一軍の監督の去就については大きく取り上げられますが二軍の監督についてはそう大きく報じられることもありません。
二軍は勝利よりも育成がメインですからファンもそこまで熱心に関心を寄せることもないですからね。
ここでは阪神タイガースの歴代二軍監督についてまとめました。
阪神タイガースの歴代二軍監督とチーム成績
阪神タイガースの二軍は1950年に創設されました。
現在のウエスタンリーグに参加するのは1955年からとなります。
1954年1956年は二軍チームは阪神ジャガーズという名前で活動してました。
1950年代の阪神タイガース二軍監督
1950年~1952年
森田忠勇
元社員でアマチュア野球出身の方でした。
背番号は31
1950年、プロ野球二軍選手権で準優勝しました。
1953年~1954年
御園生崇男(1回目)
通算勝利数127勝、通算安打数506本の二刀流とも言える選手でした。
1955年~1956年
河西俊雄
1955年は現役選手でありながら二軍監督を兼任してました。
背番号は31
この年から始まったウエスタンリーグの成績は
1955年は優勝
1956年は2位でした。
1957年
御園生崇男(2回目)
2回目の二軍監督です。
リーグ成績は5位でした。
1958年~1959年
金田正泰
首位打者を獲ったりサイクル安打を達成するなどの好打者でした。
1959年はシーズン途中から一軍のコーチに就任します。
背番号は7
リーグ成績は5位
後に一軍の監督も務めます。
1959年
後藤次男
我々世代にとってはサンテレビの解説として馴染みのある方です。
背番号は60
ウエスタンリーグはリーグ優勝をしました。
後に1軍監督も務める。
1960年代の阪神タイガース二軍監督
1960年~1961年
塚本博睦
現役時代は阪神から阪急、東急、西日本、西鉄、広島と色んなチームでプレイした選手でした。
二軍監督兼打撃コーチとして就任します。
ウエスタンリーグは
1960年3位
1961年優勝
背番号は55
1962年~1963年
小柴重吉
セ・リーグ審判員から阪神の二軍監督に就任という異色の経歴です。
1962年3位
1963年優勝
1964年~1965年
白坂長栄(1回目)
現役引退後はスカウトやスコアラーを務めてました。
背番号は65
ウエスタンリーグは
1964年優勝
1965年3位でした。
1964年は南海と同率首位だったので優勝決定戦が行われ2勝1敗で阪神が勝ち優勝となりました。
ちなみに、1964年は一軍も優勝しています。
1966年~1969年
岩本章良
現役時代は阪神には所属してなかったのですが阪神の一軍コーチから二軍監督に就任しました。
背番号は62
1966年5位
1967年3位
1968年3位
1969年2位
1970年代の阪神タイガース二軍監督
1970年
三宅培司
現役時代は三宅秀史として登録してましたのでこちらの方が馴染みがあるかも知れません。
金本知憲選手に抜かれるまで882試合連続出場と700試合連続全イニング出場の記録を持ってました。
背番号は65
リーグ成績は6位(7チーム)でした。
1971年~1974年
白坂長栄(2回目)
背番号は75
リーグ成績は
1971年6位
1972年優勝
1973年7位(最下位)
1974年6位
1975年
藤村隆男(1回目)
ミスタータイガース藤村富美男の弟さんです。
通算135勝のピッチャーでした。
背番号76
ウエスタンリーグは6位
1976年
西山和良(1回目)
背番号70
ウエスタンリーグは5位でした。
1977年
安藤統男(1回目)
MBSの野球解説としてお馴染みの方ですね。
背番号は82
ウエスタンリーグは6位でした。
後に一軍監督も務めます(1982~1984)。
1978年
西山和良(2回目)
背番号は前回と同じ70です。
ウエスタンリーグは7位と最下位に沈みました。
1979年~1980年
藤村隆男(2回目)
前回の監督辞任の後は二軍投手教育コーチを務めてましたが2回目の二軍監督就任となります。
背番号は前回と同じ76
リーグ成績は
1979年3位
1980年6位(最下位)
1980年代の阪神タイガース二軍監督
1981年安藤統男(2回目)
翌年から一軍監督に就任します。
背番号は70。
リーグ成績は6位(最下位)でした。
1982年
谷本稔
背番号は70
ウエスタンリーグは6位(最下位)でした。
1983年~1987年
中村勝広
後に一軍監督として2位の成績を残したり、オリックスのGMに就任したりします。
ウエスタンリーグでの成績は
1983年5位
1984年3位
1985年4位
1986年優勝
1987年2位
1988年
河野旭輝(1回目)
現役時代は両リーグで盗塁王になる俊足の選手でした。
ちなみに、両リーグで盗塁王になった唯一の方です。
背番号は80
リーグ成績は4位でした。
1989年
藤井栄治
サンテレビの解説をされてるイメージがありますね。
背番号は72
リーグ成績は6位(最下位)
1990年代の阪神タイガース二軍監督
1990年~1991年
石井晶
二軍監督以外では一軍の打撃コーチなども務め、セシル・フィルダーや和田豊、新庄剛志を育てました。
背番号は72
リーグ成績は
1990年3位
1991年3位
1992年~1994年
河野旭輝(2回目)
前回の二軍監督退任後は一軍のチーフコーチを務めてましたが、2回目の二軍監督就任です。
背番号は続けて80
リーグ成績は
1992年4位
1993年3位
1994年5位
1995年
藤田平
球団生え抜きのに2000本安打達成者です。
シーズン途中に休養した一軍の中村勝弘監督の代行を務めることになり、二軍監督としての期間は短いです。
背番号は80
翌年そのまま一軍監督に就任しますが成績不振でシーズン中に解任されました。
1995年~1996年
野田征稔
一軍の監督代行をすることになった藤田平の後任として就任。
背番号は84
1995年3位
1996年6位(18ゲーム差の最下位)
1997年~1998年
和田博実
ライオンズ一筋の方で、真弓明信や西武になってからは秋山幸二、工藤公康などを育てた方です。
背番号は77
1997年5位
1998年優勝
2000年以降の阪神タイガース二軍監督
1999年~2002年
岡田彰布
阪神タイガースでのスター選手。
後のセ・リーグ優勝監督ですね。おーん。
背番号は80
1999年優勝・ファーム日本選手権も優勝(初優勝)
2000年2位
2001年優勝
2002年優勝(日本一)
岡田監督時代めっちゃ強いですね。
2003年~2005年
木戸克彦
阪神が日本一になったときのキャッチャーです。
背番号は70
2003年優勝(日本一)
2004年3位
2005年優勝
なお、ウエスタンリーグは近鉄球団消滅のため2005年から5チームになりました。
2006年
島野育夫
星野仙一監督の右腕というイメージがありますね。
前年の一軍総合コーチから二軍監督に就任しましたが4月に胃潰瘍で入院することになり、チームを離れます。
背番号は91
島野育夫二軍監督がチームを離れてる間は立石充男二軍打撃兼守備コーチが二軍監督代行を務めました。
背番号は88
ウエスタンリーグでは優勝し、ファーム日本選手権も制し日本一になります。
2007年~2010年
平田勝男(1回目)
1985年の日本一のときのレギュラーショートでしたね。
この後、二軍監督には計3回就任することになります。
背番号は78
2007年2位
2008年2位
2009年2位
2010年優勝
2011年~2012年
吉竹春樹
1985年日本一メンバーです。
背番号は74。
2011年3位
2012年4位
2013年~2014年
平田勝男(2回目)
二回目の監督就任です。
背番号は前回と違って72番。
2013年3位
2014年3位
2015年
古屋英夫
現役時代は日本ハムファイターズの主力選手でした。
前年の二軍チーフ兼打撃コーチからの二軍監督就任です。
背番号は83
リーグ成績は3位でした。
2016年~2017年
掛布雅之
ファン待望のミスタータイガースです。
27年ぶりのユニフォーム姿でした。
一軍ではなく二軍なのは少し残念でしたが喜んだファンも多かったのではないでしょうか。
背番号はもちろん31。
2016年3位
2017年5位(最下位)
2018年
矢野燿大
2003,2005年の優勝キャッチャーです。
背番号は88
ウエスタンリーグでは優勝、ファーム日本選手権も制してファーム日本一になります。
翌年から一軍監督に就任します。
2019年~2022年
平田勝男(3回目)
3回目の二軍監督就任です。
二軍監督といえばこの人、というイメージがあります。
背番号は78
2019年3位
2020年5位(最下位)
2021年優勝(日本一)
2022年優勝
2023年~
和田豊
現役時代は流し打ちを得意とする内野手でした。
4番打者を務めたこともあります。
2012年~2015年の間、一軍監督も務めてました。
一軍監督経験者が二軍監督に就任するのは阪神では初めてのことです。
背番号は一軍監督時代と同じ86です。
阪神タイガース歴代二軍監督一覧
阪神タイガースの歴代二軍監督を分かりやすいように一覧にしました。
1950年~1952年 | 森田忠勇 |
1953年~1954年 | 御園生崇男 |
1955年~1956年 | 河西俊雄 |
1957年 | 御園生崇男 |
1958年~1959年 | 金田正泰 |
1959年 | 後藤次男 |
1960年~1961年 | 塚本博睦 |
1962年~1963年 | 小柴重吉 |
1964年~1965年 | 白坂長栄(1) |
1966年~1969年 | 岩本章良 |
1970年 | 三宅培司 |
1971年~1974年 | 白坂長栄 (2) |
1975年 | 藤村隆男(1) |
1976年 | 西山和良(1) |
1977年 | 安藤統男(1) |
1978年 | 西山和良(2) |
1979年~1980年 | 藤村隆男(2) |
1981年 | 安藤統男(2) |
1982年 | 谷本稔 |
1983年~1987年 | 中村勝広 |
1988年 | 河野旭輝(1) |
1989年 | 藤井栄治 |
1990年~1991年 | 石井晶 |
1992年~1994年 | 河野旭輝(2) |
1995年 | 藤田平(シーズン途中で一軍監督に) |
1995年~1996年 | 野田征稔(1995年は藤田の一軍監督就任に伴い代行) |
1997年~1998年 | 和田博実 |
1999年~2002年 | 岡田彰布 |
2003年~2005年 | 木戸克彦 |
2006年 | 島野育夫(シーズン途中で入院、立石充男が代行) |
2007年~2010年 | 平田勝男 |
2011年~2012年 | 吉竹春樹 |
2013年~2014年 | 平田勝男(2) |
2015年 | 古屋英夫 |
2016年~2017年 | 掛布雅之 |
2018年 | 矢野燿大 |
2019年~2022年 | 平田勝男(3) |
2023年~ | 和田豊 |
まとめ
阪神タイガースの二軍監督についてまとめました。
一軍監督と違ってなかなか二軍監督についてまとめたものはありませんからね。
二軍は結構強いので一軍も頑張ってほしいところです。