教育実習が終わったらお礼状を出すのがマナーです。
お世話になったらお礼を言うのが礼儀ですからね。
ですが、お礼状なんて出し慣れてないから、何か面倒くさい気持ちで腰が重くなるのも分かります。
しかし、これも大人への一歩と奮起してお礼状を書きましょう。
ここでは教育実習で直接お世話になった担任の先生や指導教諭・担当教諭に宛てたお礼状の例文と書き方を解説します。
校長先生宛てへの例文はこちらにまとめてあります。
↓
教育実習のお礼状の例文と書き方を校長に宛てて紹介
生徒宛てへの例文はこちら。
↓
教育実習のお礼状を生徒に送るときの例文と書き方
教育実習のお礼状・担任や指導教諭への例文
教育実習でお世話になった担任の先生へのお礼状の例文です。
紫陽花の花が雨に映える季節となりました。
〇〇先生にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、教育実習では〇〇先生をはじめ、校長先生・教頭先生と皆様に大変お世話になりました。
心より御礼申し上げます。
おかげさまで、三週間という教育実習を無事に終えることができました。
実習では不慣れなことも多く、先生にも多大にご迷惑をおかけし反省の毎日でした。
○○先生には教師に必要な心構えや、根気よく指導を行うことの大切さを教えていただきました。
そんな○○先生の姿に感銘を受け、教職を目指す自分の甘い覚悟を見直すきっかけとなりました。
○○先生はじめ、先生方にたくさん支えていただき、他では得ることのできない貴重な三週間を過ごすことができました。
今後は○○中学での教育実習で学んだことを生かし、採用試験の合格に向けて勉強に励みたいと思います。
先生方のご健勝と、○○中学校のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年〇月〇日
△△大学実習生
○○太郎
○○中学校
○○先生
教育実習でお世話になった担任の先生・担当教諭へのお礼状の書き方
教育実習のお礼状の書き方の構成です。
- 語頭(拝啓など)
- 時候の挨拶
- 実習中お世話になった感謝の気持ち
- 教育実習を通して学んだことや感じたこと
- 教員採用試験や今後の人生に向けての抱負
- 結び
- 結語(敬具)
- 日付
- 大学名・氏名
- 宛名(○○学校 ○○先生)
語頭・結語
語頭とは「拝啓」とか「謹啓」のことです。
結語は「敬具」とか「謹白」です。
担任の先生宛てであれば「拝啓」「敬具」でいいでしょう。
時候の挨拶
季節に応じた文面と相手を気遣う文章を書きます。
かと言って、慣れてないと書けませんから、最初は時期や自分の気持ちに合ったものを真似して書けば良いです。
こういう経験を経て大人になっていくのですね。
実習中にお世話になった感謝の気持ち
教育実習をさせてもらえた、経験させてもらえたことや、先生の指導へのお礼を述べます。
という感じです。
教育実習を通して学んだことや感じたこと
今回の教育実習での気づきや学んだことの感想を述べます。
エピソードを交えて具体的に書くのが良いです。
教員採用試験や今後の人生に向けての抱負
自身の今後のことや人生の抱負を伝えましょう。
今後も努力して参ります」
結び
先生方や学校の発展を祈る文章を書いて文を締めます。
氏名・宛名
最後に自分の大学名と名前、そしてお世話になった学校と担任先生の宛名を書きます。
△△大学実習生
○○太郎
○○中学校
○○先生
教育実習のお礼状を出す目的とマナー
教育実習のお礼状を出す目的はその名の通り、お世話になったお礼を述べ感謝の気持ちを手紙にして送ることです。
しっかり心のこもった文面で書くことが肝要です。
きっちり手書きで書きましょう。
字が下手でもパソコンで書いて印刷するなどはしないように。
また、メールやラインで済ませるというのもやめておきましょう。
手書きで書くというのがマナーになりますね。
加えて、縦書きが望まれます。
また、当たり前のことですが誤字や脱字はしっかり確認しましょう。
もし字を間違えたりしても二重線で訂正したり、修正液で修正したものを手紙にして出したりしないようにしてください。
失礼ですし印象も悪いです。
間違えたら新しく一から書き直しましょうね。
教育実習のお礼状の封筒と便箋
封筒は白い無地のもので送りましょう。
高価なものを使う必要はなく、100円ショップのものでも構いません。
ただ、茶封筒には事務用のイメージがあり安っぽく見えるのでやめておきましょう。
また、封筒のサイズは長形4号のものが良いでしょう。
この封筒のような二重封筒になってるものが良いです。
↓↓
便箋も無地で大人なものを選びましょう。
縦書きで罫線付きのが無難です。
↓↓
便箋を封筒に入れるときは三つ折りにするのがおすすめです。
便箋の下の部分から折り、次に上の部分を折ります。
こう折ると手紙を受け取った人が便箋を取り出したときに、手紙を広げたところが文頭になりますよ。
教育実習のお礼状を送るタイミングはいつ?
お礼状を送るのは、教育実習が終了してすぐに出すのが理想です。
しかし、そんなすぐに出せるものでもありませんよね。
ですので、実際は教育実習終了から一週間以内に送るのが一般的です。
こういうお手紙は出すのが遅くなればなるほど、新たに手をつけにくくなりますのですぐお手紙の準備に入りましょう。
もし、送りそびれたり忘れてたりして2週間以上も経っていたとしても送るようにしましょう。
必ず送りましょう。
送らないという選択肢はありません。
遅れて差し出す場合は、遅れたことのお詫びの文章を付け加えることも忘れないようにしましょう。
まとめ
教育実習でお世話になった担任の先生へのお礼状の書き方と例文を紹介しました。
形式が難しいと感じたかも知れません。
しかし、これから社会に出ていくとこういう難しい文章を書く機会も増えていきます。
体験の一つとして、きちっとした文章でお礼を述べましょう。