麻雀で配牌を取るときにサイコロを振りますよね。
現代では通常はサイコロは一度振りで行われるのが主流です。
これは手積みでも自動卓でも同じです。
今でもほんの一部ではサイコロ二度振りで行われてたりします。
でも麻雀で配牌を取るときのサイコロ2度振りのやり方って知らない人も多いと思いますので、二度振りのやり方をここで解説していきたいと思います。
麻雀でサイコロを二度振りするやり方
サイコロ一度振りのやり方は知ってると思いますので、知ってる前提で説明していきます。
普段の麻雀で配牌を取る場所を決めるとき、サイコロを振ったらその目によって開門場所が決まりますよね?
例えば、「6なら南家」、「7なら対面」など。
そこまでは一度振りと同じです。
二度振りルールでは、その一投目で出た目の席の人が二投目を振ります。
例えば、6が出たとしたら南家の人が二投目のサイコロを振りるのです。
その「出た目」と「親が一投目に出した目」の数を足します。
その数を二投目を振った人の山から配牌を取っていきます。
一回聞いただけでは分からないと思いますので具体例を挙げて説明します。
先ほどの例で言うと、親がサイコロを振って6を出すと次は南家がサイコロを振ります。
南家が例えば5を出したとすると、先ほど親が出した6と二投目で南家が出した5を合計した「11」、つまり11枚(11トン)を残して12枚目から取り出していくというわけです。
通常の一度振りのやり方で6が出ると南家の山から6枚残して牌を取っていきますよね?
それを二度振りでは上記の例では、南家の山から11枚残して取っていくということになるのです。
分かりました?
すっごく簡略化して言うと「右11」の賽の目が出たという感じですね。
まとめると
- 親が一投目のサイコロを振る。
- 出た目の席の人が、二投目のサイコロを振る。
- 二つの目の足し算をする。
- 二投目をした人の山のその数の位置から配牌を取っていく。
となります。
最初はわかりにくいかも知れませんが、一回やればすぐ理解できますよ。
麻雀でサイコロを二回も振るのはイカサマ防止のため
何で昔は二度振りなんていう面倒くさいことをやってたかと言うと、イカサマ防止のためです。
当時は全て手積みでやってましたから、やろうと思えば誰でも簡単に積み込みなどのイカサマが出来たんですね。
なぜかというと、サイコロ一度振りだと牌の取り出す場所(開門位置)がある程度限られるからです。
例えば、南家の山だと2と6と10の位置でしか開けられませんよね。
こういう風に、配牌を取り出す位置がある程度決まってるので事前にイカサマがしやすいのです。
それを防ぐのが二度振りです。
先ほどから例に出してる一投目に6を出した場合で説明します。
一投目が6でも南家が二投目では2~12の数字を出す可能性がありますよね?
一投目の6に二投目の数字を足しますから、足して8~18までの開門場所が存在することになりますね。
一度振りの時は2と6と10だけだったのに二度振りだと開門場所がめっちゃ多くなります。
これで多くのイカサマは防止できました。
もちろん、これだけで全てのイカサマが防止できたわけではありませんが。
玄人は漫画の世界のような技を駆使してイカサマをやってたようです。
なお、合計が17とか18になったときは南家の山は通り越して東家の山から取り出すことになります。
麻雀放浪記でやってる二の二の天和とは
麻雀放浪記ではこの二度振りを利用したイカサマの場面が出てきます。
有名な「二の二の天和」ですね。
これは、東家と南家が組んでやるイカサマです。
やり方を説明します。
まず東家が2を出します。
すると、次にサイコロ振るのは南家ですよね?
その南家も2を出します。
そんなうまいことサイコロの目が出せるの?と疑問に思うかもしれませんが、イカサマ師はサイコロの目もバレないように自由に操ることが出来ました。
一投目が2、二投目も2だと、取り出すのは南家の山の4つ残した場所からですね。
つまり南家が積んだ山がほぼ残ったまま取り出していくことになります。
この時の東家が配牌を取り出す箇所は南家の山の5、6個目と13、14個目、そして東家の山の4、5個目とチョンチョン(12枚目と14枚目)となります。
なので南家が東家の取り出す位置に東家の必要な牌を積み込んでおけば、東家が自分で積み込んだ牌と合わせて天和が完成するというわけです。
二人して2の目を出す天和なので「二の二の天和」と言われます。
二度振りだからこそ出来るイカサマですね。
家庭などで手積みでやるときに必要なのが麻雀マットです。
麻雀マットも使ってると汚れてきますので定期的に洗う必要があります。
麻雀マットや麻雀牌の洗い方についてこちらの記事にまとめましたので参考にしてください。
↓↓
麻雀マットと麻雀牌の洗い方は意外と簡単!癖の直し方伸ばし方も解説
まとめ
二度振りについて解説しました。
現在では麻雀のレジャー化でわざわざ二度振りをする人が少なくなりました。
また、自動卓の普及によって二度振りをする必要がなくなってきたというのもあり、サイコロを二度振りをするところはほぼ無くなりました。
それどころか、自動配牌卓なんてのも出てきてサイコロ自体を振ることがないってことにもなってます。
そんな中、順位戦101という麻雀団体は現在でも公式対局では完全手積みのサイコロ二度振りで麻雀をやってます。
そういう麻雀もあるんだと知ってもらえたらなと思います。
たまに、渋い麻雀をしたい時なんかにサイコロ二度振りを導入してみてはいかがでしょうか。