プライバシーを保護してくれて部屋の装飾にも活用できる目隠しシートの窓用フィルム。
外部からの視線を遮断するだけでなく、室内のデザイン要素としても機能します。
この手軽なアイテムは、最近では100均で容易に手に入れることができ取り付けも手軽です。
ただし、製品に「簡単に剥がせる」と記載されていても、時間が経過するとその真逆となり窓ガラスにしっかりと固着してしまうことがあります。
長期間放置すると、剥がすのが難しくなりどうすればよいかわからなくなることも。
特に、賃貸住宅で使用している場合、きれいに剥がせないと退去時の原状回復が問題になります。
専門の業者に依頼すると、その費用も気になるところです。
そこで、家庭にあるものや100均で入手できるアイテムを使った目隠しシートの剥がし方を紹介します。
目隠しシートの剥がし方
必要なもの。
- カッターナイフ
- 温水
- 食器用洗剤
- スプレーボトル
- スクレーパー
- シール剥がしスプレー
これらの道具を用意すれば作業はスムーズに進みます。
特に、スプレーボトルは大きめのものを選ぶと良いでしょう。
温水は、剥がしたいフィルムの面積に応じて最低でも500mlは用意しておくことをお勧めします。
スクレーパーはホームセンターで購入できますが、コストを抑えたい場合は100均の店舗でも見つかるはずです。
目隠しシートの取り外し手順を順を追ってご説明します。
目隠しシートに切れ目を入れる
最初に、窓ガラスに貼られた目隠しシートにカッターナイフを使って切れ目を入れます。
数センチ間隔で格子状にすると後の工程がしやすくなります。
この工程は、後に施す洗剤がフィルムの粘着面にしっかりと浸透するために重要です。
ただし、ガラスを傷つけないように力加減には注意してください。
洗剤液をスプレーする
次に、温水と洗剤を混ぜた液体をスプレーボトルに入れよく振って混ぜます。
洗剤は500mlの水に対して小さじ1程度で十分です。
正確な計量は必要なく大体の量で構いません。
混ぜた液体をフィルムに切れ目を入れた部分に均等にスプレーします。
惜しみなく使用し、液体がダラダラと流れるくらいが適量です。
使用するのは温水で、水よりも温度が高い方が粘着剤を柔らかくしやすくなります。
しかし、熱すぎるとガラスの損傷やスプレーボトルへの影響があるため、人肌程度の温度が推奨されます。
目隠しシートを剥がす
洗剤をスプレーした後、少し時間を置いてからスクレーパーを使ってフィルムの端や切れ目を入れた部分をそっと持ち上げます。
これを起点にして、ゆっくりとフィルムを手で剥がしていきます。
一度に剥がれない場合は、再度洗剤をスプレーして柔らかくした後に試みてください。
剥がしにくい場合は、スクレーパーを使って少しずつ削り取るようにしてください。
この方法で、フィルムを効果的に取り除くことができます。
フローリングがテープの跡などでベタベタするときの対処の仕方についてはこちらの記事にまとめてあります。
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フローリングの粘着汚れはハンドクリームが解決!シールやガムテープのベタベタ
目隠しシートの剥がし方・粘着剤を落とす
目隠しシートを取り除いた後はガラス表面に残る粘着剤を除去する作業があります。
クリアな視界と滑らかな触感を取り戻すために重要です。
以下のステップで、残留する粘着剤を効果的に取り除きましょう。
洗剤水の使用
最初に、洗剤を水に混ぜた溶液を豊富にスプレーし粘着剤を柔らかくします。
この工程では、スクレーパーを用いて慎重に粘着剤を削り取ります。
窓枠にゴム製のパッキンがある場合は、スクレーパーを垂直に保ちパッキンを傷つけないように注意してください。
シール剥がしスプレーの活用
洗剤水だけでは取り除けない頑固な粘着剤が残る場合、シール剥がしスプレーを使用します。
スプレー後、スクレーパーで粘着剤を根気よく削り取ります。
化学薬品を使用するため、室内の換気を良くすることが大切です。
シール剥がしスプレー使用時の注意点
シール剥がしスプレーは、目隠しシートがまだ貼り付いている状態で使用しても効果は期待できません。
目隠しシートはガラスフィルムです。
ガラスフィルムは液体が粘着面に浸透しないため、シートを剥がした後に使用することが重要です。
仕上げ作業
粘着剤を完全に除去した後は、乾いた布やキッチンペーパーでガラス表面を拭き上げます。
スクレーパーに残った粘着剤の残骸も、作業終了後にすぐに除去しましょう。
時間が経つと硬化し、次回使用時の効率が落ちます。
また、スクレーパーは刃物を含むため取り扱いには十分な注意が必要です。
ズボンの裾上げテープの綺麗な剥がし方についてはこちらの記事にまとめてあります。
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裾上げテープの綺麗な剥がし方!糊残りの取り方と失敗のリカバリー方法
スクレーパーが無い場合
スクレーパーが無い場合、家庭にある道具で対応できるかどうかは重要なポイントです。
スクレーパーをわざわざ購入するのが面倒な場合、他の手段で代用する方法を探すことが考えられます。
目隠しシートの端を持ち上げる初期段階では、マイナスドライバーやカッターナイフを使用しても問題ありません。
ただし、ドライバーやナイフは粘着剤が広範囲にわたって固着している場合には、その小ささが作業を困難にします。
定規を使用することも一つの解決策ですが、プラスチック製のものでは力を加えた際に折れてしまう可能性があります。
結局のところ、スクレーパーを使用することが、作業の効率を高めガラス表面を傷つけるリスクを最小限に抑える最善の方法です。
まとめ
100均の目隠しシートを剥がす方法を解説しました。
主にお湯と洗剤が活躍します。
跡に残った粘着剤はシール剥がしスプレーを活用しましょう。