長芋はときどき変色することがあります。
腐るとどんな色になるのでしょうか。
ここでは、長芋が腐るとどうなるのか色や臭いなど見分け方を解説していきます。
長芋が紫とか茶色に変色した場合は基本的に大丈夫です。
なぜ変色するのか食べていいのかについてこちらの記事に詳しくまとめてあります。
↓↓
山芋や長芋すりおろしたら紫や茶色に変色!食べられる?変色防止の方法
長芋が腐ると?見分け方と対処法
長芋が腐ったときの現象です。
- 黒くなったり、黄色っぽくなる
- 不快な酸味
- カビ臭い
- 柔らかく、崩れやすい状態
腐った長芋は色の変化が最初の警告となります。
長芋は色が変わりやすいため、臭いや触感にも注意を払うことが重要です。
一口試食し、酸味が感じられる場合は既に腐ってます。
カビ特有の臭いがする場合も、使用をやめましょう。
触ってみて、異常に柔らかかったり形が崩れている場合も腐ってるサインです。
外見や臭いが正常であれば、なるべく早く消費することをお勧めします。
進行した腐敗は長芋をドロドロの状態に変えてしまいます。
この状態の長芋を食べると健康に害を及ぼす可能性があるため、直ちに廃棄することが望ましいです。
傷つきやすい性質を持つため、傷のないものを選ぶか取り扱いには注意が必要です。
傷が原因で色が変わることがあります。
焼き芋が腐るとどうなるのかや日持ちについてはこちらの記事にまとめてあります。
↓↓
スーパーの焼き芋の日持ちは?消費期限は冷蔵庫に1週間もつ?腐るとどうなる?
変色した長芋は食べられるのか
長芋は他の多くの野菜や果物と同様に変色しやすい性質を持っています。
黒や黄色に変わった部分は腐ってる可能性が高いです。
でも、切り口が薄茶色やピンク色になっている場合はまだ安全に食べることができます。
この色の変化は、空気に触れた際に長芋内のポリフェノールが酵素と反応して起こる自然な現象でりんごが切った後に色が変わるのと同じ理由からです。
したがって、切り口の色が変わっていてもその部分を取り除けば、残りの部分は問題なく食べることができます。
山芋や長芋の変色の原因や変色を防止する方法についてはこちらの記事にまとめてあります。
参考にしてください。
↓↓
山芋や長芋をすったら茶色!紫に変色したりは食べられる?変色防止の方法
黒や黄色への変色を示した長芋の、腐敗した箇所を除去すれば安全に食べられるのでしょうか。
変色した部分を取り除き、その下に新鮮で白い肉質が現れる場合その長芋は食べることが可能です。
しかしながら、異臭がしたり触感や味が通常と異なる場合は、その長芋を食べるのはやめておきましょう。
長芋の賞味期限と保存方法
長芋の賞味期限は皮付きのもので1カ月ほどです。
これは常温でも冷蔵冷凍でも同じです。
使いかけの長芋は冷蔵、冷凍保存で約1カ月です。
切ったりすりおろした長芋の賞味期限は冷蔵保存で2,3日です。
冷凍保存なら1カ月です。
基本的に1カ月ほどと覚えておきましょう。
長芋の保存は状態に応じてさまざまです。
それぞれの状態における最適な保存方法を具体的に説明します。
未加工の皮付きの長芋の保存
常温保存
皮がついたままの長芋は、キッチンペーパーで包みさらに新聞紙で覆うことで、適度な湿度を保ちながら通気性を確保できます。
長芋を直射日光から遠ざけ室温が25℃以下の涼しい場所に立てて保存します。
冷蔵保存
暑い季節や高温多湿の環境では、長芋を冷蔵庫の野菜室に立てて保存することで、鮮度を保つことができます。
この際も、キッチンペーパーと新聞紙で包むことが推奨されます。
冷凍保存
長期間保存したい場合、長芋をラップでしっかりと包みさらにジッパー付きの袋に入れることで冷凍保存することができます。
解凍後は、生での消費よりも調理してから食べることをお勧めします。
切ってある長芋の保存
半分に切った長芋などは、カット面が酸化しやすいため特に注意が必要です。
冷蔵・冷凍保存
カット面にキッチンペーパーを当て、輪ゴムで固定した後ジッパー付きのビニール袋に入れて保存します。
冷蔵の場合は数日間、冷凍の場合は1か月程度新鮮さを保つことができます。
千切りやすりおろした長芋の保存
冷蔵保存
細かく加工した長芋は、酸化が進みやすく冷蔵庫での保存は2~3日が限度です。
酸化を遅らせるために、密閉容器に入れて保存すると良いでしょう。
冷凍保存
千切りや短冊切りにした長芋は、酢水につけることで酸化を遅らせることができます。
その後、水気を切りラップで包んでからジッパー付きの袋に入れて冷凍保存します。
すりおろした長芋は、平らにして冷凍保存することで使い勝手が良くなります。
保存時の注意点
長芋は、乾燥、水分、高温、直射日光、そして密閉が苦手です。
これらの条件を避けることで、長芋を美味しく長持ちさせることが可能になります。
特に密閉状態での保存は、腐敗の原因となるため避けるべきです。
また、保存方法を選ぶ際には長芋の使用目的や使用時期を考慮することが重要です。
適切な保存方法を選ぶことで、長芋の新鮮さと栄養を最大限に保つことができます。
長芋に含まれる栄養
長芋には、私たちの健康に非常に役立つ成分がぎっしり詰まっています。
特に注目したいのは、体内での水分維持や粘膜の保護に関わるムチンと、食物繊維の一種であるペクチンです。
これらの成分が私たちの体に様々な良い影響をもたらします。
ムチンの働き
ムチンは、たんぱく質と糖が結びついてできた多糖類で、特に長芋のようなぬめりがある食材に豊富に含まれています。
ムチンには水分を保持する強力な能力があり、これが長芋の特徴的なぬめりの源です。
ムチンの最大の特徴は、体の中の粘膜を保護することにあります。
具体的には、胃の粘膜を強化し胃を健康に保つ効果が知られています。
また、目や鼻の粘膜にも良い影響を与え、風邪をひきにくくする効果があるとされます。
さらに、肝臓や腎臓の働きをサポートすることにより器官の健康を促進します。
ペクチンの効果
ペクチンは、植物の細胞壁に自然に存在する多糖類で特に果物などに多く含まれています。
ペクチンには水溶性と不溶性の二種類があり、どちらも体に良い効果をもたらします。
水溶性ペクチンは、水に溶けてゲル状になり便秘の改善やコレステロール、血糖値の調整に役立ちます。
不溶性ペクチンは、その名の通り水に溶けず腸を刺激して便通を良くする作用があります。
長芋を食べることで期待できる効果
長芋は消化を助け、胃腸の健康をサポートします。
また、血中コレステロールの上昇を抑えますし、血圧を安定させる効果があり高血圧によるリスクを減らすことができます。
ペクチンの効果により、便秘を予防し改善することが期待できますし、血糖値の上昇を穏やかにし、糖尿病の予防に役立つことが期待できます。
長芋に含まれるこれらの成分は、日々の食生活に取り入れることで消化機能の改善、生活習慣病の予防、そして全体的な健康状態の向上に貢献します。
長芋は、そのまま食べるだけでなく、料理に加えることで様々なメリットを享受することができる、非常に優れた食材です。
まとめ
長芋が腐るとどうなるのかを解説しました。
黒や黄色、変な臭いやブヨブヨしてるなど違和感があれば腐ってると判断して食べないようにしましょう。
保存方法をしっかり確認して最後までしっかり食べられるようにしたいものです。