公衆電話の通話料金って今いくらなのか知らないですよね。
昭和の時代なら3分10円とかでしたからほとんどの人が知ってました。
でも今は増税の影響もあってちょこちょこ料金が変わるから、現在いくらかかるのか誰に聞いても分からないと言います。
まあ、公衆電話を使う機会も昔ほど無いですから仕方ないですが。
ここでは、公衆電話から電話をかけて100円で何分何秒話せるのか、公衆電話の料金についてまとめました。
結論を言いますと、大体9分ほどです。
公衆電話は100円で何秒話せる?
公衆電話から一般の固定電話にかけたときの料金は全国一律で10円で56秒です。
NTT東日本、NTT西日本どっちも同じ値段です。
当たり前といえば当たり前ですが。
なので、100円で560秒=9分20秒話せますね。
昔から固定電話や公衆電話を利用してた方は「あれ?夜間とか遠方とかの料金は別じゃないの?」と疑問に思うかもしれません。
確かに2023年12月までは、電話の相手先への距離や利用時間帯によって金額が変わる仕組みでした。
実は、2024年1月から固定電話、公衆電話の料金は全国で統一されたのです。
遠方にかけて料金が高いとかになりませんし、夜間にかけたら安くなるとかもありません。
以前は、深夜にかけたら電話料金が安いから長電話したいときは夜中にかけたりしてましたよね。
今では料金の心配は不要になりました。
ちなみに、家の固定電話からの料金も全国統一され、3分で9.35円となりました。
公衆電話から携帯電話にかけたときの料金・100円で何秒?
公衆電話から携帯電話にかけたときの料金はどの携帯電話会社にかけても料金は同じです。
以前は会社ごとに料金が異なっていましたが、改定されて同一料金になりました。
公衆電話から携帯電話にかけたときの通話料金
区域・時間帯問わず一律 15.5秒/10円
10円15.5秒で計算しますと、100円では155秒。
つまり、公衆電話から携帯電話へは100円で2分35秒話せます。
100円で2分半は厳しいですね。
よっぽどの急用とかじゃないと利用できる料金じゃないですね。
公衆電話からIP電話へかけたときの料金
IP電話とはインターネットを利用した電話です。
主な例としては、050から始まる電話番号ですね。
通話料金が安いのが特徴です。
公衆電話からIP電話にかけたときの料金は
18秒/10円
です。
100円での通話時間は180秒=3分となります。
公衆電話から国際電話をかけたときの料金
公衆電話から外国へ国際電話をかけたらいくらかかるでしょうか。
実は国際電話へかける際の料金は100円単位となります。
国内なら10円玉から使えますが、国際電話では100円からが必要です。
国際電話の料金は相手国によって異なります。
主な国への公衆電話からの料金です。
国名 | 国番号 | 100円あたりの通話時間(秒) |
---|---|---|
アメリカ | 1 | 44.5 |
フランス | 33 | 25.5 |
イギリス | 44 | 25.5 |
カナダ | 1 | 43.0 |
オーストラリア | 61 | 29.0 |
韓国 | 82 | 36.0 |
ブラジル | 55 | 20.0 |
エジプト | 20 | 18.0 |
アメリカへかけるのが一番安いですが、それでも100円で44秒しか話せません。
公衆電話からかけるものではありませんね。
LINEやスカイプで話す方がいいですね。
公衆電話から国際電話のかけ方です。
国際通話が可能な公衆電話には、電話機ディスプレイに「国際通話利用可」という表示がされています。
「利用する電話会社の識別番号+010+国番号+相手先番号」の順にダイヤルするとかかります。
例えばNTT東日本を利用してアメリカにかける場合は
0036+010+1(国番号)+相手先番号の順にダイヤルします。
KDDIの001は2024年からは公衆電話からの国際電話は使えなくなりました。
公衆電話で100円玉を使うとお釣りが出ない
公衆電話では主に10円玉を使用します。
細かい小銭を持ち合わせていない場合などは100円玉を使うこともありますが、100円玉を使う際の注意点があります。
実は、公衆電話はお釣りが出ません。
仮に、100円玉を入れて電話を始めて10秒くらいで電話が切れても、90円のお釣りが戻ってくることはありません。
100円玉で電話するときはある程度の覚悟をもって電話しましょう。
なお、10円玉を10枚投入して電話を始めてた場合は、途中で通話を終えても使わなかった分の10円玉は戻ってきます。
0120のフリーダイヤルに公衆電話からかけたら料金かかる?
そもそも公衆電話からフリーダイヤルに電話をかけられるのかという疑問ですが、答えを言うとかけられます。
料金はフリーダイヤルだから当然無料です。
しかし、公衆電話はお金を入れないとかけられませんので最初に10円が必要です。
通話を終えて受話器を置くと10円は戻ってきますので安心してください。
また、携帯電話から着信を受付してない0120番号だと携帯電話からは繋がりません。
家に固定電話がない場合などは公衆電話からフリーダイヤルを利用しましょう。
公衆電話のメリット
公衆電話の設置台数が減り続けています。
これには、維持費の高さと利用者の減少が影響しています。
携帯電話の普及で、公衆電話の利用は激減しました。
たとえば、2002年度の時点では、NTT東日本とNTT西日本で合計約58.4万台の公衆電話がありましたが、2020年度には約14.6万台まで減りました。
18年間で約43.9万台も減ったことになります。
さらに、利用者の数も大きく減りました。
2002年度には、年間の通話回数が約11.8億回ありましたが、2020年度には約0.3億回まで激減しました。
11億8千万→3千万
ですから相当数が減りましたね。
このような状況を受けて、公衆電話の設置基準が緩和され最終的には全国で約3万台にまで減らされる見込みです。
とはいえ、公衆電話には重要な役割もあります。
災害や緊急時には、通信規制の対象外として優先的に使えるのです。
さらに、公衆電話は停電になっても電話線さえ繋がっていたら電話がかけられます。
最近の能登半島地震では、石川県の一部地域で公衆電話が無料で使えるようになりました。
また、一部の避難所には災害時用の特別な公衆電話が設置されました。
こうした公衆電話は、災害時に非常に役立つ存在です。
まとめ
公衆電話からは全国一律で100円9分20秒話せます。
この料金を見ると携帯電話必須ですねえ。
まあ、スマホはスマホで本体の料金が高いですが…。
今ではカケホーダイとかLINEとかでほぼ無料で延々喋れますけど、昔は遠方にかける時はドキドキしましたねえ。
貧乏学生が遠距離恋愛とかで公衆電話からかけるってほんと金銭面で大変で切なかったですね。
十円玉で100円とか200円分用意して電話しても一瞬で無くなってしまうから大して話もできなかったでしょうしね。
何か、時間を大切に生きてた気がしますね。
公衆電話から携帯電話への通話料金も紹介しましたが、ちゃんと携帯電話の番号は覚えてますか?
携帯の充電が切れてたら誰の連絡先も分からないですよ。
暗記するか手帳に控えておくかしておきましょうね。