ご祝儀袋や中袋の書き方はご存知でしょうか?
送り主の名前に金額、住所などを書いていきますが、特に郵便番号などの数字の書き方って悩みますよね。
普段の封筒やはがきに記入する場合はそのほとんどは郵便番号が横書きで書かれています。
ですが、祝儀袋や中袋は基本、縦書きが原則です。
普段はあまり馴染みのない書き方ですから、ゼロってどう書いたらいいか迷いますよね。
でもそんなに難しくありません。
ここでは、ご祝儀袋や中袋に書く郵便番号のゼロの書き方など、縦書きでの数字の書き方、住所の書き方について説明していきます。
縦書きでの数字と漢字0(ゼロ)の書き方
基本的に漢字でゼロは「〇」か「零」と書きます。
郵便番号では「零」はあまり使わず、「〇」がよく使用されます。
「〇」 はアラビア数字の「0」と似ていますが少し違います。
手書きで書くときは、横長の楕円形を意識して書くと綺麗に書くことができますよ。
漢字の〇の書き方
漢数字のゼロは特に決まった書き順はありません。
一般的には、てっぺんから反時計回りにぐるっと書きます。
数字の書き方
数字の書き方には2つの種類があります。
命数法と記数法です。
これらの違いについて説明していきます。
命数法
命数法は、数を言葉で表現する方法で、数字を読んだ通りに書いていきます。
例:1230 → 千二百三十
このように、30は「三十」と書きます。
散文などはこの書き方ですね。
記数法
対照的に、記数法は数字をそのまま書く方法です。
例:1230 → 一二三〇
このように、数字をそのまま書く形になります。
この方法は郵便番号や部屋の番号を書く際に用いられます。
ご祝儀袋には水引がないタイプのものもあります。
水引がないご祝儀袋の書き方についてはこちらの記事にまとめてあります。
↓↓
ご祝儀袋・水引なしタイプの名前の書き方と止め方・使っていい場面
ご祝儀袋や中袋での郵便番号の縦書きと漢字0(ゼロ)
封筒やはがきと異なり、祝儀袋や中袋の裏面に記載する郵便番号は縦書きにするのが一般的です。
名前と住所の右側に郵便番号を書いていきます。
郵便番号を縦書きで書く際のポイントや注意点をご紹介します。
漢数字を使用する
郵便番号に限らず、縦書きの場合は漢数字を使うのが基本になります。
十以上の数字は使用しないので、郵便番号を縦書きの際は一~九の漢数字を使います。
郵便番号は連続した数字ではなく羅列した数字なので「123-4567」という郵便番号の場合は「一二三-四五六七」と書きましょう。
記数法ですね。
「百二十三-四千五百六十七」とは書かないように注意。
〒マークの有無は問わない
縦書き、横書きの際どちらにも共通することですが、「〒」は郵便マークであり郵便番号の前に表記されます。
昔に「〒」付きが一般的であった時代の名残により、「〒」をつけるのが通常になっている人もいますが、最近では「〒」がない郵便物も増えています。
必ずつける必要はありませんが、つけておくと相手が見やすくなると思いますよ。
ハイフンは縦ハイフンを使用する
ハイフンとは(-)という記号で、元々アルファベットで構成された語と語を接続したり、単語を離したりするのに使うためのものです。
ですが、縦書きの場合ハイフンの横棒を入れると、見方によっては漢数字の「一」と
混同してしまう可能性があります。
縦書きの際のハイフンは、縦線( | )にしましょう。
まとめると、
〒
一
二
三
|
四
五
六
七
という感じになります。
出産祝いの場合でも中袋に書く必要があります。
しかし、中袋に何も書かないでいい場合があります。
出産祝いなどでご祝儀袋に名前を書くスペースが無い場合や、中袋に書かないでいい場合についてはこちらの記事にまとめてあります。
参考にしてください。
↓↓
出産祝いに名前書くとこないときの書き方!中袋に書かないでいい場合とは
ご祝儀袋や中袋での住所の漢数字
封筒の裏面に名前と住所、郵便番号を書いていきます。
住所は県名や市名を省略せずに書いた方が親切ですよ。
封筒の左下の方に縦書きで、左から名前・住所・郵便番号の順で書きます。
右から順番に書いてもいいのですが、左下の端の方に書くので、住所を書いたら名前を書くスペースが無くなってしまった!ってことにもなりかねません。
名前が小さいと見た目も不格好です。
左側から書くのをおすすめします。
左側から書くメリットとして手で文字を擦ってしまう可能性が低いというのもあります。
右手で書く場合は、普段と同じように右側から書いていくと右手で字をこすって書いたばっかりの字が汚れる可能性があります。
なので左側から書いていくと汚れる心配がないので、綺麗に書くことができます。
左手で書くときは、反対に右側から書くといいですね。
このとき文字の大きさが
名前>住所>郵便番号
となるように書くとバランスが良く、見やすくて綺麗に書けますよ。
住所の番地は漢数字で書くので、二丁目四番地一号のように表記します。
または、
二
|
四
|
一
でも良いです。
二桁の12のようなとき、縦書きだと「一二」と続けて書くことになりますよね。
二
ですが、書き方や見方によっては「三」に見えてしまうことも…。
その際は一と二の間を空けて綺麗に見やすく書くまたは、十二と書いてもいいでしょう。
三桁以上の番地は、「百」や「千」を使わないで羅列した数字として書きます。
1234を千二百三十四と書かれても見づらいですよね。
○丁目○番地を省略して、ハイフンで表す際は縦線( | )にしましょう。
例えば、「1234-56」という番地は「一二三四-五六」と書きます。
ご祝儀袋や中袋の金額の書き方
祝儀袋の中袋の書き方ですが、封筒の表には金額を書きます。
封筒の中心の少し上側から大きく書いていきましょう。
頭には「金」をつけて、少し空けてから金額を漢字や漢数字を使って書いていきます。
金額の数字は命数法、記数法どちらでも構いません。
命数法の方が厳格なイメージはありますね、
三
万
円
参
萬
円
三
〇
〇
〇
〇
〇
円
ご祝儀で包む金額として注意してほしいのが、「四」や「六」、「九」を使ってはいけないということです。
「死」や「苦」を連想させる数字で縁起が悪いといわれています。
ご祝儀袋には表書きに自分の名前を書く必要があります。
書かなくてもいいと思いがちですがちゃんとした理由があります。
詳しくはこちらの記事にまとめてあります。
↓↓
ご祝儀袋は自分の名前書かないでOK?名前なしがダメな理由
まとめ
祝儀袋や中袋の名前や住所、郵便番号は縦書きで書くのが一般的です。
郵便番号や番地は漢数字で書きますが、ゼロを漢数字で書くと「〇」または、「零」となります。
郵便番号や番地では、「〇」がよく使用されます。
漢数字を書く際は、見方や書き方によっては読み間違えてしまう可能性があるので、数字の間を空けて綺麗に、丁寧に書くことを心がけましょう。