高校ラグビーの大阪代表が3校なのはなぜ?歴代の代表校と地区分けの方法
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高校ラグビーの大阪代表が3校なのはなぜ?歴代の代表校と地区分けの方法

年末年始に行われる高校ラグビー。

花園ラグビー場で行われる大会です。

各都道府県の代表が日本一を目指して戦うわけですが、なぜか大阪府だけ出場校が3校もあります。

東京や北海道が2校出てるのは分かりますが、大阪だけ3校って不公平に感じる方もいると思います。

 

ここでは高校ラグビーの大阪代表が3校出てるのはなぜなのか、その理由の解説と歴代の大阪代表をまとめました。

高校ラグビーの大阪府代表はなぜ3校?

野球では東京と北海道が2校ですよね。

これはラグビーも同じですが、ラグビーの場合これに加えて大阪も2校の出場枠があります。

ラグビーが盛んであることなどが理由なのだと思われます。

予選参加校が取り立てて多いというわけではありません。

 

2校ならまだ納得できますよね。

でも実際は3校あって大阪第3代表というのが存在します。

 

これは実は開催枠なのです。

 

開催枠ってそんなんあり?って感じですけど、この開催枠について説明します。

 

この「全国高校ラグビーフットボール大会」は実は高校総体(インターハイ)の一環の大会なのです。

夏に一か所で様々な競技の全国大会が行われてるあの大会です。

つまり、冬の高校ラグビー大会は高校総体のラグビー大会も兼ねてるのですね。

そういえば夏のインターハイにはラグビーありませんよね。

 

この高校総体(インターハイ)を兼ねるようになってから、開催地である大阪に開催地枠が与えられて、その結果2枠+1枠の3枠が大阪府に与えられるようになったのです。

 

高校総体を兼ねるようになってなぜ開催地枠が与えられてるのかいまいち分かりませんが、地元の高校が多く出場していた方が集客の面で好都合なのかも知れません。

 

 

ちなみに大阪府と愛知県の予選参加チーム数はほぼ同じです。

愛知の代表は1校なのに…。

 

高校ラグビーで大阪が3校出てるのはいつから

大阪府もずっと昔から3校出場してたわけではありません。

出場してない年もありましたし、1校しか出場してない年もありました。

出場してないのは戦前とかですが。

 

昭和31年(1956年)第36回に出場校が32校に拡げられてからはずっと2校以上出場しています。

そして、昭和57年(1982年)第62回大会からはずっと3校です。

 

もう40年以上も大阪府代表は3校出てるのですね。

 

大会会場が大阪府の花園ラグビー場になったのは昭和37年(1962年)第42回大会からです。

3校出るようになったのは先ほども言ったように1982年ですから、開催地枠が設置されたのは大阪が開催地になってから20年後のことだと推測されます。

 

そもそも全国大会の出場校が各都道府県から出るようになったのは1990年(平成2年)第70回からです。

それまでは都道府県代表ではなく、各地方ブロックごとでの勝ち上がりでした。

東北地方から○校が出場、みたいな感じです。

なので出場してない県があったりしました。

そんな頃から大阪は3校出てたのですね。

 

高校ラグビーの大阪代表の決め方と地区分け

大阪代表は3校選ばなければなりません。

その選抜方法は、出場チームを3つのブロックに分けてトーナメント大会を行い決定します。

 

3つのブロックへ分けると聞くと地域ごとに分けられると思いますよね。

でも大阪の地区予選のブロックの分け方は抽選です。

地域は関係ありません。

東地区、西地区、みたいな分け方ではないのです。

 

各ブロックの優勝校がそれぞれ大阪第1代表、第2代表、第3代表となります。

 

これが大阪代表の決め方です。

 

 

ただし、強豪同士が潰しあわないように、強い3チームがシードされ別々のブロックに振り分けられます。

だいたい春の大阪の大会の上位3チームが第一シードとしてシードされます。

4~6位が第2シードに振り分けられます。

 

 

そして、だいたいその第一シードの3チームが順当に代表になります。

 

そして、たまにその中の2チームで全国大会の決勝を争ったりします。

こんなに強い地域なら3チーム出てても仕方ない気もしますね。

 

全国高校ラグビー選手権大会ではAシード、Bシードというのがありますよね。

このAシード、Bシードというのが何なのか、どうやって決められるのかについてはこちらの記事にまとめてあります。

参考にしてください。
↓↓
高校ラグビーのシード校の決め方は?AシードとBシード

 

高校ラグビーの大阪府の歴代代表

高校ラグビーの歴代の大阪府代表を一覧にまとめました。

大阪府のチームが出場したのは1924年(大正13年)の第8回大会からです。

赤太字が優勝、緑太字が準優勝です。

学校名の後ろの数字は出場回数です。

現時点で最後の出場になった箇所にのみ数字を記してます。

大会(年度)学校名備考
第8回(1924)
天王寺中
北野中

出場校は7校
第9回(1925)天王寺中 
第10回(1927)天王寺中出場校は8校
第11回(1928)天王寺中 
第12,13回 不出場
第14回(1931)天王寺中 
第15回(1932) 不出場
第16回(1933)天王寺中 
第17回~第20回 不出場
第21回(1938)北野中 
第22回(1939)北野中 
第23回(1940)北野中 
第24回(1941)
北野中
天王寺中
大阪同士での決勝戦
第25回(1942)天王寺中 
第26回(1946)天王寺中 
第27回(1947)四条畷中初出場
第28回(1948)四条畷 
第29回(1949)天王寺 
第30回(1950)天王寺
参加校が16校に
第31回(1951)
布施
天王寺
布施は初出場
第32回(1952)淀川工初出場
第33回(1953)布 施(2) 
第34回(1954)天王寺 
第35回(1955)天王寺 
第36回(1956)
淀川工
天王寺
参加校が32校に
第37回(1957)
四条畷
淀川工
 
第38回(1958)
四条畷
天王寺
 
第39回(1959)
四条畷
興国商
興国商は初出場
第40回(1960)
四条畷
興国商
 
第41回(1961)
興国商
大商大付
大商大付は初出場
第42回(1962)
興国商
天王寺
 
第43回(1963)
淀川工
四条畷
 
第44回(1964)
四条畷
淀川工
 
第45回(1965)
淀川工
大阪工大高
大阪工大高が初出場
第46回(1966)
大商大付(2)
淀川工
 
第47回(1967)
啓光学園
天王寺
啓光学園が初出場
第48回(1968)
近大付
淀川工
 
第49回(1969)
近大付
浪商
浪商は初出場
第50回(1970)
興国(興国商)
四条畷(9)
浪商
記念大会で参加校が50校
第51回(1971)
天王寺(19)
浪商
 
第52回(1972)
浪商
守口(1)
守口は初出場
第53回(1973)
近大付
大阪工大高
 
第54回(1974)
近大付
大阪工大高
 
第55回(1975)
大阪工大高
浪商
 
第56回(1976)
大阪工大高
浪商
 
第57回(1977)
大阪工大高
浪商
 
第58回(1978)
島本
茨田
大阪工大高
島本、茨田が初出場
第59回(1979)
大阪工大高
浪商
 
第60回(1980)
大阪工大高
浪商(9)
興国
記念大会で53校出場
第61回(1981)
大阪工大高
興国
 
第62回(1982)
大阪工大高
牧野(1)
茨田
牧野が初出場
第63回(1983)
大阪工大高
興国
阪南
阪南が初出場
第64回(1984)
興国(9)
淀川工
阪南
出場校が48校に
第65回(1985)
茨田(3)
大阪工大高
布施工
布施工が初出場
第66回(1986)
大阪工大高
同志社香里
島本
 
第67回(1987)
同志社香里
北 野(旧北野中)(6)
布施工
参加校が50校に
第68回(1988)
大阪工大高
淀川工
啓光学園
 
第69回(1989)
啓光学園
柏原(1)
布施工(3)
柏原が初出場
第70回(1990)
大阪工大高
淀川工
島本
 
第71回(1991)
啓光学園
大阪工大高
同志社香里
今大会以降参加校が現行の51校となる。
第72回(1992)
啓光学園
東海大仰星
大阪工大高
東海大仰星が初出場
第73回(1993)
啓光学園
大阪工大高
淀川工
 
第74回(1994)
同志社香里(4)
啓光学園
淀川工(13)
 
第75回(1995)
大阪工大高
大阪桐蔭
啓光学園
 
第76回(1996)
啓光学園
大阪工大高
島本(4)
 
第77回(1997)
啓光学園
大阪桐蔭
大阪工大高
 
第78回(1998)
啓光学園
大阪工大高
東海大仰星
2回目の大阪同士の決勝
第79回(1999)
東海大仰星
大阪工大高
啓光学園
優勝
第80回(200)
東海大仰星
啓光学園
大阪桐蔭
 
第81回(2001)
啓光学園
大阪工大高
東海大仰星
優勝
第82回(2002)
啓光学園
大阪工大高
近大付(5)
優勝
第83回(2003)
啓光学園
東海大仰星
大阪朝鮮高
大阪朝鮮高が初出場
第84回(2004)
啓光学園
大阪工大高
大阪朝鮮高
啓光学園4連覇
第85回(2005)
大阪工大高
東海大仰星
啓光学園
 
第86回(2006)
東海大仰星
大阪工大高
大阪桐蔭
優勝
第87回(2007)
大阪朝鮮高
大阪工大高
東海大仰星
 
第88回(2008)
常翔啓光学園(旧啓光学園)(19)
大阪桐蔭
東海大仰星
 
第89回(2009)
大阪朝鮮高
常翔学園(旧大阪工大高)
東海大仰星
 
第90回(2010)
大阪朝鮮高
東海大仰星
大阪桐蔭
記念大会で55校出場
第91回(2011)
東海大仰星
常翔学園
大阪朝鮮高
 
第92回(2012)
常翔学園
大阪朝鮮高
大阪桐蔭
 
第93回(2013)
東海大仰星
大阪桐蔭
大阪朝鮮高
 
第94回(2014)
大阪朝鮮高
東海大仰星
大阪桐蔭
 
第95回(2015)東海大仰星
大阪桐蔭
常翔学園
 
第96回(2016)東海大仰星
常翔学園
大阪桐蔭
 
第97回(2017)東海大仰星
大阪桐蔭
常翔学園
3度目の大阪決戦
第98回(2018)大阪桐蔭
常翔学園
大阪朝鮮高
 
第99回(2019)常翔学園
大阪桐蔭
東海大大阪仰星(旧東海大仰星)
 
第100回(2020)大阪朝鮮高(11)
東海大大阪仰星
常翔学園
100回記念で63校出場
第101回(2021)常翔学園
東海大大阪仰星
大阪桐蔭
東海大大阪仰星は4年ぶり6回目の優勝
第102回(2022)常翔学園(41)
大阪桐蔭(22)
東海大大阪仰星(16)
前年度と同じ

あれだけ強かった啓光学園が近年は大阪大会でも勝てなくなってきてるのを見ると栄枯盛衰を感じます。

とはいうものの、常翔学園が大阪工大高時代から現在の校名になっても全国レベルをキープしてるのは素晴らしいですね。

 

まとめ

高校ラグビーの大阪府代表がなぜ3校なのかを解説しました。

2枠+開催地枠で3校出場できるということでした。

大阪でも花園ラグビー場がある東大阪市はラグビーが非常に盛んな町です。

それゆえラグビーの上手な子も多く育ちますし、また、地元の高校が出場したら盛り上がりますし観客動員にも影響が出ます。

そういうのも考慮の一端に入れての「開催地枠」なのかなとは思いました。

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