないかと思います。
せっかくの浴衣、どうせなら綺麗に気持ちよく着こなしたいですよね。
そんなお悩みを解決!
ここでは失敗しない対処法と注意点を解説します。
浴衣の新品を着る前にした方が良いこととは?
糊の臭いが気になるから洗いたいと思った方はまず、浴衣を袋から取り出して、陰で風通しをしておきましょう。
そうすると、特有の染料や糊の臭いが取れていきます。
それでも少し気になるなと思った方は、消臭スプレーをかけて様子をみてください。
また、浴衣の糊については、必ず取らないといけないものではありません。
ですので、少しパリッとしている程度なら、形が整ったまま綺麗に着られるので問題ありません。
しかし、糊がしっかりついていてバリバリとしていることもあります。
そうすると、着た際のごわつきが気になったり、着にくくなったりします。
そんな場合は一度洗っておきましょう。
次は、洗う手順について解説します。
浴衣の糊の落とし方と注意点を解説
浴衣を洗うなんてことはめったにないことなので失敗したらどうしよう、と不安に思う方もいるかと思います。
そんな方にもわかりやすいように、洗う際の手順や注意点を解説していきます。
手順と注意点
- 水洗いで、洗剤は使わない
- やさしく洗う
- 脱水は短めで行う
- 陰干しで乾かす
水洗いをする
洗う前にまず、洗濯表示を確認しましょう。
洗濯機の表示があれば洗濯をしてOKです。
洗濯機に水を溜めてから、ネットへ入れて洗いましょう。
新品なので汚れていませんし、生地に水を通すという感覚で良いので、洗剤は使わず水のみで大丈夫です。
洗濯表示についてはこちらに詳しく書かれているので参考にしてみてください。
やさしく洗う
洗う際は洗濯機のソフト洗いなど優しく洗えるコースを選んでください。
また、洗う際は短めで、数回まわす程度で止めましょう。
そのまま回し続けないように注意が必要です。
手洗いをする際もネットにいれ、タライなどに水を張って数回軽く押し洗いをしてください。
脱水は短めで行う
長い時間、脱水を行うと浴衣がくしゃくしゃになってしまうので、脱水は30秒~1分程度で止めます。
水分を少し残す程度にしておくと、重さでしわが伸びて比較的きれいに乾きますよ。
洗った後は、洗濯機で脱水するかタオルで水気を取っても良いですよ。
陰干しで乾かす
乾かす際も洗濯表示をよく確認しましょう。
和装用のハンガーにかけるか洗濯竿に平置きして、日光には当てずに陰干しをします。
ハンガーは100円均一などで売ってあるので、あらかじめ用意しておくと便利ですね。
私は100円均一のバスタオル用ハンガーを代用していますが、きちんと干すことができています。
浴衣をきれいに着るための仕上げ
浴衣を洗うと使われる生地の性質上、縮んだりしてしわができるのでアイロンがけをしていきます。
その際、浴衣が完全に乾く前にアイロンがけをすることがポイントです。
完全に乾いてからアイロンがけをするとしわが伸びにくくなってしまうので、半乾きのときにかけるのがおすすめです。
あとは、洗濯表示にある温度で、あて布をしてかけてください。
あて布をせずにアイロンをかけてしまうと、熱で生地が傷んで表面がテかってしまう可能性があるので注意が必要です。
浴衣を着る前に確認しておくと良いこと
浴衣を綺麗にする前に確認しておくとよいことがあります。
それは、しつけ糸の処理です。
しつけ糸は浴衣を縫う過程で布の仮押さえのために縫われた糸で、型崩れをしないようにつけたままになっています。
袖や襟まわりなどに、浴衣とは違う色の糸で大きく荒めに縫ってあるのでわかりやすいかと思います。
大抵は白い糸です。
引っ張るとすぐにちぎれそうな糸もしつけ糸です。
ここで注意したいのが、細かく縫ってある糸も間違って切らないようにすることです。
これは「飾りしつけ」といって取ってはいけない糸です。
したがって、しつけ糸は
「大きく縫ってある糸を切って、細かく縫ってある糸は切らない。」
ということだけ気を付ければ、簡単に処理することができます。
変な所を切りそうで少し怖いなと思う方は、買ったお店(きもの屋さんなど)に問い合わせてみましょう。
また、YouTubeなどでもしつけ糸の取り方が載っているので、参考にやってみるのも良いかと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
新しく買った浴衣は、基本的には洗わず着られますが、どうしてもバリバリで着にくいなど、気になる際は一度洗ってみてください。
おうちでお手入れするのはやっぱり不安だな、と思う方はクリーニングに出すことも検討されてはいかがでしょうか。
お手入れをして、素敵になった浴衣でどうぞ、夏祭りを楽しんでくださいね。
素敵な時間が過ごせますように。