「パート勤めだけど会社から寸志としてお金を貰った。
会社はちゃんと自分のことを見てくれているのかも。
ちょっと嬉しい。
でも上司にお礼をどう言えば失礼にならないかな。
う~ん…」
このような経験はありませんか?
同じではないにせよ、似たような経験はあるかもしれません。
どのようなお礼をしたらよいのか悩みますよね。
この記事では、寸志やボーナスを頂いたときの失礼にならないお礼の言い方、寸志のお礼をメールで伝えたい場合の書き方などについて解説します。
結論からお答えしますと、
寸志やボーナスのお礼には適切な言葉と適切なタイミングがあるので、それらをきちんと押さえておきましょう、ということです。
寸志のお礼メールにはポイントがあるので気持ちを込めて伝えましょう。
寸志やボーナスを貰ったときのお礼の言い方と注意点
寸志やボーナスをいただいたときのお礼や言い方、そして注意点について解説します。
寸志を貰ったときのお礼の言い方
ここで伝えたいポイントはたった1つです。
それは、寸志をいただいたら「ご厚志をありがとうございました」と言うことです。
飲み会や歓送迎会などの行事で目上の方が幹事に寸志を渡す機会が多いです。
寸志をいただいたら「ありがとうございます」「いただきます」と応答しましょう。
寸志を渡してくれた上司本人にお酌する機会がまわってきたり、帰り際に声をかける機会があれば、必ず「本日はご厚志をありがとうございました」と言いましょう。
このときに注意したいのが言葉遣いです。
「寸志をいただきました」と言ってはいけないのです。
寸志は「ちょっとばかりのお金」という意味です。
渡す側が謙譲して使う言葉なので、いただいた側がそのまま「寸志」と使っては失礼にあたるのです。
いただいた金額をそのまま言うのもマナー違反です。
なので、「ご厚志」という表現でお礼を伝えましょう。
ちなみに、厚志は「こうし」と読みます。
その場でお礼が言えない場合は、後日会ったときに「先日はご厚志をありがとうございました」と伝えましょう。
なるべく早めにお礼を言うこと。
これがいただいた側のマナーです。
寸志を頂いた際、寸志へのお返しをすると好印象になります。
一番無難なお返しは、次回にある主賓を含む飲み会にて会計の足しにすることです。
お礼状や菓子折りなどを渡すことも一般的に多いと言われています。
職場によって対応はさまざまなので、先輩に聞いてみるのが一番良いですね。
ボーナスを貰ったときのお礼の言い方
ボーナスをいただいた翌日までにお礼メールは送っておく
会社の制度として受け取ったからといってもしっかり謝意を伝えることが大切です。
いただいたその日のうち、遅くとも翌日にはお礼のメールを送りましょう。
感謝の文は簡潔にして伝える
社長や上司たちは忙しい立場です。
伝えたいことは整理して簡潔に書きましょう。
メールで伝えるときによく使われる定番フレーズは下記の通り。
この度は賞与をご支給いただき、心から感謝申し上げます。
ただし、社内の目上の人に送るものなので「!」などは用いず、礼儀正しく書きましょう。
書くのに困った方はぜひ参考にしてください。
日々のお礼、今後の抱負、意気込みなどを記す
ボーナス支給に加えて、日頃お世話になっていることのお礼や今後の抱負や意気込みなどを添えましょう。
文面に温かみが増し、メールを受け取る相手はきっと嬉しい気持ちになるはずです。
定型文のみで構成された文面にならないよう、あなたの素直な気持ちを書き記すことが重要です。
ボーナスのお礼を電話や手紙で伝えるときの言い方などはこちらの記事に詳しくまとめてあります。
こちらも参考にしてください。
↓↓
ボーナスのお礼を電話や手紙で上司へ伝える知っておくべき方法
寸志のお礼をメールで伝えるときの例文
先ほどは寸志をいただいた際のマナーについて解説しました。
ここでは、寸志のお礼をメールで伝えるときについて例文を交えて解説します。
早速ですが例文の方を紹介します。
お疲れ様です、△△です。
昨日はご厚志頂戴いたしまして誠にありがとうございました。
入ってまだ間もない未熟な私ですが、〇〇課長をはじめとした諸先輩方からご指導いただき、一日でも早くチームに貢献できるよう鋭意努力して参ります。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
続いて、書く時のポイントを説明します。
「寸志」ではなく「ご厚志」と表現する
先ほども言いましたがお礼メールでは「寸志」ではなく「ご厚志」と書きます。
「寸志」は、目上の人から目下の人に対して用いる言葉なので、寸志を受け取った側がお礼を伝えるときは「ご厚志」と表現します。
「厚志」とは「深い思いやり。心のこもった親切」という意味です。
寸志をいただいた翌日までにお礼メールは送る
当日中に感謝の気持ちを伝えるのが基本です。
しかし、どうしてもそれが叶わないのであれば遅くとも翌朝の業務開始時間の前にお礼メールを送りましょう。
お礼は自分の言葉で述べることが重要
お礼の文面が形式にとらわれすぎると味気ない印象を与えてしまいます。
なのでお礼は自分の言葉で述べましょう。
また、書くときは下記の流れや構成を参考にしてみてください。
- 宛名
- 挨拶
- 出席・協力のお礼
- 寸志のお礼
- 抱負・意気込み結び
ボーナスのお礼を社長にメールするときの例文はこちらの記事にまとめてありますので参考にしてください。
↓↓
ボーナス(賞与)くれた社長へのお礼のメールの書き方・例文
要点を押さえれば簡単に書くことが出来ますよ。
寸志とボーナスの違いってなに?
これまで寸志のマナーについて解説してきました。
最後に寸志とボーナスの違いについて解説します。
言葉の意味としての違い
寸志とボーナスは同じ特別支給に変わりはありませんが意味合いが少しだけ異なります。
「寸志」の意味は、「わずかばかりのこころざし」という意味になります。
「ちょっとした厚意」を表します。
寸志は、自分の気持ちをへりくだって言う際に使われています。
また、「心ばかりの贈り物、もてなし」という意味合いもあります。
「寸志」は会社などで従業員に対し支給される、臨時の給与も指します。
こちらの方が馴染みあるかと思います。
臨時の給与という意味合いの場合は「ボーナス」や「賞与」と意味の違いはありませんが、「寸志」はそれ以外の場合にも使われています。
例えば飲み会などで、上司が部下に対して渡す小額のお金などが挙げられます。
この場合は「お小遣い」の意味合いに近いですね。
ボーナスとの違いはここにあります。
一方でボーナスは、給与とは別に支払われる「特別報酬」「特別手当」という意味です。
ここは寸志と同じところですね。
このボーナスの代わりに寸志が渡されることもあります。
ほかにも、会社の業績が良かったなどの理由で夏と冬のボーナス以外にも寸志という形で決算後に支給されるケースもあります。
適用範囲の違い
寸志はボーナスよりもより広い範囲において使用されています。
会社外の方に渡すケースもあります。
例えば、葬儀や結婚式といった場面でも使われることもあります。
ボーナスは社員に渡すものですが、寸志は社員や社外の関係者に渡すお礼です。
まとめ
いかがでしたか。
今回は寸志やボーナスをいただいたときのマナーについて解説しました。
もう一度おさらいすると、
寸志やボーナスのお礼には適切な言葉と適切なタイミングがあるので、それらをおさえましょう。
寸志のお礼メールにはポイントがあるので気持ちを込めて伝えましょう。
寸志とボーナスは少しだけ意味合いが違います。
臨時報酬はいつだって嬉しいものですね。
あなたに渡してよかったと思っていただけるよう、感謝の気持ちを伝えてみてください。
お互いが幸せになり、良好な関係へとつながるでしょう。
寸志を渡す場合の封筒の書き方や渡し方についてはこちらの記事にまとめてあります。
↓↓
寸志には名前を書かないでもいい?書き方や相場と渡し方