やしきたかじんの歌に「ながばなし」というのがあります。
♪もしもし~、という歌い出しから電話してる男女の会話を歌った歌ですが、その中に「もしもし10円玉まだありますか」という歌詞があります。
この一節で、「ああ相手は公衆電話からかけてきてるんだな」と昭和生まれの私たちはすぐに察する事が出来ます。
21世紀生まれだとどうでしょうねえ。
ピンと来ないかも知れません。
学校に設置してあったりで知らんことは無いって程度でしょうか。
公衆電話の使い方
公衆電話自体をあまり見かけない現代、使った事ない若い人もいると思います。
ていうか公衆電話という言い方も古いのかも知れませんが。
新しい言い方知らんけど(笑)
公衆電話の使い方を簡単に説明します。
- 受話器を上げる。
- 十円玉、またはテレフォンカードを入れる。
- 相手の電話番号をプッシュ。
- 繋がる。
- 会話が終わったら受話器を置いて終了。
十円玉は何枚か入れておくのがオススメです。
でないとすぐ切れてしまうから。
そして、この十円ぶんで電話切れますよーというサインとしてブーとブザーが鳴ります。
家の電話にかけてるなら残り一分弱のサインです。
携帯電話にかけてたなら大体残り15秒…。
携帯電話が普及するまでは電話ボックスはあちこちに設置されてたし、タバコ屋の店先などにも公衆電話がよく置かれてたものです。
赤電話だったりピンクの電話だったり。
公衆電話の色
今ではたまにしか見かけない電話ボックス。
そこに設置されてる電話機といえばだいたい黄緑色。
↓こんなやつ。
私もイメージするのはあの、テレフォンカードが使える緑の電話機です。
でも、だいぶ前になりますが実際電話ボックスに入って目にしたのはグレーの筐体でありました。
何かハイテク感がありましたね。
液晶とかボタンとか多くてどこを押したら良いのか戸惑いましたもん。
まあ、普通にプッシュボタンしか使わなかったわけですけど。
また、まだ私らが中学生、高校生の時分には黄色や青の電話が電話ボックスにはありました。
今では街中で見かけることはほぼ無くなりましたねえ。
グレーの公衆電話
あのハイテク感があったグレーの公衆電話。
データ通信が出来る電話だったのです。
当時は何をどう使うのかさっぱり分かりませんでしたが、いま見たら「ISDN端末を接続して通信が可能です」とあります。
…ああ、最近の機種に思えてたけど相当昔のモノだったのね。
今はもう光回線の時代ですもんね。
公衆電話にパソコンとかを繋げて通信出来るって電話だったようですが、今では誰が使うねん!て感じですね。
通信速度も今に比べてメチャクチャ遅いし。
Wi-Fiとかデザリングの時代にはもうお役御免ですわね。
10円玉からテレフォンカードへ
テレフォンカードというのも死語になりつつあるのでしょうか。
略すと「テレカ」。
1000円分のテレフォンカードで105度数使えます。
つまり1,050円分使えるので50円お得です。
テレフォンカードの中でも珍しいレアカードがあってプレミアがついて高値で売買されたりもしてました。
民営化されてNTTになる前の電電公社のロゴが入ってるテレフォンカードとか高くなってるはずです。
それはさておき、テレフォンカードはまあ便利でありました。
小銭がなくても電話出来るし、電話中に小銭切れする心配もなかったし。
そう、テレフォンカードが出現する以前は、電話するには小銭を用意せねばならなかったのです。
10円玉。
タバコ屋のおばちゃんに両替してもらったりしてね。
長電話の用事の時は10円玉を電話機の上に積み上げて、会話中にどんどん10円玉を投入してってました。
100円玉も使えますよ。
でも電話が早く済んだとかで100円分使い切らなかったとしてもお釣りが出てこないので注意。
近くの公衆電話はどこにある?
そこらじゅうにあるようでいざという時に見つからない公衆電話。
NTTのサイトで検索できます。
NTT東日本のサイトはスマホ対応してますが、
NTT西日本のサイトはPCサイトのまま表示されます。
使う人は少なくなったけど必要なもの
通話残り時間が少なくなったら受話器からブーっというブザーが鳴る。
例えば10円玉を4,5枚入れてて10分ほど喋ったらブーっと鳴ります。
鳴ると「そろそろ切れるからバイバイ」みたいな会話もありました。
冒頭のやしきたかじんの歌のように
「10円玉まだある?」と相手の小銭事情を心配する事は無くなりましたね。
今なら「充電なくなりそうやし切るわ」かな。
(文中敬称略)