南天は日本では魔除けや縁起物として有名な植物ですよね。
花言葉に「良い家庭」「福を成す」とあるぐらいです。
鬼門と呼ばれる方角である北東に飾るのが良いとされてる南天。
玄関にあるのは風水的にどうなのでしょうか。
ここでは、南天の木を鉢植えで玄関先に置いてもいいのか、鬼門の方角ならどうなのか風水的にどうなのかや枯れたときは縁起が悪いのか解説していきます。
結論から言いますと、玄関など窓がある場所に飾ることで外から「良い気」を持ち込むと考えれば玄関に飾るのもいいでしょう。
南天が玄関先にあるのは縁起がいい?
本来、南天を飾ると良いとされる方角は鬼門です。
鬼門とは北東の事を指します。
ですが、南天は玄関先にあっても構いません。
冒頭でもお話した通り、風水の観点から見ると玄関は良い気を持ち込む場所と考えられているからです。
風水にまつわるものを飾るには玄関がまず思い浮かびますよね。
私自身、玄関に合ったものを飾ったりもしています。
実際、江戸時代から南天の木は玄関先にもよく植えられていました。
家の環境によっては飾ることが出来る場所も変わってくるので住宅にあった場所に飾っていきましょう。
厄除けの意味だけでなく、室内の身近な場所に植物を飾ることで空間が癒されていきますよね。
魔除けに植えられる植物としては南天の他に柊もあります。
柊を玄関に置くことや、鉢植えで置くことはどうなのかこちらの記事にまとめてあります。
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柊を魔除けに置くのはどの方角?鉢植えや玄関でもいい?
こちらも読んでみてください。
南天は鬼門の方角に鉢植えで置いても風水的に効果ある?
南天を鬼門に鉢植えで飾ることは風水的に問題ありません。
鉢植えで飾ったからと言って効果が薄くなるということはないので安心してください。
鬼門に地植え出来る環境にあるとは限らないですから、鉢植えでも大丈夫なのは助かりますね。
鉢植えだと移動もしやすくなるため便利です。
また、鉢植えで飾ることによって育てやすいメリットもあります。
せっかく風水に良い場所に飾ることが出来ても枯れてしまっては意味がありません。
鉢植えでの育て方についても少し紹介していきます。
まず、南天は半日陰を好むため日当たりを調整していきましょう。
直射日光に当たりすぎてしまうと葉焼けを起こします。
逆に日光に当たらないのも成長によくありません。
鉢植えならば季節や天候に応じて南天にとって良い環境に移動するのも簡単です。
玄関などのようにあまり日当たりが良くない場所で育てる場合、水の与えすぎにも注意していきましょう。
日が当たっていると水を与えても土が乾いてきますが、日当たりがあまり良くない場所だと土が湿ってしまいます。
これを繰り返してしまうと根腐れを起こしてしまい南天が枯れてしまいます。
また、風通しを良くしておくのもポイントです。
これは、カビやダニなどから守る為です。
湿気が多いとどうしてもカビが発生しやすくなってしまいます。
風水的に南天を飾ると良いとされる鬼門は、住宅だと玄関や水回りと窓がある場所が多いと思います。
定期的に窓を開けて空気に南天を触れさせてあげましょう。
直射日光に当たらず、風通しのいい場所で育てていくのが基本なので覚えておくといいでしょう。
無理に庭先で育てるのでなくとも、鉢植えで育てるのもメリットが多くありいいですよね。
庭先で育てるには少し難易度が高く感じる方もいるかもしれません。
そんな方にも鉢植えで育てることをおすすめします。
南天が縁起のいい理由・枯れるのは?
南天はどうして縁起がいいとされているのでしょうか。
南天は古くから、難点【難を転じて、福となす】につながることから縁起がいいとされてきました。
縁起物としてはかなり古くから重宝されており、戦国時代では戦の時に鎧びつの中へ南天の葉を入れて、勝利を祈ったという記録も残っているそうです。
また、魔除けや厄除けのために庭先に植えられていました。
今もなお縁起物とされている南天。
なにか神秘的なものを感じますよね。
南天といえば赤い実がなるのも印象的です。
南天の木を見たことがない方でも、お正月に赤い実が飾られているのを見たことがあるのではないでしょうか。
日本人なら誰でも一度は見たことがあり、なじみ深い存在ですね。
他にもお祝い事で南天の葉が使用されることも多くあります。
南天の葉を添えた赤飯を食べると、魔除けになるなども言われています。
植えた南天が枯れてしまった場合はどうなのでしょうか。
イメージ的に悪い気がしますがそんなことはありません。
南天は難を転じるというところから縁起物とされています。
南天が枯れたときは、難を避けてくれた、つまり身代わりになってくれたと考えると悪いことを未然に防げたということで良い兆候とも取れます。
とはいえ、枯れないようにしっかりとお世話をしましょうね。
南天はどんな植物?花言葉
南天は中国や日本に自生する常緑性低木です。
高さがだいたい1~3mほどです。
もともとは中国が原産地で、平安時代に日本に伝わりました。
6〜7月には白い花を咲かせますが、南天の見頃は10月〜2月です。
冬の実をつける時期が見ごろなのですね。
南天は40種類ある
江戸時代から明治時代にかけて、南天の品種改良が進み、現在では約40種類が育成されています。
一般的には赤い実が特徴的ですが、白い実をつける品種や美しい紅葉が見られる品種も存在します。
南天の主な種類です。
アカナンテン
赤い実を結ぶ南天で、一般的な南天の代表的な品種です。
普段私たちが目にするのはこの南天です。
秋には葉が美しく紅葉し、多くの実がつきやすい特徴があります。
シロナンテン
白い実を持つ南天で、アントシアニンと呼ばれる赤色の天然色素を欠いた品種です。
黄白色の実が熟し、冬でも鮮やかな緑色の葉を楽しむことができます。
実はアカナンテンより大きく、実の数は少ないです。
オタフクナンテン
南天の中でも小型の品種で、高さ20〜50cmほどと背が低く、丸みを帯びた葉が特徴です。
秋には真っ赤な紅葉が美しく、管理が容易なため寄せ植えに適しています。
花が咲きにくく、実の結実も難しいです。
ヒメナンテン
小さな葉が特徴です。
5〜7月に黄色い花を咲かせ、秋には紅葉します。
木の高さは約2mほどで、庭木や生花に利用されます。
キンシナンテン
江戸時代以降から楽しまれてきた園芸品種の一つで、小型なため鉢植えで育てられることが一般的です。
南天なんて赤い実をつけてるあの南天しかイメージがなかったですから、40種類もあるなんて意外ですね。
もしかしたら近所のお宅の庭に植えられてる名前も知らない木々が実は南天ていう可能性もありますね。
南天の花言葉
南天の花言葉は
- 私の愛は増すばかり
- 良い家庭
- 福を成す
です。
「良い家庭」「福を成す」なんて良い花言葉ですね。
魔除けに使うのではなくても近くに置いておきたい樹木ですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
風水的に南天を飾ると良いとされる場所について紹介してきました。
古くから縁起物として愛されてきた南天。
風水的に飾るといいとされているだけでなく、お正月の飾りにも使われたりと日本人にとっては欠かせない存在となっています。
住宅に合ったそれぞれの飾り方をするのがいいですね。
育て方などもぜひ参考にしてください。