ところてんって冷たくてつるつるして、暑い時でもするっと食べられちゃいますよね。
ただ、スーパーで買ってきたところてんって大抵はパックに入って売られてますけど、これって「1回洗うのが正解?」と迷ったことは無いでしょうか。
この記事では、ところてんは洗ってから食べるのがいいのか、中の汁は捨てるのか、美味しい食べ方や賞味期限、全国各地での食べ方などについてご紹介します。
実際は、洗わなくても衛生上なんの問題もないので、パックから出してざるで水気を切った後にすぐ食べることができます。
ところてんの食べ方は洗う方がいい?汁は捨てる?おすすめの食べ方
冒頭でお伝えしたとおり、ところてんは洗わずに食べても何の問題もありません。
ところてんのパックは多くの商品では汁と一緒に入ってますよね。
この汁は捨てても構いません。
ちなみに、この汁は酢水です。
酢水を捨てたら、ところてんだけザルに移しましょう。
酢水に漬かったままところてんを食べても問題はないですが、この酢水が結構独特な匂いのものが多いため、捨てる方が良いでしょう。
そもそもこの酢水は、スーパーなどで売られている間から私たちが食べるまでの保存の役目として入っているものなので、捨てちゃって大丈夫です。
ただ、人によってところてんの独特の匂いなどが気になる方もいますよね。
そんな場合は、水洗いしたり、水に浸しておいたりしてからザルで水を切って食べることをオススメします。
私はパックからザルにところてんを取り出したら、酢水は捨てて、水洗いせずに付属のたれなどで食べることが多いのです。
中には「水洗いしても、ところてん独特の匂いが気になる」といった方もいらっしゃると思います。
その場合には、ところてんをサッと水洗いした後、ボールなどに入れ、水に浸して冷蔵庫で10~20分ほど冷やしてください。
食べるときは再度水切りをしてたれをかけます。
ところてん独特の臭みが消えて食べやすくなりますよ。
また、味付けの工夫次第でところてんの臭みを感じなくさせることが出来ます。
▼味付けの種類
- 酢醤油+からし(定番ですね)
- 醤油+おろししょうが
- ポン酢(ゆずポン酢もオススメ)
他にも、酢醤油+ラー油などをかけると中華風になり、臭みが苦手な人にはオススメです。
西日本だと、ところてんに甘い黒蜜をかけて食べたりします。
寒天のようにデザートとして黒蜜をかけてアイスを添えて食べるのも試してみてください。。
ところてんの賞味期限は?
ところで、ところてんの賞味期限は一体どのくらいなんだろう?と疑問に思ったことはないですか。
メーカーや種類の違いはありますが、一般的にところてんの賞味期限は1か月~3カ月程度とされています。
また、「開封前」なのか「開封後」なのか、状態によっても結構異なります。
開封前の賞味期限
未開封のところてんの賞味期限は、商品に表示されている期限となります。
封を開けずにそのまま冷蔵庫の中に置いておいたところてんは、賞味期限内であれば問題なく食べられるでしょう。
開封後の賞味期限
開封後は、記載されている賞味期限に関係なく、なるべく早めに食べるようにしましょう。
開封したところてんは、おそらく開封した時に一緒に入っていた酢水を捨ててしまった後の状況かと思われます。
ですので密閉容器へ酢水を作り、その中に余ったところてんを入れてください。
この時の酢水は「酸味を強く感じる」程度に作っておくと、傷みを防ぐ効果が高まります。
また、ところてんが空気に触れないように、酢水はかぶるくらいまでの量を準備しましょう。
ただ、1日1回はこの酢水を交換するなどして、5日以内に食べ切るように気を付けてください。
毎日酢水の交換って面倒くさいですから早めに食べてしまいたいですね。
ところてんとくずきりの違いって?
ところてんに関するもう1つの疑問として、食感や見た目が似ている「くずきり」との違いはどこだろう、と思ったことは無いでしょうか。
ところてんとくずきりの違いは、原材料の違いです。
くずきりの原材料は、くずの根からとったデンプン(くず粉)で、原材料は植物です。
一方、ところてんは海藻の一種であるテングサを煮て溶かし、型に流して冷やし固めたものです。
そのため原材料は海藻です。
このように原材料に明確な違いがあります。
言われてみれば「なるほど」と思いますが、とっさに違いを説明するのは難しいですね。
ところてんの各地での食べ方
ところてんは、夏に食べる涼しいデザートとして日本各地で親しまれていますが、地域によって食べ方が違います。
それぞれの地方での特徴ある食べ方を紹介します。
ところてんの関東での食べ方
関東地方では、ところてんに酢醤油をかけて食べるのが一般的です。
ところてんは、海藻から作られた無味の食品なので、醤油や酢の風味がよく合います。
さっぱりとした味わいで、暑い日には喉越しも良いです。
ところてんの関西での食べ方
関西地方では、ところてんは黒蜜をかけて甘く食べるのが主流です。
場合によってはきな粉をかけて食べる人もいます。
黒蜜の濃厚な甘味料がところてんの無味な食感によく合います。
黒蜜ときな粉を合わせると、和風のデザートになりますね。
関西では、ところてんはおやつやデザート感覚で食べられており、酢醤油や三杯酢で食べるのは珍しいです。
ところてんの北海道・東北での食べ方
北海道では、ところてんに酢醤油や三杯酢をかけて食べるのが一般的です。
関東と同じですね。
東北では、ところてんに生姜醤油や味噌をかけて食べるのが特徴的です。
生姜醤油は、生姜をすりおろして醤油に混ぜたもので、辛みと香りが効いた味付けです。
生姜醤油や味噌の味付けは、おかずの一品として食卓に並ぶことも多く、ご飯やお酒にも合います。
ところてんの中部地方での食べ方
中部地方では、ところてんに酢醤油に加えてみりんや砂糖を入れた三杯酢をかけて食べるのが一般的です。
三杯酢の作り方は簡単で、酢と醤油とみりんを同量ずつ混ぜるだけです。
ところてんの中国地方・四国地方での食べ方
中国地方では関東と同じ、酢醤油や三杯酢で食べることが多いです。
四国地方では、ところてんに出汁やめんつゆをかけて食べるのが主流です。
出汁は、かつお節や昆布なから取ったものです。
特に高知県では、出汁と酢・醤油・みりんを合わせた「土佐酢」をかけるのが有名です。
ところてんの九州での食べ方
九州では、ところてんにポン酢をかけて食べるのが一般的です。
関西で主流の黒蜜で食べる人も結構多いようです。
まとめ
今回は、ところてんの食べ方などについてご紹介しました。
私はいつも「酢醤油+からし」で食べることが定番だと思っていましたが、住んでいた地域やご家庭によっては、もしかしたらもっと違う味付けもあるかもしれないですよね。
また、お酢が苦手な人には、お醤油だけで食べる人もいるかと思いますし、他にも工夫次第で色んな食べ方が出来そうですね。
私は個人的に、黒蜜やきなこをかけてスイーツとしていただく食べ方が凄く気になっています。
でもその時はきっと酢水の匂いなどが気になると思うので、今回ご紹介した方法でところてんに残る匂いや臭みを消してから作りたいと思います。