ヤンキースと巨人の永久欠番が多すぎ？

メジャーリーグベースボールのニューヨーク・ヤンキースの永久欠番が多すぎとよく言われます。

数えてみたら永久欠番になった背番号は22個もありました。

それだけ名選手が多かったということも出来ますが。

それぞれの永久欠番についてまとめました。

ヤンキースの永久欠番が多すぎ

ヤンキースの永久欠番の一覧と詳細です。

背番号1

ビリー・マーチン　1986年制定

現役時代は二塁手。

ヤンキースに在籍したのは6年半で計7つのチームを渡り歩きます。

選手としての記録は大したことないですが、ワールドシリーズでの打率.500が今でも記録です。

監督としても背番号1でヤンキースを率いてワールドシリーズ制覇を成し遂げました。

背番号2

デレク・ジーター　2017年制定

遊撃手。

通算安打3465本のミスター・ヤンキース。

最近まで現役だったので記憶に残ってる方も多いでしょう。

背番号3

ベーブ・ルース　1948年制定

言わずもがなの野球の神様。

大谷翔平選手が二刀流の記録を出すたびに名前があがりますよね。

背番号4

ルー・ゲーリック　1939年制定

ベーブ・ルースとの二枚看板の選手。

史上最高の一塁手とも呼ばれる。

2130試合連続出場。

MLBで初めて永久欠番に指定されたのがこの背番号4です。

背番号5

ジョー・ディマジオ　1952年制定

ベーブ・ルースとルー・ゲーリックの引退後のヤンキースを支えた外野手。

56試合連続安打の記録を持つ。

背番号6

ジョー・トーリ　2014年制定

松井秀喜氏がヤンキースに移籍したときの監督なので日本の野球ファンにもよく知られてる監督です。

ワールドシリーズを3連覇するなどの名将です。

MLB史上初めて2000本安打、監督として2000勝を達成した人物です。

現役時代は2000本安打を記録するほどの名選手でしたがヤンキースには在籍してませんでした。

殿堂入りしたのを記念して監督時代の背番号6が永久欠番になりました。

背番号7

ミッキー・マントル　1969年制定

ジョー・ディマジオの後継者。

スイッチヒッターとして唯一の三冠王です。

飛距離の大きいホームランを打つ選手としても知られており、195mのホームランがギネス記録に載ってました。

背番号8

ビル・ディッキー

ヨキ・ベラ

共に1972年制定。

背番号8は二人います。

ビル・ディッキー

強肩好打のキャッチャー。

コーチとしては自身の背番号8の後継者であるヨキ・ベラを鍛え名捕手に成長させました。

ヨキ・ベラ

捕手として歴代1位の1430打点。

リーグMVP3回。

ヨキ・ベラが殿堂入りしたのを機に二人連名での永久欠番に指定されました。

背番号9

ロジャー・マリス　1984年制定

長年アメリカン・リーグの本塁打記録61本を保持してました。

アーロン・ジャッジがこの記録を抜いた際にはよく耳にした名前だと思います。

背番号7のミッキー・マントルとともにMM砲などと呼ばれたりしていました。

背番号10

フィル・リズート　1985年制定

小柄な遊撃手。

MVPも受賞しています。

1956年に引退してからはヤンキース戦の中継のアナウンサーなどを担当してました。

永久欠番に指定されたのが1985年ですから野球中継での功績も含まれてるのだと思います。

背番号15

サーマン・マンソン　1979年制定

新人王、ゴールドグラブ賞、オールスター連続出場などの経歴を持つ名選手。

キャプテンも務めました。

現役中に飛行機事故で死亡。

永久欠番に指定されました。

背番号16

ホワイティー・フォード　1974年制定

ヤンキース一筋18年の投手。

通算勝利数は236勝で球団史上最多。

236勝106敗で通算勝率が.690という高さです。

最多勝3回、最優秀防御率2回

サイ・ヤング賞受賞、ワールドシリーズMVPなど輝かしい実績です。

1974年、殿堂入りを記念し永久欠番に指定。

背番号20

ホルヘ・ポサダ　2015年制定

背番号8の永久欠番の捕手、ヨギ・ベラの再来と言われたキャッチャー。

最近の野球ファンには馴染みのある名前ですね。

背番号21

ポール・オニール　2022年制定

外野手。

17年の現役生活のうち、ヤンキースに所属してたのは9年間です。

長打を狙わず打率を残すタイプのバッターでヤンキースの不動の3番として活躍しました。

通算安打2105本。

背番号23

ドン・マッティングリー　1997年制定

通算安打2153本、通算打率.307の一塁手。

ヤンキース一筋14年、MVPや首位打者、ゴールドグラブ賞を受賞するなど好打堅守の選手でした。

引退の2年後に永久欠番となりました。

背番号32

エルストン・ハワード　1984年制定

キャッチャー。

リーグMVPやゴールドグラブ賞などの受賞実績があります。

引退後はヤンキースでコーチなど努めましたが、51歳で早世。

4年後に永久欠番に指定されます。

背番号37

ケーシー・ステンゲル　1970年制定

ワールドシリーズ5連覇などの監督としての実績で永久欠番に指定されました。

ヤンキースでの監督は12年間務めましたが、リーグ優勝10回、ワールドシリーズ制覇7回というえぐい実績です。

ちなみに、37番という背番号はニューヨーク・メッツでも永久欠番になってます。

背番号42

マリアノ・リベラ　2013年制定

抑えの切り札。

MLB歴代最多の通算652セーブ。

背番号42はジャッキー・ロビンソンの栄誉を称えてメジャーリーグ全体での永久欠番になってますが、リベラはこれが制定される前から42番を付けてたのでそのまま42番を付けてプレーしてました。

不動の抑え投手でしたが、この好投手からイチロー選手がサヨナラホームランを打ったシーンが印象に残ってます。

背番号44

レジー・ジャクソン　1993年制定

外野手。

ワールドシリーズでの活躍がめざましく「Mr. October」のあだ名が付けられる選手でした。

ヤンキースに在籍したのは5年だけでしたがワールドシリーズ優勝に貢献し、自身2度目のワールドシリーズMVPに選出されました。

1993年に殿堂入りしたのを記念し背番号44が永久欠番に指定されました。

ちなみに、アスレチックス時代の背番号9も後に永久欠番になってます。

背番号46

アンディ・ペティット　2015年制定

投手。

現役生活18年のうち15年をヤンキースで過ごします。

通算成績256勝153敗。

シーズンで一度も負け越したことがないピッチャーです。

2010年シーズンを限りに引退しましたが2012年に現役復帰しました。

一応の活躍を見せ、2013年に2度目の引退をします。

ポストシーズン通算19勝は歴代1位。

背番号49

ロン・ギドリー　2003年制定

投手。

通算170勝のサイヤング賞ピッチャー。

1978年は25勝3敗で最多勝のタイトルを獲得してます。

選手生活14年、怪我での引退となりました。

背番号51

バーニー・ウィリアムス　2015年制定

ヤンキース一筋16年、通算2336安打の外野手。

2006年がMLBでの最終出場となりましたが、2009年のWBCにプエルトリコ代表して出場しました。

イチローが2012年にヤンキースに移籍した当時は背番号51はまだ永久欠番に指定されていませんでしたが、バーニー・ウィリアムスの背番号である51を固辞したという逸話が残っています。

ヤンキースの永久欠番22個、23人。

率直な感想を言えば、永久欠番やりすぎかなと思います。

歴史も伝統もある強豪チームですから名選手は当然数多く生まれます。

功績を残した選手もたくさん居ますが、永久欠番にするほどでもないなあという選手も何人かいるなあと感じます。

ヤンキースの永久欠番が多すぎと言われるのも納得です。

ヤンキース以外のメジャーリーグの永久欠番

参考としてMLBでの各球団の永久欠番の数を見てみましょう。

レッドソックスやドジャースなどの歴史のあるチームでも永久欠番の数は10や11です。

歴史の浅いチームだと1つや2つです。

メジャーリーグの各球団の永久欠番の数と比べてもヤンキースの22個というのは突出してますね。

ヤンキースの永久欠番は多すぎと言えると思います。

また、日本の球団に比ると総じて永久欠番の数は多いですね。

巨人の永久欠番は多すぎる？

日本のプロ野球で永久欠番が一番多いのは読売ジャイアンツです。

読売巨人軍とも呼ばれます。

その巨人の永久欠番は6つです。

背番号1

王貞治

1989年3月16日制定

言わずと知れたホームラン世界記録868本の世界の王。

現役引退後の助監督・監督時代にも背番号をつけてました。

背番号3

長嶋茂雄

1974年11月21日制定

ミスター・ジャイアンツですね。

2000年の監督時代も背番号3をつけてました。

厳密に言うと「欠番」なのですから付けられないんですけど、往年のファンは喜びましたね。

背番号4

黒沢俊夫

1947年7月9日制定

1947年のシーズン途中に現役のまま腸チフスで急死したことから、背番号14の沢村栄治と共に日本野球界初の永久欠番に制定されました。

背番号14

沢村栄治

1947年7月9日制定

今でも「沢村賞」というピッチャーの表彰があるほどの大投手。

ノーヒットノーラン3回。

戦死。

背番号16

川上哲治

1965年1月18日制定

打撃の神様。

巨人V9時代の監督。

背番号34

金田正一

1970年4月2日制定

前人未到の400勝投手。

ヤンキースの永久欠番が22個あるというのを見た後だと少なく感じますね。

多すぎるとも言えないと思います。

メジャーリーグの球団は多くのチームが10前後の永久欠番を指定してますが、日本だと一番多い巨人でも6個だけですからね。

まとめ

ヤンキースの永久欠番についてまとめました。

巨人の永久欠番についても触れました。

ヤンキースの永久欠番の数の多さには驚きました。

こんな感じで永久欠番を制定してたら空いてる背番号がなくなりまっせ。