日本の料理には欠かせないピリッと風味のある山椒。
山椒の木から取れることは意外と知らない方もいると思います。
この山椒の木は自宅の敷地に植えるのは良くないと言われたり、逆に縁起が良いとも言われたりします。
山椒の木を自宅の敷地に植えるのは良いのか悪いのか解説していきます。
山椒の木を自宅の敷地に植えるのはダメと言われる理由
山椒の木を自宅の庭に植えることに反対される理由には、主に二つの説が存在します。
- 庭にとげのある植物を避けるべきという風水の考え
- 家を譲る、または売ることを連想させる言葉遊び
風水でとげのある植物を庭に植えるべきでないとされる理由
風水の教えでは、とげのある植物は庭に不適切とされることがあります。
山椒の木は葉の基部にとげがあるため、この風水の教えに従えば庭の植物としては適していないとされます。
しかし、このような信念を持つ地域は全てではなく、実際にこの教えに従う家庭は少ないです。
例えば、私の庭にもとげのあるバラが植えてありますし気にしたことはありません。
サボテンやミカンの木など、とげのある植物は他にも多数存在します。
山椒の木を植えると家を手放すことになるとされる理由
「裏山椒、横山椒」という言葉があります。
横山椒は「よこさんしょう」と読みますがこれは「家をよこせ」、裏山椒は「うらさんしょう」と読み「家を売らんしょ」という不吉な言葉遊びです。
こういった語呂合わせから、山椒を植えると家を失う可能性を示唆して縁起悪いとなり、山椒の木を植えることはダメと言われます。
他にも植えない方がいいと言われる樹木はあります。
枇杷の木やシソについてはこちらの記事にまとめてあります。
参考にしてください。
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枇杷の木を庭に植えると縁起が悪い?その理由とは
紫蘇(シソ)を植えてはいけないと言われる合理的な理由・赤シソと青シソの違い
山椒の木は庭に植えない方がいい?
庭に山椒の木を植えることが風水上で好ましくないとされる場合もありますが、それを気にする人は実際にはそれほど多くありません。
しかし、庭への山椒の木の植樹を検討している方の中には、そのような風水上の意見を重要視する人もいるかもしれません。
この点を考慮に入れるならば、棘が少なめの山椒の品種を選んだり、植える場所を注意深く選ぶことが推奨されます。
特にお勧めの品種として「朝倉山椒」があります。
朝倉山椒は、扱いやすいという特徴の他に豊富な実の量と穏やかな辛さを持つさわやかな香りで知られています。
山椒の栽培に興味がある方は、朝倉山椒を植樹の選択肢として考えてみるのが良いでしょう。
一方、山椒の木には風水的に不適切とされる側面があるものの、鬼門の位置に植えることで魔除けとしての効果が期待できるとも言われています。
実の部分だけでなく、葉や枝を含めて無駄がなく利用できる万能な木として育てることの利点も多くあります。
鬼門に置くといい木としては南天もあります。
南天を家に植える際の注意点などはこちらの記事に詳しくまとめてあります。
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南天の木を鉢植えで玄関先に置くのは風水的にどう?鬼門の方角では?
山椒の木が持つ縁起の良さと利用価値
山椒の木は、その独特な香りと果実がもたらす豊かな収穫により、邪気を払い、子孫繁栄へと導く縁起の良い植物としても伝えられています。
この伝統は中国から始まり、山椒の葉が放つ強烈な香りが悪霊を追い払い、豊富な果実は家族の繁栄とつながると考えられています。
風水の世界では、家の鬼門とされる方角からの不幸や病気の侵入を防ぐために山椒の木を配置すると良いとされています。
山椒を鬼門に植えることで、災害や病気から家を守ることができると信じられています。
魔除けとしては柊を置くのも有効です。
柊を家に植えるときの注意点や鬼門に置くことについてはこちらの記事に詳しくまとめてあります。
参考にしてください。
↓↓
柊は魔除けに玄関でもいい?鉢植えを鬼門に置くのは?植える方角
山椒の木を庭に植える利点は、その利用価値にもあります。
山椒は香料としての用途のみならず、葉や枝も料理や自然な消臭剤として活用できます。
葉はハーブとして、その爽やかでスパイシーな香りを料理に加えることができます。
これは特に日本料理でよく見られ、お吸い物や天ぷらの付け合わせに使われることがあります。
また、山椒の枝は擦り棒としての使用に適してます。
天然の形状が握りやすく、食材に山椒特有の香りを加えることができます。
また解毒作用もあります。
さらに、山椒の幹の皮はピリ辛な味わいが特徴の珍味「からかわ」としても知られています。
この辛味は山椒の実以上に強く、辛いもの好きには特におすすめの逸品です。
山椒の木の寿命
山椒の木は、比較的短命で予期せぬ時期に枯れることがある植物です。
一部の木は5メートルを超える大きさに成長する可能性がありますが、多くの場合寿命は約30年程度とされています。
山椒の木は、ミカン科サンショウ属に分類される落葉性の低木で、日本の各地に自然に生息しています。
その特徴の一つは、葉の基部にある棘です。
さらに、山椒の木には雌雄異株があり実は雌木にのみ生じます。
しかし、実を得るためには、雌木だけでなく雄木も植える必要があります。
したがって、山椒の実を収穫したい場合は雄と雌の両方の木を植えることが必要です。
ただし、朝倉山椒のように雌雄同株の種類もあり、この場合は一本の木だけで実をつけることができます。
まとめ
山椒の木を自宅の敷地に植えるのは良くないと言わる理由についてまとめました。
風水的なことと、語呂合わせが主な理由です。
ただ、鬼門に植えると魔除けにもなりますから一概にダメとは言えません。
気にせず植えていいと思います。