夏休みと言えばわたしは真っ先にラジオ体操を思い浮かべてしまいます。
近所の小学生たちが出席カードを首にぶら下げて集まって、ラジオ体操からの、町内会からスイカの差し入れやお楽しみがあったりしたものです。
結構楽しかったな~という、昭和がかおる良い思い出です。
運動会の準備体操や、就業前に放送される会社もありました。
今回はそんなラジオ体操について、ラジオ体操の歌がいつからあるのかや歴史をまとめました。
ラジオ体操の歌は何番まである?
ラジオ体操といえば、第一・第二とありますが体操が始まる前のあの歌、わかりますか?
歌ったことなんてないし、意味なんて全くわかっていませんが、なぜか耳に残っているあの歌。
ラジオでは1番しか流れませんが、実は2番まであるんですよ。
♪新しい朝がきた 希望の朝だ~
で始まるあの歌です。
藤山一郎さんの軽やかな歌声が印象的ですね。
夏の涼しい朝にキラキラした木漏れ日が浮かんできます。
作詞は藤浦洸、作曲は藤山一郎です。
藤山一郎といえば青い山脈というイメージがあります。
長い期間、紅白歌合戦での指揮者を担当されてたりした有名な歌手です。
国民栄誉賞も授与されてますよ。
誰もが知っているこのラジオ体操の歌ですが、実はこの10年の間にCMにもたびたび登場しています。
最近では朝マックのCMにて、替え歌で登場していますよ。
他にも「野菜生活」や「ダイハツ・タフト」などなど。
気付いてない人も多そうですね。
ちなみにこの歌は実は3代目なのです。
1958(昭和33)年9月に発表されています。
わたしの親もこれを聞いて体操していたのかと思うと歴史の長さを感じます。
初代のラジオ体操の歌は1931(昭和6)年7月に発表されてます。
今とは全く違う歌です。
2代目は1951(昭和26)年9月発表です。
2代目は短命でしたね。
ラジオ体操はいつから行われてる?
「夏休みと言えばラジオ体操」となってきたのはいつからなのでしょうか。
初代のラジオ体操の歌が発表されたのが1931年ということからも予想できると思いますが、それは戦前までさかのぼります。
テレビが普及していなかったこの時代に、ラジオは1番の情報源でした。
そのラジオを通して「健康増進のために体操をしましょう」となったのは1927(昭和2)年のことでした。
逓信省簡易保険局(今で言うかんぽ生命)の考案でした。
徐々に放送地域が拡大されていき、全国放送となったのは1930(昭和5)年のことです。
東京・神田万世橋署の巡査が「夏休みの子供たちに早起きを習慣づけるため」と考え、夏休みのラジオ体操は始まったと言われています。
夏休みは決まった時間に起きる必要がありませんので、どうしても夜更かしや朝寝坊をしがちになってしまいますよね。
ラジオ体操で集合することによって、生活リズムがずれることもなくなります。
休み明けに体内リズムを戻すのが大変~ということにはなりませんね。
開始が6時半くらいであれば起きるのは6時前くらいですかね。
夏休みの方が早起きやん!っていう子もいそうですね笑
ラジオ体操はいつからなくなった?減っている原因
わたしたちの世代(今の子供たちの親世代)では出席カードもあったくらい、ラジオ体操には半強制的に参加をさせらていました。
特にわたしについては、何の疑問も持たず、楽しく参加をしていました。
ただ、最近は年々参加率が低下しているようです。
少子化や地域行事の減少が原因として考えられます。
わたしの息子は今小学生なのですが、夏休みに集合がかかったことはありません。
「ラジオ体操行かんの?」
と息子に言っても
「え、知らない。聞いてないし」
と言われ、ラジオ体操なんて当然あると思っていたわたしはびっくりしました。
同じ市内の別の小学校に通う甥っ子の地域では、最初の1週間だけはやってるとのこと。
地域によって、やる・やらない、期間限定でやる、など様々なようです。
また、わたしたち親世代の頃は、子供たちだけで集合していました。
今の時代では子供たちだけでというわけにもいかず、保護者が中心となって、当番で見守りをする必要があります。
ラジオ体操の時間と言えば、普段ならちょうど出勤の準備をしている時間。
遅刻ですね。
そんな理由から参加しない(できない)といった家庭も少なくないようです。
夏休みにラジオ体操がないなんて始まらない、少し寂しい気がするな、とは思いますが、我が家も共働きで親の負担のことを考えるとやはり少ししんどいです。
まとめ
ラジオ体操のメリットは、生活リズムを整えるだけでなく、体力づくりにも一役買ってくれます。
身体全体を動かす体操となりますので、真剣にやると意外と汗をかきますし、体幹も鍛えられます。
骨も刺激されるので、骨の成長(身長が伸びる!)の期待も大です。
いつもより15分早起きして、これから朝のラジオ体操を取り入れてみようかな?