関西のお笑い賞レースはいくつかありますが、ABCお笑いグランプリは前身大会を含め40年以上の歴史を持つ大会です。
過去の最優秀新人賞や優勝者には今をときめくスターがたくさんいます。
そのABCお笑いグランプリの歴代優勝者を前身大会を含めてまとめました。
大会の歴史や出場資格、放送時間なども紹介します。
また、歴代の審査員についても触れます。
過去の優勝者には現在もバリバリ活躍してる方、大御所になってる方、解散してしまってるコンビ色んなコンビがいました。
また、近年ではABEMAで同時配信されるようになってますので関西以外の方でも同時視聴できるようになりました。
ABCお笑いグランプリの歴代優勝者
大会名がABCお笑いグランプリとなってからの優勝者一覧です。
回(開催年) | 優勝者 | 結成 | 優勝賞金 |
33(2012年) | かまいたち | 2004年 | 300万 |
34(2013年) | ジャルジャル | 2003年 | |
35(2014年) | 天竺鼠 | 2003年 | |
36(2015年) | GAG少年楽団(現・GAG) | 2006年 | |
37(2016年) | セルライトスパ | 2009年 | 100万 |
38(2017年) | 霜降り明星 | 2013年 | |
39(2018年) | ファイヤーサンダー | 2014年 | |
40(2019年) | エンペラー(現・華山) | 2011年 | |
41(2020年) | コウテイ | 2013年 | |
42(2021年) | オズワルド | 2014年 | |
43(2022年) | カベポスター | 2014年 | |
44(2023年) | ダブルヒガシ | 2014年 |
まさに次世代のコンビ達が受賞してますね。
中には伸び悩んでる方々もいますが…。
前身の大会での最優秀新人賞組も掲載します。
ABC漫才・落語新人コンクール時代の最優秀新人賞
回/開催年 | 最優秀新人賞 | ||
漫才の部 | 落語の部 | 諸芸の部 | |
1/1980年 | 前田一球・写楽 | 桂雀三郎 | 部門なし |
2/1981年 | ミヤ蝶美・蝶子 | 桂雀々 | |
3/1982年 | 宮川大助・花子 | 笑福亭鶴志 | |
4/1983年 | トミーズ | 桂都丸(現・桂塩鯛) | |
5/1984年 | ダウンタウン | 桂小枝 | |
6/1985年 | ちゃらんぽらん | 桂喜丸 | |
7/1986年 | 非常階段 | 桂枝女太 | |
8/1987年 | どんきほ〜て | 桂花枝(現・桂あやめ) | |
9/1988年 | ヤンキース | 笑福亭三喬(現・7代目 笑福亭松喬) | ミモ・ファルス |
今では大御所となってる方々ですね。
ちゃらんぽらん好きだったのに解散してしまいましたね~。
ちなみに「どんきほ~て」は今の「かつみ♡さゆり」のかつみさんのコンビです。
「ヤンキース」はセイキ・タツヤの二人で、今の長原成樹さんのコンビでした。
「非常階段」はいまはシルクさんが頑張ってますね。
ABCお笑い新人グランプリのときの最優秀新人賞
平成元年~23年の期間、ABCお笑い新人グランプリのときの最優秀新人賞(優勝)コンビです。
回/開催年 | 最優秀新人賞 |
10/1989年 | 月亭かなめ・ぜんじろう |
11/1990年 | ベイブルース |
12/1991年 | TEAM-0 |
13/1992年 | ナインティナイン |
14/1993年 | やるじゃねぇかーず |
15/1994年 | ますだおかだ |
16/1995年 | 海原やすよ・ともこ |
17/1996年 | 中川家 |
18/1997年 | ハリガネロック |
19/1998年 | COWCOW |
20/1999年 | Over Drive |
21/2000年 | フットボールアワー |
22/2001年 | キングコング |
23/2002年 | レギュラー |
24/2003年 | チョップリン |
25/2004年 | 千鳥 |
26/2005年 | アジアン |
27/2006年 | とろサーモン |
28/2007年 | 鎌鼬(現・かまいたち) |
29/2008年 | ギャロップ |
30/2009年 | 天竺鼠 |
31/2010年 | モンスターエンジン |
32/2011年 | ウーマンラッシュアワー |
今テレビで活躍してる人がほとんどですね。
半分以上のコンビの名前が分かるのではないでしょうか。
TEAM-0は月亭方正さん(山崎邦正さん)のコンビでしたよ。
私個人的にはTEAM-0の漫才はこの大会で初めて見ました。
面白かった記憶があります。
赤字で表記したコンビは現在解散してしまってるコンビです。
やるじゃねぇかーずのように受賞してすぐ解散してしまったコンビもいれば、アジアンのように長い間活躍してきてつい最近解散に至ったコンビなど様々ですねえ。
ハリガネロックなんてM-1グランプリ準優勝まで行ったのにねえ。
ちなみに、チョップリンはザ・プラン9に正式加入し現在はザ・プラン9として活動してますが解散したわけではないということです。
また、今をときめくかまいたちですが前は漢字表記だったんですよね。
ABCお笑いグランプリ2023の放送・ABEMA見逃し配信
2023年のABCお笑いグランプリは第44回になります。
2023年7月9日(日)13時55分放送開始です。
17時25分までの3時間半の生放送になります。
放送時間が長いですが、新人のコンテストだけでなくベテラン・中堅の先輩芸人さんの漫才などもありますので普通に楽しめます。
全国的なお笑い賞レースとの違いですね。
放送されるのはABCテレビ・6チャンネルです。
関西ローカルですので関西以外ではテレビでは見られません。
ですが、ABEMAで同時配信されるので全国で見ることが出来ます。
ここから見られます。
↓↓
第44回ABCお笑いグランプリ
7/9の放送日までは昨年、一昨年の第42回、43回の放送も見ることが出来ますよ。
去年、一昨年の放送を見逃してしまった方はチャンスです。
ABEMAプレミアムに入るといつでも過去のABCお笑いグランプリが見放題ですよ。
↓↓
ABEMAの公式サイトはこちらから
また、放送終了後17時25分から優勝者特番がABEMAで放送されます。
優勝したてホヤホヤのコンビのインタビューなどの番組です。
また、例年ですと放送終了後から1週間は無料で見逃し配信されます。
この期間ならABEMAプレミアムに入らなくてもタダで見られるので忘れないようにしないとですね。
ABCお笑いグランプリの歴代の審査員
審査は7人で行われます。
ここ数年はハイヒール・リンゴ、兵動大樹、陣内智則、小沢一敬に東西の中堅芸人3人という形になってます。
2022年の第43回大会の審査員は以下の7人でした。
- 岩尾望(フットボールアワー)
- 小沢一敬(スピードワゴン)
- 陣内智則
- 濱口優(よゐこ)
- 兵動大樹(矢野・兵動)
- 山内健司(かまいたち)
- ユースケ(ダイアン)
2023年の第44回大会は
- 山内健司(かまいたち)
- ユースケ(ダイアン)
- 兵動大樹(矢野・兵動)
- 陣内智則
- ハイヒール・リンゴ
- 田中卓志(アンガールズ)
- 岩崎う大(かもめんたる)
第37回大会からずっと審査員をされてたスピードワゴンの小沢さんは、今年ザ・セカンドという漫才大会に出場したことから、「大会に出る身分で審査員をやるのはどうなのか」という思いから全ての漫才賞レースの審査員を辞退されてます。
(敬称略)
過去には大平サブローさんやコント赤信号の渡辺正行さん、キャイ~ンの天野ひろゆきさんなども審査員をされてました。
審査方法はブロックごとに行われます。
出場12組を4組ずつ3つのブロックに分けます。
審査員はA、B、C各ブロックの4組のネタが終わった際に各組の順位をつけます。
1位10点、2位5点、3位3点、4位1点の合計得点が最も多かった組が最終決戦進出となります。
各審査員が誰にどういう順位を付けたかは公表されません。
最終決戦進出者の審査結果のみ表示されます。
こうして選ばれた3組で最終決戦が行われます。
最終決戦は審査員が100点満点で採点し、7人の合計得点で争います。
最高得点のコンビが優勝となります。
ABCお笑いグランプリの歴史
1980年の第1回から1988年(第9回)までABC漫才・落語新人コンクールでした。
1989年の第10回大会から2011年(第32回)までABCお笑い新人グランプリとなります。
2012年の第33回から現行のABCお笑いグランプリとなりました。
審査の方法などもM-1グランプリに似た形式となりました。
初めてこの形式になってから視聴したときそう思いましたわ。
まあ、制作局が同じですから当たり前っちゃ当たり前ですが。
もともと成人の日や1月末に開催されてた大会です。
そんな時に、2015年12月にM-1グランプリが復活しました。
それに伴い第37回大会(2016年)からは開催時期が夏に変更され、今に至ります。
ABCお笑いグランプリの出場資格
ABCお笑いグランプリの出場資格は「デビュー10年以内全国で活動している全ての若手ピン芸人・お笑いコンビ・お笑いグループ」となります。
コンビ結成10年以内ではなくデビューから10年以内です。
なので、新コンビでも今のコンビを組む前に活動してて芸歴が10年を超えていたら出場できません。
この辺りがM-1グランプリの出場資格と異なる点ですね。
前身大会のABCお笑い新人グランプリまでは「関西中心に活動している結成5年以内のコンビ」に出場資格は限られてました。
これが10年に伸びたのは、M-1グランプリ休止に合わせての変更だと思われます。
出場する芸人さんの芸歴が伸びたことにより、番組の中で演じられる演芸は面白くなりました。
当然ですが。
M-1グランプリの出囃子はなんて言ってるか知ってます?
M-1グランプリの登場曲、出囃子についてこちらの記事にまとめてあります。
こちらも読んでみてください。
↓↓
M-1グランプリの出囃子の登場曲なんて言ってる?歌詞と曲名と紹介BGMも解説
賞金の推移
ABCお笑い新人グランプリ時代は最優秀新人賞の商品は50万円と海外旅行でした。
それが2006年の第27回大会からは100万円と海外旅行になりました。
ABCお笑いグランプリと大会名が変更された第33回(2012年)には優勝賞金は300万円と大幅増額になりました。
でも、300万円時代も第36回(2015年)までで第37回大会からは100万円に減額されました。
賞金300万円の時代に優勝した、かまいたち・ジャルジャル・天竺鼠・GAGはラッキーでしたね。
ABCお笑いグランプリの歴代優勝者まとめ
歴代優勝者を眺めてて気づいたのは、かまいたちと天竺鼠が2回優勝してることです。
普通は新人賞を2回も獲ることは有り得ませんが、大会のシステムが変更になったことで出場が可能になり再び戴冠者となりました。
ABCお笑いグランプリはM-1グランプリが一時休止になった際は代替大会の一面も持ってたと思います。
2010年にM-1グランプリが休止になった時には賞金を増額し、上方芸人だけだった参加資格を全国に拡大しましたからそう思います。
また、2015年のM-1グランプリ復活の際は、開催時期をM-1グランプリとかぶらないように1月から夏へと変更しました。
これもM-1グランプリとABCお笑いグランプリの主催者が同じABCだから柔軟に対応できたのではないかと思います。
放送は従来から関西を中心としたローカル放送です。
しかし2020年大会をはじめ近年はABEMAで配信され、全国でリアルタイムに見られるようになりました。
全国のお笑いファンの楽しみが増えましたね。
NHK上方漫才コンテストの歴代優勝者はこちらにまとめてあります。
↓
NHK上方漫才コンテストの歴代優勝者一覧と関東での放送