香典に住所を書かないのがダメな理由・封筒の正しい書き方
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香典に住所を書かないのがダメな理由・封筒の正しい書き方

香典を準備する際なにを香典袋に書くのか悩みますよね。

住所や金額を書くとまるで返礼品を期待しているかのように見えそうで遠慮しがちです。

 

でも実際には、香典袋には自分の氏名、住所、そして包む金額を正確に記載することが求められます。

これは、混乱を避け受取人の負担を軽減するためのものです。

住所や名前が不明瞭な場合、受け取る側は大きな困難に直面します。

 

今回は、香典袋に住所や金額を記載する重要性と正しい書き方についてご説明します。

 

香典袋に住所を書く理由・参列者の故人との繋がりのヒント

葬儀には様々な人々が集まります。

事前に参列者全員を知ることは不可能ですから、後で参列者と故人との関係を確認する必要があります。

しかし、名前のみが記載された香典袋ではその人が故人にとってどのような存在であったかを判断することが難しい場合が多々あります。

例えば、職場の同僚か学生時代の同級生か、あるいは趣味を共にした仲間かなど関係性は多岐にわたります。

 

故人と非常に親しい関係であったとしても、遺族がその参列者の名前を知らないことは珍しくありません。

住所が記載されていると、少なくともその人について何かしらの手がかりを得ることができます。

この情報は、将来的に行われるかもしれない法要への招待など連絡を取る際に非常に役立ちます。

 

通常、芳名帳を通じて連絡先を確認することができるはずですが、問題はしばしばこのような情報が必要な人ほど芳名帳への記入が不完全な傾向にあるということです。

 

町内会として香典を出すときの香典袋の書き方や渡し方のマナーについてはこちらの記事にまとめてあります。
↓↓
町内会で香典を出す時の香典袋の書き方や渡し方と金額の相場

 

香典袋に金額を記入しないとどうなる?

葬儀に参列した際、最初に芳名帳への署名と共に香典を提出するのが一般的です。

受け取った香典は直ちに確認作業が行われ中身と袋が分けて保管されます。

この迅速な確認はたまに現金を入れ忘れてるケースがあるためです。

その場で、あなたの香典の金額も芳名帳に記録されます。

 

葬儀が終わると、香典の総額が再確認され喪主へ渡されます。

香典袋だけでなく、芳名帳も一緒に提供されます。

このときの香典袋は単に現金を収めるためのものではなく、参列者の重要な記録として機能があります。

中袋に金額が記載されていなければ、総額を確認する唯一の方法は会計係が記入した芳名帳だけになりますよね。

このシステムでは不正を働く余地が残されてます。

つまり、受付が芳名帳に少な目に金額を書いて差額を盗むことも可能なのです。

 

また、金額に矛盾が生じた場合、会計係が不当な疑いをかけられる可能性があります。

受付や会計の業務は葬儀社によるサポートを基本的には受けられず、喪主側で対応する必要があります。

通常、家族や近親者は葬儀中に受付での業務を担えないため地域の人々や友人に依頼することになります。

これにより、金銭的な小さな問題であっても大きなトラブルに発展する可能性があります。

 

参列者としては、供養を目的として訪れたのに自分の香典が原因で問題を起こすことは望ましくありません。

そのため、金額を中袋に正確に記入することが強く推奨されます。

 

香典に金額が正確に記録されていなかったために何回も計算し直さなければならないことも生じます。

余計なトラブルは手間はかけさせるのも気が引けてしまいますよね。

 

 

香典袋に名前を書く理由・弔問者の管理に重要

葬儀の後、喪主には訪れた弔問客の詳細を記録しておく必要があります。

具体的には、訪問者の名前や寄せられた香典の額が必要になります。

これらの情報は後日、香典返しや感謝の手紙、挨拶状を送付する際の重要な参考資料となります。

さらに、将来、訪問者側に不幸があった際に香典の額を調整する際にも役立ちます。

これらの金額を長期間記憶しておくことは不可能なため情報の記録は不可欠です。

 

しかし、芳名帳や香典袋の情報だけでは不十分であり整理しにくいことが多いです。

そこで、個人的には情報をノートに移し替える方法をおすすめします。

この際に、中袋に詳細が適切に記入されている場合、ノートへの転記作業がずっと簡単になります。

香典袋の中袋に住所が省略されていると、芳名帳を参照して照合する必要が生じ作業が煩雑になります。

 

親戚であっても住所の記載を省略するべきではありません。

葬儀の後には四十九日や一周忌などの法事が続き、親戚への案内状の送付も頻繁に発生します。

その都度、住所録を参照する手間は避けるべきです。

 

単純な作業でも量が多くなれば大変な労力となり、特に喪主は慣れない業務に追われて非常に忙しい状態です。

悲しみに暮れる中、体力的にも精神的にも疲弊している喪主の負担を考慮し、住所の記載を含めて香典袋への詳細な情報入力を心掛けてください。

 

 

香典袋の表書きの書き方

香典袋には、白と黒の水引で結びきりのものを選びます。

一般的に表書きは葬儀用には「御霊前」という言葉を表面に記すことが適切です。

ミスを避けるために、すでに「御霊前」と印字された袋を購入することをお勧めします。

 

「御霊前」の表記の下部には自身の氏名を全て記載します。

伝統的には薄墨の毛筆が好まれますが、大切なのは氏名がはっきりと読めることです。

 

中袋への記入項目

  • 氏名
  • 郵便番号
  • 住所
  • 電話番号(任意)
  • 香典金額

中袋に記載する際は、ボールペンを使用しても問題ありません。

中袋がない場合は袋の裏側に同じ情報を記入します。

 

香典の内袋、中袋の書き方についてはこちらの記事にまとめてあります。

ぜひ参考にしてください。
↓↓
香典の内袋の書き方!ボールペンやサインペンで書いていい?薄墨必要?

 

中袋と外袋の両方に氏名を記すことが重要です。

保管中に分離されることがあるためです。

また、郵便番号の記載も調べる手間が省けるので助かります。

香典返しを郵送する際に電話番号があると便利です。

特に遺族が容易に連絡先を把握できないような、昔の職場の同僚等の場合は助かります。

親族や近所の人々の場合、電話番号の記入は必要ないでしょう。

 

香典の金額は、漢数字で「壱」、「参」、「五」などと正式な形で記すことが推奨されます。

「一」は書き換えられやすいため注意が必要です。

千円、万円という単位は、複雑な漢字を使う必要はなく「金五千円」といった表記で充分です。

算用数字を使用する場合は、「金5,000円」とカンマを入れることが一般的です。

 

連名で贈るときの香典の書き方

職場などのグループからの香典を贈る際には、参加した各個人の名前と寄付金額を明記することが重要です。

理想的には、各人の住所も記載したいところですが、多数の人から集める場合には、名前の記入だけで十分かもしれません。

しかし、少なくとも職場の住所と所属部署はリストに加えるべきです。

 

複数人で有志として香典を贈るときに別紙でリストを添えるときの書き方についてはこちらの記事にまとめてあります。

参考にしてください。
↓↓
お祝いやお香典での有志一同のリストの別紙への書き方

 

まとめ

香典袋に住所や金額を書かなければならない理由を紹介しました。

ご遺族の手間を軽減させるおもいやりですね。

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