喪中の人へ余寒見舞いを送る際には、注意しなければいけないところがいくつかあります。
余寒見舞いとは寒中見舞いの後の時期に出す季節の挨拶状の一つです。
暦の上で立春(毎年2月4日頃)を過ぎてから出すもので、まだ寒さの厳しい時期に相手の安否や健康を伺い、健やかに過ごすように願いを込めてメッセージを送ります。
寒中見舞いに間に合わなかった場合や、喪中の相手に年賀状代わりに挨拶状を送りたいときに用います。
今回は、余寒見舞いを喪中の人に送る際の例文と書き方を解説したいと思います。
余寒見舞いを喪中の人に送るときの例文
余寒見舞いを喪中の相手に送る理由としては様々なケースがあると思います。
- 喪中はがきを受け取ったが、相手を気遣い落ち着いたころに挨拶状を出したい。
- 相手が喪中と知らずに年賀状を送ったことへのお詫びの挨拶状として出したい。
この2つのケースについて余寒見舞いの例文を紹介します。
例文1 (相手が喪中と知っている場合)
暦の上では春とはいえ寒い毎日が続いておりますが いかがお過ごしでしょうか
ご服喪中と存じ 年頭の挨拶をご遠慮させていただきました
○○様にはお世話になりながら お返しもできないまま
お別れすることになってしまいました
今はご冥福をお祈りするばかりでございます
余寒厳しい折柄お風邪など召されませぬようお気を付けください
令和〇年〇月〇日
例文2(喪中とは知らずに年賀状を送ってしまいお詫びを伝える場合)
立春を過ぎても相変わらず寒い日が続いておりますが いかがお過ごしでしょうか
先日はお父様の喪中と存じ上げずに年賀状を送り出し
申し訳ありませんでした
お悔みにも伺わず 大変失礼いたしました
ご家族の皆様にも心よりお詫び申し上げます
季節の変わり目 どうかご自愛くださいますようお祈りいたします
令和〇年〇月〇日
本来は喪中のお宅に年賀状を送っても問題はないのですが、現在では「喪中の人に送ってはダメ」みたいなのが常識のようになってます。
そんなことで揉めるのも馬鹿らしいのでお詫びの見舞状は送っておきましょう。
喪中の人に余寒見舞いを送る場合のことを解説していますが、自分が喪中のときは余寒見舞いをどういう風に出せば良いでしょうか。
自分が喪中のときの余寒見舞いの書き方などについてはこちらの記事にまとめてあります。
参考にしてください。
↓↓
余寒見舞いの文例!喪中の自分が出す場合はどう書けば良い?
余寒見舞いを喪中の人に送るときの注意点
喪中の人に送るときの注意点をいくつかご紹介します。
使ってはいけない言葉がある。
おめでたい言葉・重ねる言葉・不吉な言葉は使ってはいけません。
重ねる言葉とは、例えば「まず最初に・・」や「一番ベストです」等といった言葉です。
同じような意味を持つ言葉を繋げて使っている文章のことをいいいます。
重ねる言葉に関しては普段から使わないように心掛けたいものですが。
句読点は使わない。
余寒見舞いも含めて季節の挨拶状では句読点を使わないのがマナーです。
句読点の代わりに文字と文字の間に1文字スペースを空けると読みやすくなりますよ。
「拝啓」、「敬具」等の頭語や結語は不要。
余寒見舞いには頭語や結語は必要ありません。
書き出しは季節の挨拶「余暇見舞い申し上げます」、「余暇お伺い申し上げます」等の決まり文句から始めましょう。
日付は漢数字を使う。
文面の最後には日付を記載しましょう。
その際、漢数字を使います。
「令和〇年〇月〇日」または「令和〇年 〇月」というように記載します。
寒中見舞いは立春までと決まっていますが、余寒見舞いはいつまでに出すのがマナーなのでしょうか。
実はあまりはっきりとは決まっていません。
3月になっても出していいものか少し迷うところです。
余寒見舞いを3月に出してもいいのかどうかについてはこちらの記事に詳しくまとめてあります。
参考にしてください。
↓↓
余寒見舞いを3月に出していい?3月向きの書き方を解説
余寒見舞いを喪中関係なく友人に送るときは堅苦しい文章は避けたいものです。
余寒見舞いを親しい友達に送るときの例文などについてはこちらの記事にまとめてあります。
こちらもチェックしてみてください。
↓↓
余寒見舞いの文例!友人へ堅苦しくない書き方のポイント
余寒見舞いを喪中の人に送るはがきはどんなのが良い?
はがきの種類、デザインにも注意しなければいけません。
年賀状はがきを使うのはNG
余寒見舞いに年賀状はがき使うのは失礼にあたります。
郵政はがき又は、私製はがきを使いましょう。
郵便局に販売されている胡蝶蘭をデザインにした通常はがきが利用されることが多いです。
はがきのデザインは落ち着いたものを
最低限の礼儀として相手が喪中の場合、余寒見舞いに写真は入れないようにしましょう。
喪中の相手に出す余寒見舞いは春の訪れを感じさせる花や風景のデザインなどの派手なものではなく、落ち着いたものを選びましょう。
余寒見舞いによく使われるはがきのデザインは春の到来をイメージさせる「椿」や「梅」、「ふきのとう」が多いです。
ほかにも喪中の相手に「あなたの心に寄り添います」という意味を込めて、二羽の鳥と描いたデザインもいいですね。
切手の絵柄は「胡蝶蘭」が無難
余寒見舞いでよく使用されるのが絵柄が胡蝶蘭の切手です。
気にしない人がほとんどかもしれませんが、胡蝶蘭の絵柄の切手を貼り付けるほうが無難です。
余寒見舞いのはがきをどこで買うかですが、郵便局で買うのが主となりますね。
コンビニにもはがきを売ってるには売ってるのですが、わざわざ余寒見舞いはがきを買いに行くと無駄足になることもあります。
余寒見舞いはがきを買いにコンビニに行くのはやめておいた方が良い理由など記事にまとめてありますので参考にしてください。
↓↓
余寒見舞いのはがきを買うのにコンビニに行くのをおすすめしない理由
記事にもあるように郵便局へ行った方が無難ですね。
まとめ
寒中見舞いを喪中の人に送るときの注意点をまとめますと
- おめでたい言葉・重ねる言葉・不吉な言葉は使わない
- 句読点は使わない
- 「拝啓」、「敬具」等の頭語や結語は不要
- 日付は漢数字を使う
となります。
寒中見舞いを喪中の人に送るはがきに年賀状はがきは使わないようにして、落ち着いたデザインのはがきを使うようにしましょう。
喪中の相手に送るとなると、何かと気を遣い難しく考えてしまいがちになりますね。
寒さの厳しい時期に相手を気遣うことが、余寒見舞いの本来の目的になります。
上記で紹介した注意点に気を付けて、あなたなりの心込めた言葉を送りましょう。
はがきの重さがオーバーした場合どうなるのかについてはこちらの記事にまとめてあります。
チェックしてみてください。
↓↓
はがきの重さがオーバーしてたら料金どうなる?懸賞やシールの対応