ミョウガは、その特有の風味で料理のアクセントになり、大人になるとその独特な味わいを楽しめるようになる食材です。
特に薬味や味噌汁の具として重宝されます。
しかし、庭づくりや野菜作りを趣味にしている人たちの間では、「ミョウガは直接土に植えてはいけない」という話もよく聞かれます。
なぜミョウガを直接庭に地植えしてはいけないのか、ミョウガを植えるのに適した場所や避けるべき場所について紹介していきます。
シソを植えてはいけないと言われる理由についてはこちらの記事にまとめてあります。
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紫蘇(シソ)を植えてはいけないと言われる合理的な理由・赤シソと青シソの違い
ミョウガを植えてはいけない理由
ミョウガを庭に地植えで植えることについては、ちょっと考え直した方がいい理由が2つあります。
ミョウガが庭を占拠する可能性がある
まず、ミョウガは地中で茎が伸びるタイプの植物です。
地上で育つ植物なら、成長を見ながら剪定したり整えたりしやすいですよね。
でも、ミョウガの場合、地中でどんどん伸びていくため勢力を目で見て把握するのが難しいんです。
多年草なので、一度植えたら数年間はどんどん育ち気が付いたら庭全体がミョウガでいっぱいになってしまうこともあります。
だから、ミョウガを庭に植えてはいけないと言われるわけです。
他の植物の生育に影響を与える可能性
もし、ミョウガ以外に庭や家庭菜園で他の植物を育てていなければ、ミョウガが広がるのは収穫量アップで歓迎かもしれません。
しかし、実際は多くの場合、他の野菜や花も一緒に育てているでしょう。
ミョウガがどんどん広がると、他の植物の生育スペースを奪ったり、ミョウガの大きな葉が日光を遮ってしまったりします。
結果として他の植物の成長に悪影響を及ぼすことがあります。
ミョウガの葉は大きく、植物が大きくなると1メートルほどにもなりますから、他の植物にとってはかなりの競争相手になり得ます。
ミョウガを食べると物忘れがひどくなる？
さらに、ミョウガを食べると物忘れがひどくなる、あるいは賢さが減るという迷信もあります。
しかし、これは完全な俗説で科学的な根拠はありません。
この話はインドの伝承に由来するとも言われていますが、食べ物としてのミョウガの魅力を減らすような話ではありません。
ミョウガを上手に育てて楽しむには、その性質をよく理解し、適切な場所、例えば鉢植えや他の植物とは隔離された場所での栽培がおすすめです。
これなら、ミョウガの独特な味も楽しめて、庭や他の植物に影響を与えずに済みますよ。
ミョウガを植えてはいけない場所
ミョウガを植える際に避けたほうが良い3つの場所について、分かりやすく説明しましょう。
ミョウガは抜いても地下茎が残ってしまうのでなかなか除去は難しいですよ。
ミョウガの特性を理解して賢く栽培場所を選ぶことが大切です。
狭い庭
狭い庭にミョウガを植えるのは避けましょう。
なぜなら、ミョウガは地下茎でどんどん広がり、やがては庭全体を占拠してしまうからです。
他の植物のスペースを奪い、その成長を妨げることにもなりかねません。
隣家との境界がない庭
ミョウガは見えないところで勢力を拡大します。
もし庭が隣の家との明確な境界線なく続いている場合、ミョウガが隣の土地にも広がってしまう恐れがあります。
地下茎が広がる性質は、まるで潜水艦が隠れて進むように表面からはその進行を確認することが難しいです。
レンタル家庭菜園
最近は、月額や年間で借りることができるレンタルの家庭菜園スペースが人気です。
しかし、これらの場所は他の人とのスペースを共有していることが多くいです。
ミョウガを植えると、知らず知らずのうちに他の区画にも広がってしまい結果的に他人に迷惑をかけることになりかねません。
ミョウガの栽培を考える前に、これらの点をしっかりと考慮して、他の植物や人に迷惑をかけないようにしましょう。
狭いスペースや他人と共有する場所ではなく、適切な管理が可能な環境での栽培をお勧めします。
ミョウガを植えてもいい場所と植え方
ミョウガを上手に育てるには植える場所の選び方が大切です。
適切な場所を選べば、家庭でも手軽にミョウガを楽しむことができます。
ここでは、ミョウガを植えるのにおすすめの3つの場所と安全な植え方について説明します。
プランターや鉢植え
プランターや鉢植えはミョウガ栽培に最適です。
地下茎がどんなに広がっても、容器の外には出られないのでコントロールしやすいです。
ミョウガにぴったりのプランターは、深さ30cm、幅75cm、奥行き35cmの大型サイズが理想的。
たっぷりとした土を使って、根に余裕を持たせてあげましょう。
野菜栽培用の培養土を使うと、より良い成長が期待できます。
庭の日当たりの悪い隅っこ
ミョウガは直射日光を避けた半日陰を好む性質があります。
そのため、他の植物が育ちにくい庭の隅など日陰の場所を有効利用することができます。
ただし、ミョウガは乾燥を嫌うので定期的な水やりを忘れないようにしましょう。
隔離されたエリア
地下茎が広がる性質を持つミョウガは、庭の一角をレンガやブロックで囲んだエリアや意図的に隔離したスペースに植えると良いです。
土の中に板を差し込んでミョウガの範囲を限定することも効果的です。
市販の土のストッパーを使うと、より簡単に隔離エリアを作ることができ地下茎の広がりを効果的に抑えられます。
これらの方法を活用すれば、ミョウガを安全にかつ効率的に育てることが可能です。
プランターや鉢植え、適切に管理された庭のスペースを利用して、ミョウガの栽培に挑戦してみてください。
ミョウガの植え替え時期
ミョウガを植え替えるのは、健やかに育ててたくさん収穫するためにとっても大切な作業です。
植え替えを上手にやることで、ミョウガの地下茎をちょうどいい感じに保ち、育てやすい環境を作り出すことができます。
植え替えにベストな時期は、春の1月から3月と、秋の10月から11月の間です。
春は新しい生命が動き出す時期、秋は植物がゆっくり休む準備をする時期です。
このタイミングで植え替えをすると、ミョウガが新しい場所に早く慣れて元気に育ってくれます。
植え替える時には、ミョウガの株を分けたり根を整えたりして、新鮮な土と肥料を使って再び植えます。
大切なのは、地下茎がむやみに伸びすぎていない時に植え替えをすること。
これによって、ミョウガが健康的に育ちおいしいミョウガをたくさん収穫できるようになります。
つまり、春や秋に計画的に植え替えることで、ミョウガの育ちが良くなり美味しいミョウガを楽しむことができるんです。
まとめ
ミョウガを地植えしてはいけない理由を紹介しました。
地下茎の生命力が強すぎて繁殖しすぎるのが原因なのですね。
庭だとお隣さんの土地にも浸食していく可能性があるので要注意です。
鉢植えがちょうどいいかもしれませんね。