漫画「鬼滅の刃」に出てくる青い彼岸花のエピソード。
実世界でも探す人も出てきそうですが、青い彼岸花は実在しません。
ここでは、青い彼岸花が実在するのかどうかについてや、他の彼岸花についてまとめました。
鬼舞辻無惨が探してる幻の青い彼岸花
「鬼滅の刃」の物語の深淵には、鬼舞辻無惨という名の永遠の存在がいます。
彼の探求は時間を超えて古くから続くものです。
鬼舞辻無惨が追い求めるのは珍しい青い彼岸花。
この花は彼の永遠の命を保つ鍵であったのです。
鬼舞辻無惨は平安時代に生まれ病弱でした。
そんな彼の薬を調合していた医者を殺害してしまいます。
でも実はこの医者が調合していた薬には、後に彼が不死の生命を持つことにつながる秘密が含まれていたのです。
その秘密の一部として、青い彼岸花の存在が明らかになります。
これをきっかけに、鬼舞辻無惨はこの青い花を探し続けることになります。
彼の目的は、自らの弱点を克服し太陽の光にも耐えうる力を手に入れることです。
青い彼岸花は実在する?
「鬼滅の刃」の世界における青い彼岸花の真実は現実とは異なります。
実際には、彼岸花は秋になると赤い色で咲きリコリス・ラジアータとして知られています。
原産地は中国で、美しさとともに多くの迷信や伝説を持っています。
彼岸花には曼珠沙華の他たくさんの別名があります。
彼岸花の別名についてはこちらの記事に詳しくまとめてあります。
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彼岸花の別名一覧!かっこいいものから蛇のつく怖いものまで由来を解説
青い彼岸花と言われてる花はあるにはあります。
リコリス・スプレンゲリーという種類の花が青い彼岸花と言われています。
和名をムラサキキツネノカミソリといいます。
ですが、実際には青ではなく、ピンク色の花に青みがかかってるだけです。
鬼舞辻無惨が探し求める、物語に登場するような青い彼岸花は現実には存在しません。
「鬼滅の刃」の物語が世界中に広がる中、この幻の花を模した製品やアートが作られていますが創造の産物です。
しかし、物語の人気と科学の進歩が結びつけば、いつか本物の青い彼岸花が現れる可能性もあります。
彼岸花の隠された宝庫・色彩豊かな種類
彼岸花は、秋分の頃に咲く鮮やかな赤い花として広く知られていますが、この花の世界は赤い色彩だけにとどまりません。
実際には、彼岸花には想像以上の色と形の多様性があります。
ここでは、彼岸花の隠された宝庫をさらに深く探求しその美しさと多様性に光を当てます。
白色の彼岸花
「リコリス・アルビフローラ」は、白い彼岸花の中でも特に美しい品種です。
この花は赤い彼岸花と同じ形状をしており、「シロイロマンジュシャゲ」とも称されます。
純白の花びらは、清潔感と神秘性を兼ね備えており観賞用として非常に価値が高いです。
特に九州地方に自生しており、金沢の香林寺や福岡の不老山正光寺ではこの白い彼岸花が群生している様子を見ることができます。
黄色の彼岸花
「ショウキズイセン」は、暖かい黄色い彼岸花で四国から沖縄にかけての地域で見ることができます。
この花は赤い彼岸花に比べて少し遅れて咲く特性があります。
黄色の彼岸花は、その明るい色で周囲を温かく照らし秋の日に陽光のような暖かさをもたらします。
ショウキズイセンは、比較的育てやすく家庭の庭や鉢植えでの栽培にも適しています。
ピンクの彼岸花
ピンク色の彼岸花には、「さつま美人」「リコリス・アルビピンク」「リコリス・チェリーピンク」といった複数の品種があります。
これらの品種は、それぞれが特有の淡いピンク色を展示し、赤い彼岸花の不吉なイメージとは一線を画します。
特に「リコリス・アルビピンク」と「リコリス・チェリーピンク」は、その愛らしい色合いと形状で多くの人々から愛されています。
切花としても人気があり、花瓶に飾ることで室内に優雅な雰囲気をもたらします。
オレンジの彼岸花
「キツネノカミソリ」と呼ばれるオレンジ色の彼岸花は、青い彼岸花と呼ばれる「リコリス・スプレンゲリー」と同様にユリの花に似た外観をしています。
その鮮やかなオレンジ色は、秋の風景に炎のような輝きを加えます。
この種は、彼岸花の中でも特に珍しくその美しさは観賞者を魅了します。
彼岸花の種類は200種類以上にも及び、各品種は独自の色と形で私たちを驚かせます。
「鬼滅の刃」の影響で彼岸花に対する関心を持つ人も多そうです。
多様な彼岸花の世界を探ることで、自然の驚異と花の美しさを再発見することもありますね。
幻の青い彼岸花の花言葉
幻の青い彼岸花に花言葉はあるのでしょうか。
先述の通り、「リコリス・ラジアータ」という赤い彼岸花に形が似ている青い彼岸花は現実には存在しないため直接的な花言葉を持ちません。
しかし、しばしば「青い彼岸花」と称される「リコリス・スプレンゲリー」は花言葉を持っています。
その花言葉には「追憶」「再会の願い」「悲しい思い出」「遥かなる記憶」という意味が込められています。
これらの言葉は、まるで過ぎ去った時代や遠い記憶を想起させるかのようです。
幻の青い彼岸花が持つ花言葉は、「鬼滅の刃」の物語の深層に潜むテーマや世界観に不思議と重なり合う意味合いを持っているかもしれません。
遠い過去への追憶や再会を願う心情は、作品を通じて私たちに伝わる強いメッセージの一つと言えるでしょう。
自然界に青い彼岸花が存在しない理由
「鬼滅の刃」で象徴的な意味を持つ青い彼岸花は、物語の中で注目を集めていますが、現実の世界では青い彼岸花は存在しません。
多くの植物が青い花を咲かせることがありますが、彼岸花に関しては自然界で青い種類は見られません。
この現象は、彼岸花に限らずバラやカーネーションなど他の花においても同様で、自然に青い花を持つものは少ないのです。
科学の進歩により、遺伝子組み換え技術を駆使して青いバラやカーネーションを作出することが可能になりました。
これらの技術的な成果は、植物界における青い花の存在を可能にする大きな転換点となっています。
しかし、彼岸花においては遺伝的な特性による大きな障壁があります。
彼岸花は「3倍体」という、種を形成しない特殊な遺伝子構造を持っており自然繁殖では種子を作ることができません。
彼岸花は球根の分裂によって増殖するため、もし突然変異で青い彼岸花が生じたとしてもそれを安定して繁殖させることは非常に困難です。
このように、青い彼岸花の存在は、多くの人々の関心を集めているにも関わらず、その実現は科学的な制約により難しい状況です。
青い彼岸花が現実世界で見られない理由は、自然の法則と遺伝学の複雑さに根差しているのです。
まとめ
青い彼岸花は実在するのかどうかについて紹介しました。
漫画に出てくるような真っ青な彼岸花は実在しません。
バイオテクノロジーでも作るのは難しそうなので実物を目にするのは遠い未来になりそうです。