1990年代の頃の話ですが、京都の木屋町にある喫茶店に友達と入った時に知ったのが「キューピット」です。
まだ午前中で天気も良かったですが、ちょっと暗めの店内で雰囲気の良い店でした。
そのメニューに見慣れない「キューピット」の文字を見たのが最初です。
「これなんですの」と聞いたところ、カルピスとコーラを混ぜたものだと店員のお姉さんが教えてくれました。
試しに頼んでみました。
キューピットという飲み物はもともとカクテル?
カルピスとコーラを混ぜたものですから、色は当然薄い茶色、コーヒー牛乳みたいな色でした。
いざ飲んでみたら激甘。
そらそうですわ。
バリバリ甘い。
虫歯なるわと思ったものです。
まあ、美味しいんは美味しいんですけどね。
子供が好きそうな飲み物です。
虫歯になりそうなのであまり飲ませたくはないですが。
当時通ってた雀荘のおばちゃんがキューピットを知っておられました。
昔バーテンをやってたという方です。
カクテルの一種だったとかそんな話を聞きました。
もともと大阪が発祥という説があります。
キューピットを出してるお店が京阪神の関西エリアしかないということですから、だいたい合ってるのでしょう。
まあ、キューピットという飲み物を知ってる方が関西にしかいませんしね。
というか、カクテルの一種であるなら、喫茶店だけでなくバーとかでもメニューが有ったってことなんですかね。
キューピットの作り方
原液のカルピス 1に対して、コーラ 4~5の割合で混ぜます。
すぐ混ぜても良いのですが、お店で出される時のように混ぜずに白と黒のコントラストがくっきり表れるように美しくつくるのも粋です。
もちろん、下にカルピスの白、上にコーラの黒です。
私があの喫茶店で飲んだキューピットには確か無かったと思うのですが、店によってはレモンの輪切りが一切れ浮かんでたりするらしいです。
お好みでレモンを浮かせたり、クラッシャーアイスを入れてフロートにしても良いですね。
書いてて想像するだけで口の中が甘ったるくなってきました。
こんな簡単に作れるのに「キューピット」というドリンクを知ってる人がめっちゃ少ないのが不思議ですね。
カルピスとコーラを混ぜたものをキューピットと名付けた由来
一説には、もともと大阪の梅田にキューピットというロック喫茶があったらしく、その店の名物がカルピスとコーラを混ぜた飲み物で名前を「キューピット」と呼んでたようです。
オシャレな若者が通うお店であったそうですから、そこから京都や神戸に広まっていったのでしょうね。
「キューピッド」ではなく「キューピット」なのもお店の名前がそうだったからなのかも知れません。
まとめ
私が初めてキューピットに出会ったその喫茶店は、私の当時の行動範囲にあったのですがなかなか足を踏み入れる機会はありませんでした。
それから20年後にそのときの友達がその喫茶店に顔を出したらしいのですが、キューピットはメニューから消えてたそうです。
時代と共に消えてったのですかね。
全国に広まることもなく京阪神でしか提供されてなかったということで人気が無かったのでしょうね。
でも、同じ関西限定の飲み物で「ミックスジュース」というものもありますが、こっちはいまだ根強い人気ですね。