小さい頃に近所の小川やドブ川などでよく釣ってたザリガニ。
ほぼアメリカザリガニだったと思います。
そのアメリカザリガニは農作物などへの被害を及ぼす害虫であり、また日本の在来種を脅かす存在でもあります。
そんなアメリカザリガニの天敵っているのでしょうか。
まとめてみました。
一番身近なところで言いますと、アメリカザリガニの天敵は猫でした。
アメリカザリガニの天敵
アメリカザリガニの天敵は
- サギ
- ウシガエル
- ブラックバス
- アカミミガメ(ミドリガメ)
- クサガメ
- イシガメ
- カラス
- イタチ
- 猫
- 雷魚
- ナマズ
- タガメ
- 鯉
- 鰻
- ブルーギル
- タヌキ
- キツネ
- スッポン
などです。
結構いっぱいいますね。
一番イメージが湧きやすいのはサギですかね。
アオサギ、ダイサギ、クロサギ、コサギ、チュウサギ、アマサギ、ムラサキサギ、ゴイサギ。
色々います。
ブラックバスはそれ自体も外来種で、日本の固有種の魚に色々と迷惑をかけてる魚ですが、アメリカザリガニの天敵としては役に立ってるのは意外でした。
また、身近な猫もアメリカザリガニの天敵なのですね。
猫がザリガニを食べてるとこは見たことないですが。
猫パンチでもて遊ぶのでしょうか。
これだけ天敵がいるのになぜアメリカザリガニが減らないかというと、水田など人間の手が及ぶところではその天敵も入ってこれないからです。
確かに田んぼにカラスとかイタチとか居たら人間に追っ払われますもんね。
私らが小さい頃にザリガニを取って遊んだのも田んぼだったり、用水路だったりしましたね。
スルメなどでよく釣ったものです。
今の子でもそういう遊びをしたりしてるようで、ちょっと微笑ましく思います。
アメリカザリガニが繁殖しすぎると?
アメリカザリガニは水底の水草を食べたり切ったりします。
水草などの水中の植物は量が減ると水質は悪化していきます。
水草が摂るべき養分が余ってしまいアオコなどのプランクトンが増えるからです。
なので水草を食べるアメリカザリガニが増え過ぎると水質が悪化していくのです。
またアメリカザリガニが水中の藻を食べてしまうと、魚の産卵場所がなくなったりしますから、魚の数が減る可能性もあります。
ブラックバスがアメリカザリガニの天敵だとお話しましたが、日本の魚を守ろうとブラックバスだけを排除すると、アメリカザリガニが増えてしまいます。
なので日本の魚を守ろうとブラックバスを駆除しても、アメリカザリガニによって却って魚が減ることもありえます。
外来種が外来種の天敵ってのも、どういう状況なん?て感じですが。
どっちが勝っても日本固有種にいいことないですね…。
アメリカザリガニが日本に来た理由
アメリカザリガニという名前の通り、もともとはアメリカ合衆国が原産です。
それがなぜ日本の各地にたくさん居るのでしょうか。
それは、ウシガエルの餌として日本に持ち込まれたからです。
持ち込まれたのは1927年(昭和2年)のことです。
ウシガエルは食用カエルとして食べる国もあるので、その国々への輸出用として副業で養殖されたりしてたのですね。
アメリカザリガニも日本に移入されてから養殖されてましたが、養殖池から逃げ出すなどしてそこから日本各地に分布するようになったのです。
ちなみに、ウシガエルも同様に逃げ出して各地に広まってます。
こちらも侵略的外来種に指定されてます。
当時は貧しい人もたくさんいましたから、その人たちの生活の糧にと思ってウシガエルの副業などを始めたのでしょうね。
結果、ウシガエルもその餌のアメリカザリガニも日本固有種を駆逐するほどの勢力になってしまったわけですね。
まとめ
アメリカザリガニもいよいよ特定外来生物に指定される方向です。
特定外来生物は、在来種を脅かしたり、農作物に被害を与えたりする外来種を指定して規制する制度です。
アメリカザリガニにも天敵がいますが、その天敵は必ずしも人間の味方でもないですから頼りきれません。
人々のモラルですね。