木のまな板は使い勝手が良いのですが、たまに臭いが取れないことがありますよね。
臭いが付いたままのまな板は使いたくないです。
でも、どうすれば染みついた臭いを取れるか知らないですよね。
正しい方法でまな板を綺麗にしないと、逆にまな板を傷めてしまい割れやすくなってしまいます。
木のまな板の臭いの原因と簡単に取る方法をご紹介していきたいと思います。
木のまな板の臭いが取れる洗い方
まな板の消毒に酸素系や塩素系の漂白剤を使う人が多いと思いますが、木のまな板では漂白剤の使用はNGです。
木のまな板が漂白剤の成分を吸収してしまう可能性があるからです。
木のまな板の消毒方法は「熱湯消毒」が基本になります。
手入れ、消毒は使用後に毎回行いましょう。
木のまな板の洗い方・お手入れ方法
- 食器用洗剤で綺麗に洗い流します。
生魚や生肉の臭いが気になる場合は、重曹または塩をふりかけて木目に沿ってタワシで擦りましょう。 - ザル等の上に乗せて熱湯を回しかけます。
裏側も同様にします。 - 余分な水分をふき取り、日陰でしっかり乾燥しましょう。
上記の方法でも臭いが気になる場合は以下の方法を試してみてください。
過炭酸ナトリウムを使う方法
過炭酸ナトリウムとは漂白、除菌、消臭など多くの効果があるアルカリ性の洗剤です。
ホームセンターや100均ショップで購入できますよ。
【使用方法】
- まな板に熱湯をかけて汚れを浮かせておく。
- 40~50度のお湯と過炭酸ナトリウムを混ぜ合わせます。
- まな板にキッチンペーパーを巻き付けて、2で混ぜ合わせた洗剤をかけてパックします。
- しっかり水ですすぎ、余分な水分を拭き取り乾燥させます。
【注意点】
過炭酸ナトリウムの特徴は環境や自然に優しく、使い勝手が良いことです。
ですが、タンパク質を溶かすので素手で触らずビニール手袋をつけましょう。
ステンレス以外の金属に反応するので、金属製の食器などにかからないようにしてください。
クエン酸スプレーを使う方法
クエン酸は粉末状ものでもOKですが、液体のスプレータイプの方が扱いやすくて便利ですよ。
ホームセンターや100均ショップで購入できます。
【使用方法】
- まな板にキッチンペーパーをのせて、クエン酸をスプレーします。
- 15~20分放置します。
- しっかり水ですすぎ、余分な水分を拭き取り乾燥させます。
【注意点】
粉末状のクエン酸を水で溶かす場合は「200mlの水に小さじ1杯」をベースにしましょう。
クエン酸が濃いほど洗浄力はアップしますが、その分手や素材への影響も多くなります。
また、手作りのクエン酸水は腐るので使用後の残りは捨てて、容器は綺麗に洗浄しましょう。
クエン酸をスプレーした後、長時間放置すると素材が痛んでしまうので時間は守りましょう。
木のまな板が臭う原因
まな板を使い続けると包丁によって傷だらけになります。
この傷に臭いの原因となるものが入り込むことで、まな板は臭くなっていきます。
臭いの原因は2つあります。
雑菌
生肉や生魚が特に臭いが付きやすいです。
生き物は死んでからバクテリアなどにより、少しずつ分解されていきます。
その過程でアミン臭という独特の生臭さが発生します。
このアミン臭はとても小さい粒子でまな板の傷に入り込みます。
そのため、生臭い臭いが付いてしまうのです。
カビ
まな板の臭いの原因で多いのがカビです。
カビの菌は空気中のいたるところに存在します。
特にカビは湿気が大好きなので、キッチンや水回りの天敵と言えます。
一度カビが生えてしまうと、表面を綺麗に洗い流せても内部まで根を張ってしまうことがあり厄介です!
また、綺麗に洗い流せないと再びカビが生えやすくなります。
木のまな板とプラスチックのまな板を比べると?
木のまな板とプラスチックのまな板のそれぞれの特徴をご紹介します。
木のまな板:
木のまな板は毎日料理をする人におすすめです。
【メリット】
- 包丁のあたりが良く、刃を傷めにくい。
- 衝撃を吸収して腕の負担が少なく、長時間使っても疲れにくい。
- 木本来が持つ抗菌作用により、清潔に保ちやすい。
- 削り直すことで綺麗な状態に回復でき、長く愛用できる。
【デメリット】
- きちんと手入れしないと菌やカビが生えやすい。
- 安価なものは割れやすく反れやすい。
- 漂白剤の使用はNG。
木のまな板のメリットとして、「削り直せる」と書きましたがなかなかこれをやってる人は少ないんじゃないかと思います。
専門家にやってもらう必要がありますもんね。
プラスチックのまな板
プラスチックのまな板は扱いやすさを重視する人におすすめです。
【メリット】
- 安価なものが多く、軽くて使いやすい。
- デザインやサイズが豊富でキッチンの雰囲気に合わせやすい。
- 漂白剤使用でき、手入れが楽。
【デメリット】
- まな板が固いので包丁の当たりが悪く、刃こぼれしやすい。
- 食材やまな板自体が滑りやすい。
- まな板に傷がついた際にプラスチックのカスが体内に入る恐れがある。
個人的には木の温かさと包丁の使いやすさで木のまな板が好みです。
手入れは少し大変ですけどね。
木のまな板は木の種類によって重さ、抗菌性、耐久性、香りなどが違ってきます。
凝り始めるとキリがないですが。
最近では材料を切るだけではなく、おしゃれに盛り付けるお皿としても人気があるようです。
木のまな板とプラスチックのまな板にはそれぞれメリット、デメリットがありますのでご自身が使いやすい方を選ぶようにしてください。
まとめ
まな板から嫌な臭いがすると、食材にも臭いが移りそうで嫌ですよね。
毎日使い終わった後にちゃんと手入れをしておけば、臭いやカビは付きにくくなります。
どうしても嫌な臭いが取れない場合は過炭酸ナトリウムやクエン酸を使うと臭いやカビ等の菌を綺麗に落とすことができますよ。
毎日料理をする人は木のまな板を、手軽さや扱いやすさを重視したい人はプラスチックのまな板をおすすめします。