トマトの下葉が枯れてしまう原因は、大きく3つの種類にわけることが出来ます。
- 自然現象
- 病気になっている
- 根腐れをおこしている
トマトの下葉が枯れ始めたら、よく観察してみてください。
枯れた葉はどのようになっていますか?
【自然現象】
自然現象であれば、実が大きく成長して不要になった葉が順次枯れていくものなので問題ありません。
【病気になっている】
斑点が出来ていたら「トマト斑点病」で病害虫に侵されている可能性があります。
【根腐れをおこしている】
トマトは乾燥と太陽を好む植物なので、大量の水を嫌います。
土が乾く前に、どんどん水をあげると根腐れの原因になってしまうのです。
枯れ始めた原因は何か?
あなたが大切に育てているトマトが無事に収穫を迎えられるように、対策を解説していきますね。
トマトの下葉に斑点ができる原因は?
トマトの葉に斑点が出来ていたら、トマト斑点病です。
これは、カビ(糸状菌)が原因で発生するトマトの病気なのです。
トマトの葉に斑点が出る病気はいくつかあるのですが、下葉を剪定しないで育てていると、この斑点病が起きやすくなります。
最初は、薄いみどり斑点から発生しますがこれを肉眼で判断するのは、かなり難しいかもしれません。
ほとんどの方が気がつかず見過ごしてしまうほど…。
あれ?と異変に気が付くのは、ところどころ黄色の斑点が出はじめた頃だと思います。
これが進行すると、黄色や茶色の斑点が増えてしまいます。
そして、ところどころ網目模様のような斑点も出来はじめて葉が黄色くなり、やがて枯れてしまいます。
これが、カビが原因の斑点病の症状です。
『カビ』は、私達の暮らしの中にも色々なカビがあってその多くは、通気性がわるい、湿度が高い、蒸れることで発生しますよね?
お風呂場にカビが多く発生しやすいのも、この悪3条件がそろっているからです。
斑点の原因となるカビを防ぐには
お風呂場と同じ現象がトマトにも起きていると考えたら対策は分かりやすいですね。
- 通気性を良くする
- 温度、湿度管理
- 適切な水やり
この3つです。
順に説明します。
通気性を良くする
トマトは乾燥と太陽が大好きな植物です。
育てている場所が壁際や日陰だと、カビが発生しやすくなります。
同様に、下葉が混みあっていても蒸れの原因になりカビが発生しやすくなってしまいます。
風通しを良くする事がカビ対策の1番重要な部分になります。
温度、湿度管理
野外で温度管理は難しいでしょうが、最もカビが発生しやすい梅雨時期は特に注意して観察することをおすすめします。
太陽が大好きな夏野菜なので日の当たる場所が最も適した置き場所になります。
直射日光が当たりすぎ?と心配になるかもしれませんが太陽を浴びた方が甘い実を沢山実らせてくれますよ。
ただ、強い風が直接当たる場所は、おすすめできません。
適切な水やり
トマトの水やりは、かなり控えめで大丈夫です。
お花に水をあげる感覚で土が乾く間もなく水をあげていると、根腐れしてしまい、新たな病気『うどんこ病』を引き起こしてしまいます。
(うどんこ病とは葉にうどんの粉をかけとたような白いカビが発生する病気です。)
根腐れしないように、乾燥気味で育てる事が赤くて甘い実の収穫のカギになります。
トマトの下葉かきのベストなタイミングはこちら!
あなたの大切なトマトを健康に育てるポイントは、不要な下の葉を切る事です。
これが、下葉かきです。
トマトを育てるのに最も重要な作業になります。
1段目の実が赤くなりはじめた頃が、下葉かきのタイミングです。
大玉、中玉は、収穫が終わった下の段は基本的に全部知り落とします。
ただし、収穫途中の下と上は切らないで下さいね。
収穫が終わった下の段だけです。
栄養を、どんどん上へまわしましょう。
ミニトマトは、実をつける形状が違うので葉かきも少し違います。
収穫したい段から上へ数えて2段目の葉を落として下さい。
すぐ上ではなく、2段目の葉がポイントになります。
収穫が終わったら、すぐ下の葉かきをするのは、大玉、中玉、ミニトマト共通して同じです。
ずいぶんスッキリした姿になると思います。
でも役目が終わった葉を選定して、養分をいきわたらせるのに必要な作業なので、思い切って剪定して下さいね。
下葉かきが必要な理由
苗から育てて、双葉が出て、葉や茎がせっかく大きくなったのに切ってしまうのはもったいない!と思ってしまいますよね?
でも、この『下葉かき』には
- 太陽をまんべんなく当てる
- 風通しをよくすし、病害虫から守る
- 古い葉へ栄養を取られないようにする
- 草勢のコントロール
といった効果があります。
草勢のコントロールは、どの茎もまんべんなく栄養をいきわたらせ太くて立派な枝にするのが目的でとても重要な作業です。
逆に肥料を与えすぎてしまえば、肥料だけ抜く事はできませんよね?
そのような時も剪定することで、不必要に大きくなりすぎるのを止める効果もあるんです。
とても重要ですよね。
わさわさと生えた葉をそのままにしておくと花を付け、実を付ける為の栄養が全部下葉にうばわれてしまいます。
その結果、実つきの悪い残念なトマトになってしまうので草勢のコントロールがとても重要な事だと感じてもらえると思います。
トマトは枯れたとしても復活の可能性があります。
こちらの記事ではトマトが枯れる時の3つの対策やトマトが枯れる原因などを解説しています。
参考にしてみてください。
↓↓
トマトは枯れることが多いが復活する?今からでも間に合う3つの対策
まとめ
トマトも呼吸して私達と同じく生きています。
栄養過多になれば、実より葉がどんどん大きくなり、栄養が足りなければ、どんどん痩せて枯れてしまいます。
私達人間と同じですね。
栄養取りすぎも、取らなすぎもバランス悪く成長しますものね。
適度がちょうど良いのです。
カビが生えてしまったら他の植物にも影響してしまうので早急にハサミで切り落として対処して下さい。
過保護になりすぎず、土が乾いてきた頃が水を与えるタイミングです。
あなたの大切なトマトが食卓で色を添えるためにも病気対策の、下葉かきタイミングを見逃さないでくださいね。