油性ペンはとても便利で、いろいろなものに文字や絵を描くことができます。
特に、学校の教科書やノートに名前を書くのに重宝しますよね。
しかし、間違えて数字や文字を書いたり、落書きした後で消せなくて困ったことはありませんか?
そんな時のために、今回はノートの表紙や教科書に書かれた油性ペンの文字や落書きを簡単にキレイに消す方法を紹介します。
体操着のゼッケンに油性ペンで書かれた名前の消し方はこちらの記事に詳しくまとめてあります。
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体操着のゼッケンで油性ペンで書かれた名前の消し方落とし方!お下がりも綺麗に
油性ペンの特徴と書いても消せる紙質
油性ペンは、乾きが早くてプラスチックにも書けるのが特徴です。
これは、ペンの中の成分のおかげなのです。
アルコールのような溶剤、染料、樹脂、定着剤が入っているのです。
書くと、染料で紙に色がつき溶剤が乾いて固まります。
樹脂と定着剤で、しっかりと紙に付着するようになっています。
この仕組みで、なかなか消せないのです。
インクを消すためには、以下の方法が効果的です。
- アルコールを使って揮発性有機溶剤を分解し、溶かします。
- 油を使用して油溶性の染料を溶かします。
- 乳化剤を利用して油を水に溶かし、染料を取り除きます。
これらの方法で、油性ペンのインクを効果的に落とすことができます。
油性ペンで書いた文字が消せる紙の材質
紙の種類によっては油性ペンで書いたものを消すことができる場合もあります。
書いた紙がツヤツヤしていて、コーティングされているならば消す方法があるのです。
一方、画用紙や上質紙のように、ペンのインクがしみ込んでしまう紙は駄目です。
ノートの表紙や教科書はコーティングされていますが、厚手のクラフト紙を使っているものもあるので注意が必要です。
紙に書かれた油性ペンの消し方についてはこちらの記事にも詳しくまとめてあります。
こちらも参考にしてください。
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油性ペンがついたときの消し方!紙に書かれたものは消せない?
ノートや教科書に書いた油性ペンの消し方・時間が経ってない
書いたばかりの油性ペンの汚れは、早めに対処すれば消せるチャンスがあります。
時間が経つと取れにくくなるので、すぐに手を付けましょう。
1. 消しゴムを使う方法
消しゴムには汚れを吸着する性質があり、擦ると取れます。
プラスチック製の消しゴムがあれば十分です。
まずはインクが乾いているか確認して、乾いていれば汚れた部分を消しゴムでこすり落とします。
この方法は小学生なら体験で知ってるかもしれませんね。
私も小学生の頃、試しに消しゴムで消してみたら油性ペンの文字が消えて感激した記憶があります。
簡単ですので試してみてください。
2. アルコールを使う方法
アルコールには汚れを溶かす力があります。
ただし紙のコーティングを傷める可能性もあるので、目立たない部分で試してから本番に入りましょう。
アルコール(エタノール)、ティッシュ、汚したノートを用意します。
ティッシュにアルコールを少し含ませ、汚れた部分を優しく叩くようにしてこすります。
3. 日焼け止めを使う方法
日焼け止めには油分と紫外線吸収剤が入っていて、これが汚れを溶かし吸収します。
日焼け止め、ティッシュを用意します。
日焼け止めを指に少々とり汚れにぬります。
5分~10分そのままにしておいて、ティッシュで上から優しく押さえるように拭き取ります。
4. 油性ペンを使う方法
油性ペン自体を使う方法もあります。
これには2つの効果があります。
1つ目は、ペン先の揮発性溶剤が汚れを再び溶かす効果。
2つ目は、ペンの油分が染料を溶かす効果です。
油性ペンとティッシュを用意し、汚れた部分に油性ペンでなぞり書きします。
その後ティッシュで拭き取ります。
以上の方法を試して、うまく汚れを落とせることを願っています。
ノートや教科書に書いた油性ペンの消し方・時間が経った
書いてからしばらく経った油性ペンの汚れは、なかなか取れにくくなります。
でも、次の方法を試せ、何とか落とせるかもしれません。
ただし、紙を傷つける恐れがあるので、目立たない場所で最初に試してみてください。
除光液を使う方法
プロピレングリコールという成分が入った除光液を使います。
この成分には油と汚れを混ぜ合わせる力があり、除光液のアルコール成分が汚れを溶かします。
ただし除光液で紙のコーティングが傷む可能性もあるので、目立たない所で試してから本番に入りましょう。
除光液、ティッシュを用意します。
ティッシュに除光液を含ませ、汚れた所に当ててそっと擦ります。
ゴシゴシ擦ると汚れが広がるので注意が必要です。
汚れたティッシュはすぐに新しいものに取り換え、この作業を繰り返します。
メラミンスポンジを使う方法
メラミンスポンジの固くて細かい繊維が、強い摩擦を起こして油性ペンのインクをこすり落とします。
ただし、紙のコーティングに細かい傷がつく可能性があるので、注意深く行う必要があります。
メラミンスポンジ、水、ティッシュを用意します。
スポンジを水で湿らせ、絞って汚れた部分にあてそっと擦ります。
最後に紙に残った水分をティッシュで拭き取ります。
みかんやオレンジの皮を使う方法
みかんなどの柑橘類の皮には、油を溶かす成分「リモネン」が含まれています。
この力を利用して油性ペンのインクを落とせます。
ただし、紙の種類によっては皮の汁で黄色い跡が残る可能性があるので、しっかりコーティングされた紙の方が安心です。
みかんの皮、ウェットティッシュを用意します。
皮を軽くしぼって汁を出し、汚れにあてゴロゴロと擦ります。
最後にウェットティッシュで皮の汁を拭き取ります。
消しゴムとアルコールを組み合わせる方法
消しゴムの吸着力と擦る力で一旦インクを薄くした後、アルコールの溶かす力で完全に落とす方法です。
プラスチック消しゴム、アルコール(エタノール)、ティッシュを用意します。
まず消しゴムで汚れをこすり落とし、インクが薄くなったらティッシュにアルコールを含ませて拭き取ります。
砂消しを使う方法
これは紙の表面をけずり取ることでインクごと除去する方法です。
紙を傷つけるので気を付ける必要がありますが、それでもいいという場合に試せます。
砂消しを用意し、汚れた部分を砂消しで擦り落とします。
書いた文字の形に沿って擦ると、周りへのダメージは最小限に抑えられます。
これらの方法を組み合わせて、しつこく試してみるといいでしょう。
でも紙を傷める可能性もあるので、最初は目立たない部分で検証するのをおすすめします。
油性ペンを落とすときに使えるアイテム
今回は紙への使用について説明しましたが、実は油性ペンを消す際に役立つ身近なアイテムがいくつかあります。
・バター、マヨネーズ
これらには油と水を混ぜ合わせる成分が入っていて、油性ペンのインクの油を水に溶かして落とせます。
・ポテトチップス
ポテトチップスにも油分があり、それが油性ペンの染料を溶かす働きをします。
・口紅
口紅の中にも油と水を混ぜる成分が入っているので、油性ペンのインクを落とせるのです。
・たばこの灰
たばこの灰は研磨剤代わりになり、その摩擦で油性ペンのインクをこすり落とせます。
・わさび
わさびには油性ペン同様、有機溶剤が含まれているので、インクを溶かして落とせます。
こういったユニークな方法も実はあるんですね。
バターやマヨネーズは何となく落とせそうなイメージがありますが、わさびで油性ペンが落とせるって意外ですね。
使わないノートを使って、自由研究ならではの実験をするのも面白いかもしれません。
色々なアイテムで試してみるのも楽しいでしょう。
まとめ
ノートや教科書に書かれた油性ペンの落とし方、消し方について紹介しました。
書いて間もない場合はエタノールや消しゴムが有効ですね。