お弁当にパスタを入れると大体くっついたり固まって食べにくくなりますよね。
くっつかずに作るコツというものが実はあります。
ここでは、お弁当にパスタを入れてもくっついたり固まったりしないコツを紹介します。
お弁当にパスタを入れるとくっついたり固まったりする理由
お弁当にパスタを入れる時に出会うちょっとした悩み、それは固まってしまったり、味が落ちてしまったりすることがですよね。
でも心配無用！
パスタがお弁当でくっついたり固くまったりして美味しくなくなる理由と、それを解決するためのちょっとしたコツをここで詳しく解説します。
なぜお弁当のパスタは固まるのか
パスタが一つに固まってしまうのは、主にパスタの成分にあるグルテンとデンプンによるものです。
グルテンは、デュラム小麦から作られ二つのタンパク質が絡み合ってできています。
このグルテンが冷えると、粘り気が出てきてパスタ同士がくっつきやすくなります。
同様に、パスタに含まれるデンプンも冷えることで粘りが出て、くっつきやすくなるのです。
これが、お弁当に入れたパスタが一塊になってしまう主な理由です。
お弁当のパスタが伸びてしまう理由
「麺は茹でたてが一番」とよく言われますが、それは麺の水分が適切に保たれているからです。
しかし、時間が経つと、パスタは全体に水分が均一に分布し伸びてしまいます。
茹でたてのパスタは中心部が硬い「アルデンテ」の状態で、この硬さと表面の柔らかさのバランスが美味しさの秘密です。
時間が経過すると、この水分のバランスが崩れ、パスタ全体が柔らかくなりコシが失われます。
加えて、パスタのデンプンが加熱により美味しく変化するものの、冷める過程で再結晶化し味が落ちる現象も起こります。
美味しくお弁当にパスタを入れる簡単なコツ
固まったり伸びたりするのを防ぐには、パスタを茹でた後オリーブオイルや少しのバターを絡めておくことが有効です。
また、パスタを少し硬めに茹でることで、時間が経っても伸びにくくすることができます。
さらに、冷めたパスタに少しのお水を振りかけてから温め直すと、再度美味しくなることもあります。
このような小さな工夫で、お弁当のパスタをもっと美味しく楽しむことができますよ。
焼きそばをお弁当に入れるときにくっつかないようにする方法についてはこちらの記事にまとめてあります。
こちらもチェックしてみてください。
↓↓
焼きそばのお弁当を前日に作って大丈夫？食中毒の心配は？
お弁当にパスタを入れてもくっつかない作り方と入れ方
パスタをお弁当にする際に、美味しさを長持ちさせるために役立つテクニックがあります。
このコツを駆使することで、パスタが固まることなく、また、風味も落ちずに昼食時に美味しく楽しむことができます。
パスタの種類やソースに応じて異なるアプローチがありますが、基本的なコツを押さえておくと様々なレシピに応用可能です。
以下に、お弁当用パスタをより美味しく保つためのコツを詳しく紹介します。
茹で湯にオイルを足す
パスタを茹でる際、通常は味付けとして塩を加えます。
さらに美味しさを保つためには、オイルを少し加えると良いでしょう。
オイルはパスタ表面に薄い膜を作り、水分の吸収を防ぎながらパスタ同士のくっつきを減らします。
この方法は、パスタが水を吸って伸びるのを防ぐだけでなく、お弁当箱の中でパスタが一固まりになるのを避ける効果も期待できます。
茹で時間を短めに設定
パスタの茹で上がりの最良のタイミングは、パスタがソースと絡む準備ができている瞬間です。
パッケージに記載された茹で時間より少し短めにすることで、パスタをアルデンテ、つまり中心が少し硬い状態で仕上げます。
さらに、茹で上がったパスタにソースを絡める際、茹で汁を少し加えることでソースがよりパスタになじみやすくなります。
この手法は、パスタが余計な水分を吸収しすぎず、くっつきにくくなる助けになります。
ショートパスタを選択
ショートパスタはお弁当に入れる際に特に便利です。
ロングパスタに比べてくっつきにくく、また食べやすいためです。
ショートパスタの中でも、ペンネやリガトーニ、フジッリのような形状のものを選ぶと、ソースがよりよく絡み味わい深くなります。
ロングパスタを使用する場合でも、事前に半分の長さに折ることでくっつきを軽減できます。
茹でたパスタを水で洗う
茹で上がったパスタをすぐに水で洗うことは、特に冷製パスタや再加熱する予定のパスタにとって有効な方法です。
パスタの表面についたヌメリを洗い流すことで、くっつきにくくなります。
また、急激に冷やすことでパスタが締まり、伸びにくくなるというメリットもあります。
ただし、この方法を使うとソースが絡みにくくなることがあるので、ソースを多めにして対応すると良いでしょう。
パスタにオイルをからめる
茹で上がったパスタにオリーブオイルを軽く一回しすると、パスタがくっつきにくくなります。
これはオイルがパスタに薄い保護膜を作り、水分の吸収を抑えるからです。
オリーブオイルは冷えても固まりにくいので、お弁当に最適です。
茹でた後、パスタが重ならないようにして冷ましましょう。
オイルは少量で大丈夫です。
冷たいソースを使う
お弁当用にパスタを作る時は、茹でたパスタに冷たいソースをからめるのがおすすめです。
お弁当は冷めてから詰めるものなので、この方法が最も効果的です。
熱いパスタに冷たいソースを混ぜることで、くっつきや伸びを防げます。
レトルトパックのソースを使うのも便利です。
パスタとソースを別にする
パスタ用のお弁当箱を使って、ソースを別にすると良いでしょう。
特にミートソースやクリームソースの場合、食べる直前にかけると新鮮な味わいが楽しめますし、パスタがまとまりやすくなります。
密閉できる容器や、使い捨ての2段重ね容器を使う方法もあります。
特に、洗う場所がない時などに便利です。
ソースのみをスープジャーに入れる
スープジャーを使う場合、ソースのみを入れておくとパスタが伸びるのを防げます。
保温効果で温かいソースを保つことができ、食べる時にパスタにかけるだけで美味しくいただけます。
かけずに、つけそばみたいにパスタをつけて食べるのもいいですね。
一口サイズにまとめる
お弁当に入れるパスタは、食べやすいように一口サイズにまとめると良いです。
これは、特にパスタとソースを別にしておく場合に便利です。
食べる時に、フォークでくるくると巻いてからお弁当箱に入れておくと、食べやすくて便利です。
これらの簡単なコツを活用して、美味しいパスタのお弁当を楽しんでください。
料理の種類や好みに応じて、テクニックを組み合わせて使用してみてください。
お弁当のパスタを楽に作る方法
パスタのお弁当を作る際に役立つ、簡単で便利な3つのアイデアをご紹介します。
このテクニックを活用すれば、お弁当作りがもっと手軽にそして楽しくなりますよ。
前日にパスタを準備する
ナポリタンやペペロンチーノのように、ソースがよく絡むタイプのパスタ料理は前日に作っておくと便利です。
作った後、パスタを平らな容器に広げ、早く冷ますために保冷剤を下に敷くなどの工夫をして冷凍しましょう。
次の日、冷たいまま持ち運び、食べるときには電子レンジで温めるのがおすすめです。
外出先で電子レンジが使えない場合は、自宅で温めてからお弁当箱に詰め直してください。
電子レンジでパスタを茹でる
もし職場や学校に電子レンジがあるなら、専用の容器を使ってその場でパスタを茹でることもできます。
この方法なら、フライパンで炒める必要のないミートソースやクリームソースなど、手軽なソースと合わせて食べることができます。
パスタを冷凍しておく
前日に作ったパスタは、小分けにして冷凍保存も可能です。
冷凍用の容器に入れておけば、おかずとしても使えて便利です。
自然解凍で食べられるため、準備が簡単です。
また、お弁当用に冷凍しておくと、食べるときに電子レンジで温めるだけで簡単に美味しいパスタのお弁当が楽しめます。
ただし、2週間以内に食べきることで美味しさを保つことができます。
簡単なテクニックを使えば、毎日のお弁当作りがもっと楽に、そして美味しくなります。
忙しい朝でも、前もって準備しておけば、安心ですね。
お弁当に入れるパスタのおすすめ味付け
お弁当でパスタを楽しむなら、味付けが鍵を握ります。
特に、スープジャーや温め直しができない場合、しっかりと味が染み込んでいるパスタを選ぶと良いでしょう。
ナポリタンやペペロンチーノ、和風パスタなどが冷めても美味しいおすすめの選択肢です。
これらのパスタは、少し強めに味付けをすることでお弁当としてもその美味しさを保つことができます。
一方で、バターの使用は避けた方が賢明です。
バターは冷えると硬くなり、その結果パスタの風味が落ちてしまう可能性があります。
お弁当にパスタを入れるときのレシピ
パスタのお弁当を作る時にぜひ試してみてほしいレシピを紹介します。
特に夏にぴったりで、さっぱりとして食べやすいですよ。
冷製パスタ弁当
冷たいパスタ弁当は作り方も簡単で、初めての方でもすぐにできます。
必要な材料（1人分）
- パスタ 90g
- ツナ 半缶
- トマト 半分
- レタスや大葉など、お好みの野菜
- ノンオイルドレッシングまたはポン酢
作り方
- パスタを通常の茹で時間より1分長めに茹で、冷水で冷やします。
- ツナの油を切らずに、そのままパスタと混ぜてオイルコーティングします。
- お弁当箱にパスタを入れ、トマトやレタスなどの野菜を上に乗せます。
- ドレッシングは別容器に入れて持参し、食べる直前にかけます。
ドレッシングやポン酢を冷凍して持って行くと、お昼にちょうど良く解凍される上、保冷剤の代わりにもなります。
サラダパスタ弁当
サラダパスタのお弁当は、準備が簡単でバランスの良い食事になります。
必要な材料（1人分）
- パスタ 90g
- オリーブオイル（コーティング用）大さじ1/2
- レタスやタマネギなど、好みの生野菜
- 好みのドレッシング
作り方
- パスタを茹でて、オリーブオイルでコーティングします。
- パスタを広げて冷ました後、お弁当箱に入れ生野菜を上に乗せます。
- ドレッシングは別容器に入れて持って行き、食べる直前にかけます。
これらのレシピで、夏でも楽しめる爽やかなパスタ弁当をぜひお試しください！
まとめ
お弁当にパスタを入れるときにくっつかない方法、固まらない工夫をお伝えしました。
オイルでコーティングしたり、細かくするのがポイントですね。