全国各地で季節ごとに行われる、地域の小さな祭りや大規模なお祭りなど日本にはたくさんのお祭りがあります。
そこで必要になるのがお祭りのお花代なのですが、
「これは何のために集められるお金なのか?」
「いくらが相場なのか?」
と迷ってしまう方も多いようです。
のし袋にもこだわりがある地域もあるようですし、何より使い道のわからないものにお金を支払うことも不安ですから包む前に色々と知りたいですよね。
そこで、今回はそんな町内のお祭りのお花代の相場など詳しいあれこれをまとめて行きたいと思います。
お祭りのお花代の相場はこれくらい!
今日まで続くこの「お花代」というのは、遡ること江戸時代より続く風習であります。
元は祭り事があった際に芸妓さんや芸者さんなどへのご祝儀として渡されていたものでした。
それが現在は、祭りの準備などをして下さる方々へのご祝儀として渡されるようになったということです。
そんなお花代の相場ですがはっきりした決まりはありません。
祭りの規模にもよりますが、1000円~5000円と幅があります。
お祭りに力を入れている地域では1万円ほど包むところもあるそうです。
驚きですね。
関西の方には、お盆やお正月はさておき「祭りの日だけは必ず帰ってこい!」というほど熱が入った地域もあると聞いたことがあるので、こういったところは豪華にする傾向にあるでしょう。
このお花代は地域によっては金額や包み方などが決まっていることもあるようです。
なので、いくら包めばよいか分からない…と迷った際は、その地域の自治会の役員の方や、近所の方に尋ねて包むようにしましょう。
お祭りのお花代を封筒に入れるときの金額の書き方
さて次は封筒の選び方や、金額の書き方などお渡しする前の準備の手順です。
項目ごとに説明をしていきたいと思います。
<封筒に入れる>
まず、お祭りのお花代ですが、必ず封筒に入れて渡すようにしましょう。
お金の回収に来られるところもありますが、そうした時もそのままでお金を渡すことは避けた方がよいです。
また、お祝い事であるためお札はできるだけ新札を用意しておきましょう。
どうしても用意ができなかった、忘れてしまっていた…という場合は、折り目や汚れの少ないきれいなものを選んで包むようにしたいものです。
封筒でものし袋に入れて渡すのが良いですね。
のし袋にも色々と種類がありますが、金額が一万円以下の場合は印刷の赤白の蝶結びの水引のもので大丈夫です。
包む金額が大きい場合は、金額に合わせた素敵な封筒を選ぶようにしましょう。
<お札の向き>
お札は封筒の表書きの方向に表が来るようにし、人物が上側に来るようにして入れます。
全てのお札の向きはきちんと揃えるようにしましょう。
<封筒の書き方>
お花代を包むのし袋には毛筆や筆ペンなどで楷書で丁寧に書きましょう。
普段書きなれないので、使い慣れている文具で書いてしまいたくなりますがボールペンや万年筆はこうした封筒を書く上ではマナー違反となるため、使用しないようにしましょう。
表書き、中袋、裏面を書く際も同様なので注意が必要です。
<表書き>
表書きは「御花代」や「御祝儀」と上段に書き名前は下段にフルネームで書きましょう。
名字だけ等はNGです。
全体のバランスをよくみて、文字の大きさや位置を確認しながら書くようにしましょう。
*複数名分を一緒に包む場合*
代表者の名前を書き、その横に小さめに「他一同」と合わせて書きます。
そして、別紙に代表者以外の名前を書き、中袋と一緒に包みましょう。
夫婦で連名の場合は、旦那様の名前をフルネームで書き、左側に奥様、子ども様の順に名前のみを書きます。
<中袋>
御祝儀の中袋には、包んだ現金の金額を記入します。
表面に縦書きで「金 ○○圓」と旧字で書くのが正式なマナーとされています。
現在は普段使われている漢数字でも良いとされていますが、せっかくの大切な機会なので、旧字できちんと記入しておくとよいでしょう。
裏面には、左下に差出人の住所と名前を書きます。
こちらも金額と同じように縦書きの楷書で書きましょう。
<裏書>
中袋がない場合は、裏面に金額を記入すると良いでしょう。
金額を記入するのは集める方に分かりやすくするためでもあるので、忘れずに記入するようにしましょう。
まとめ
町内会のお祭りの寄付は、その地域によって決まりがあったり回収のされ方など様々な違いがあります。
ですので、事前に近所の方や、役員の方に聞いておくのが良いでしょう。
今回まとめた方法で、お祭りを盛り上げてくれる方々にお礼の気持ちを伝えられるように、きちんと準備をしておきましょう。