アイロンプリントは、アイロンを使用して簡単に貼り付けることができる便利なアイテムです。
しかし、貼る位置を誤ったり、貼った後に使用しなかった場合など様々な理由からプリントを取り除きたくなることがあります。
アイロンプリントは実は、除光液を使用すれば簡単に剥がすことが可能です。
ここでは、アイロンプリントの簡単な剥がし方を除光液を使った方法のほかいくつか紹介していきます。
アイロンプリントの除光液を使った剥がし方
一度生地にしっかりと固定されたアイロンプリントは、装着は手軽ですが取り除く際にはどのようにすれば良いか迷うことがあります。
このような状況で役立つのが除光液です。
使いかけの除光液でも全く問題ありません。
「除光液が手元にない」という場合でも心配無用です。
100円ショップで手に入る除光液で十分対応可能です。
購入する際には「アセトン」含有の製品を選ぶことがポイントです。
除光液を使用したアイロンプリントの取り除き方を紹介します。
- アイロンプリントが施された部分の裏面に、除光液をたっぷりと塗布します。
- その部分を除光液で充分に湿らせた後、速やかにアイロンプリントを剥がします。
ポイントは、少量ではなくアイロンプリントが完全に湿る程度にたっぷりと除光液を使用することです。
これがプリントを綺麗に取り除くコツになります。
除光液を使用してアイロンプリントを剥がした後、時折接着剤のみが生地に残ることがあります。
この場合、強く擦って取り除くのではなく中性洗剤を活用しましょう。
接着剤が残った部分に中性洗剤を塗り、水で洗い流すことで接着剤も綺麗に除去できます。
アイロンプリントの剥がし方・中性洗剤やエタノール
中性洗剤を活用してプリントを効果的に取り除く方法は以下の通りです。
- 洗面器に中性洗剤を数滴加え、ぬるま湯で溶かします。
- 溶けた洗剤液にアイロンプリントが施された部分を浸し、洗剤が充分に染み込むまで待ちます。
- 洗剤が染み込んだら、別の布にも中性洗剤を少し付けてプリント部分を優しく擦り洗いします。
- 完全には取れない部分は、スポンジや歯ブラシで軽くこすります。
この手順を踏むことで、プリントを容易に取り除くことが可能です。
しかし、中性洗剤や擦り洗いによって衣類が縮んだり損傷する恐れがあるため、注意深く行う必要があります。
作業を始める前に、目立たない部分で試すことを推奨します。
これにより、生地への影響や色落ちを事前に確認しダメージを最小限に抑えることができます。
エタノールを使用した除去法
エタノールを用いたアイロンプリントの取り除き方です。
- 消毒用エタノールを数滴綿棒に含ませ、プリントが施された部分を軽くたたきながら湿らせます。
- エタノールがアイロンプリントにしっかりと染み込んだら、ピンセットなどを使ってプリントの端からゆっくりと剥がします。
この方法により、プリントをきれいに除去することができます。
ただし、エタノールの使用時に、衣類の素材によっては色落ちの可能性があるため注意しましょう。
素材の確認や、最初に小さな部分でテストを行うなどして色落ちしないかを確認しながら作業を進めましょう。
アイロンプリントの見分け方
アイロンプリントは基本的に触って確かめられます。
アイロンプリントは、特殊な熱転写シートを使用して布地にデザインや文字を転写する一般的な技術です。
デザインが印刷されたシートをアイロンの熱を利用して布地に圧着させることで、望む図案を衣類や布製品に施します。
アイロンプリントの最大の特徴は、インクが布の表面に加えられる形式であるため布にインクが浸透しない点にあります。
これにより、プリントされた部分は触感においても異なり、指で触れた際には生地とプリントの間に微妙な段差や引っかかりを感じることができます。
この触感の違いは、アイロンプリントを他のプリント技術、例えば直接布にインクを染み込ませるスクリーンプリントなどと区別する際の重要な手がかりとなります。
アイロンプリント部分を軽く指でなぞることで、その特有の感触を確認することが可能です。
プリントと生地の境界において、明確な高低差やテクスチャの違いを感じ取れる場合それはアイロンプリントである可能性が高いです。
加えて、アイロンプリントのもう一つの顕著な特徴は、時間の経過と共にプリント部分に見られるひび割れや剥がれの可能性です。
これは、プリントが直接布地に染み込んでいないため、繰り返しの洗濯や摩擦によってプリント層が徐々に劣化し細かな亀裂が生じやすいためです。
特に、プリントが施された衣類を頻繁に着用し、洗濯することでこの現象はより顕著になります。
アイロンプリントを識別する際には、これらの特徴を総合的に考慮することが重要です。
触感による確認と視覚的な検証を組み合わせることで、プリントの種類をより正確に判断することができます。
アイロンプリントの剥がし方・ガムテープ
別のやり方として、粘着力の強いテープを活用する手法があります。
ガムテープを使用した剝がし方
- ガムテープをプリントが施された部分にしっかりと貼り付けます。
- テープがプリントに完全に密着するよう、上から軽く擦ります。
- テープをゆっくりと剥がしていきます。
除光液やアイロンなどを使っても一回で完全にプリントを取り除くのが難しい場合が多く、プリントの一部が残ることがあります。
そのような場合には、残ったプリント部分に再度テープを貼り慎重に剥がしていく作業を繰り返します。
アイロンを活用したアイロンプリントの剝がし方
Tシャツからアイロンプリントを取り除く際にアイロンを使用する方法です。
この作業を行う上で、適切な温度設定、使用する溶剤の量、作業環境の整備に留意することが大切です。
手袋を着用したり、適宜換気を確保することも必要です。
プリントの種類や生地の素材、さらにはその劣化状態によっては、完全に取り除くことが難しい場合もあるため、衣類を損なわないよう注意深く作業を進めましょう。
濡れたタオルとアイロンを使う方法
濡れたタオルとアイロンを用いてTシャツのプリントを除去する手順は以下の通りです。
必要なものは、アイロン、アイロン台、水で濡らしたタオル、ピンセットです。
- 剥がしたいアイロンプリントの上に濡れたタオルを置き、その上からアイロンをかけます。
- アイロンの熱でプリントを固定している接着剤を溶かします。
- アイロンプリントが温まったら、タオルを取り除きます。
- ピンセットを使って、プリントを慎重に剥がしていきます。
この方法を実施する際は、色移りを防ぐために無地のタオルを使用するか、プリント部分とタオルの間に乾いたタオルを挟むなどの対策を取りましょう。
また、一度の作業で完全に剥がれない場合は作業を数回繰り返すことがあります。
転写シートとアイロンを使う方法
次に、転写シートとアイロンを使用してプリントを除去する方法を紹介します。
選ぶ転写シートは、洗濯耐性が高いものや、白または淡色の生地用のものが適しています。
- 剥がしたいプリントの上に転写シートを配置します。
- 転写シートの上からアイロンをかけて、シート全体を均等に温めます。
- 転写シートが十分に温まったら、ゆっくりとシートを剥がします。
濡れたタオルを使用する方法と同様に、色移りを避けるためにプリント部分に乾いたタオルを置くことが推奨されます。
また、アイロンの温度設定や加熱時間は使用する転写シートの指示に従ってください。
転写シートを用いた除去法は比較的簡単に行えますが、適切な転写シートの選択と作業の慎重さが求められます。
ズボンの裾上げテープの剝がし方についてはこちらの記事にまとめてあります。
参考にしてください。
↓↓
裾上げテープの綺麗な剝がし方！糊残りの取り方と失敗のリカバリー方法
まとめ
アイロンプリントの剥がし方を色々紹介しました。
除光液が一番手軽に行える方法ですね。
100均に売ってるもので構いませんので一つ用意しておくと便利です。